デイケヤーセンターの有難味

 町役場の取り扱い事項になるのだろうが、この種サービスを受けるようになった。
それだけ老人になったのだが、これに対して文句の言いようがない・・・・・・。
まず血圧を測り、それなりの手当てが始まる。

 自分が年齢扱いを受けることになったのは、すべて事実なのだから。素直に受けるべきだとやっと三回目で考えるようになった。周囲を見てもなるほど雰囲気は老人ばかりだから、当然のことだろうが・・・・・・。
徐々に顔なじみが出てくると、親しみも出てくるだろう。

 過日は初めてカラオケがあり、久しぶりに歌ってみた。最初は慣れないので、声が出なかったが、徐々に出るようになり、越路吹雪さんのサン・トワ・マミーを歌ってみた。カラオケの楽しみを味わった。
デイケヤーセンターの職員の皆さんが優しくして下さるので、夫婦ともに感謝の気持ちがさらに深まったのである。
このシステムは町役場の世話で運営されているが、老人にとっては誠に有り難い事である。今後もこのシステムが長続きできるよう祈りたい。
九月五日(水曜日)本日も家内とともに出席した。特別の変化は無かったが、風呂に入り、洗面・洗顔したが、軍隊時代を思い出してしまった。人の面倒を診てもらうのは、大きな違いだが、その他の仕草は全く同じだ。

 カラオケに誘われ思いっきり歌ってみた。今回はその雰囲気にも慣れたのだろう、どうやら声が出たので、昔懐かしい歌をおもい切り歌ってみた。家内も同行したが、家内の前で久しぶりに思いっきり歌えたのは、気持ちがよかった。

 このようなサービスを甘んじて受けられるのは、誠に嬉しいことだが、老齢者に対するサービスを忘れないようにすべきだと再び・思いを新たにした。不思議なことだが、自分のほうは、そのような意識はなく、むしろ若い連中に、負けないような雰囲気つくりを楽しんだのは、やはり意識過剰な点だったのかも知れない。

夕食までサービスを受けたが、この予算はどこから出ているのだろうかと余計な心配までしたが、街当局の心使いだろうが・・・・・・・。
老齢者は戦後の厳しい時代の思い出があるので、このような余計な心配を・ついするのが、習性になっているみたいだ。

      平成24年9月6日             石井 立夫