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女性の別称として負け犬という言葉があることを知った。これは女性に対する蔑称ではないら
しい。新聞の解説記事によると、三十歳以上、未婚、子なし、の三条件が揃っていて、全部とは
言えないが、それぞれ男子を圧倒し、事業を起こし、旅に出る金もあり、暇もあり、若くして結
婚した男性に対して職場ではイニシャテイブを採りつつある女性が現実に増えつつあるらしい。
又別に立派に独立し、その能力を充分に発揮して、世界をまたに活動している話も散見する時代
だ。その昔、何時までも親の脛をかじりながら、甘えた女性が多い時世だったが、どっこい立派
に事業を立ち上げ、コンピュータを駆使し、当然ながら、外国語にも堪能で、まさに男性顔負け
である。下手なフリータの能なし野郎のでる幕はないような女性の進出ぶりである。
勿論反面には自主性を持たない子女も多いし、むしろこれに関連した方が現実には多いのだが
何故負け犬と言う名称をつけられたのか、少数派だから目立つ存在に対する一種の尊敬の念を持
って言われているのかも知れない。
それと併行して、一般的に婚礼の時期が遅れ気味であるのも、最近耳にすることも多い。
勿論いろいろな考え方が個人によってはあるだろうが、私も具体的な例は知らない・・・・・・・・・・
その多くは雑誌などで読む機会があるだけである。
考えて見ると、最近の流行語には、突拍子もない言葉が出ることが多い。その言葉の出所まで
探る興味はないが、何となく人が納得するような言葉の場合は流行するようだ。 新しい傾向と
して雑誌を発行、それも独自性を持ち、世界的な視野をもち、写真撮影も女性がタッチしている
当然女性の目で観るから、ファッションの見方、比較、傾向の先読みなど男性の独壇場を堂々と
破り始めている。
最近のファッションは従来のドレッシーなものから、凡そ見当もつかない材料が流行している
ように見える。例えば、ジーンズがファッショナブルの材料として、土台になっている。最近驚
いたのは、東レ・パッシフィック・テニスで優勝を遂げた十七歳のシャラポア選手の如き魅力溢
れる女性がファッションの世界でも立派な役目を果たしている。彼女は負け犬どころか、勝ち犬
になるだろうが、この人の着用していたスカートはジーンズだった。 パソコンを舞台で活躍し
ている例としては、世界を目標として、流通商品を選択し、オークションに進出している女性が
いる。負け犬かどうか確かめようがないが、その商品選択性ははっきりと世界を目指している。
具体的な例として私の娘がアメリカに在住しており、パソコン上で取引をしている。
私は使い走りみたいな手伝いだが、商品の取引、梱包、案内状の書類を見ながら、痛感するの
だが、はっきりと自主性を持った女性を知る機会が多いのだ。その中に負け犬の女性がいるかど
うかは知る由はないが・・・・・ 戦後六十年、一応平和が続いている間に、目立つのは女性の
立場が激変したのが、良い意味でも、悪い点でも、はっきり認識できる点ではないだろうか。
むしろ負け犬と言われる女性の応援を積極的に応援したい。
それは日本だけの問題としてではなく、世界的な規模として広まれば、人種の偏見もなくなり
戦争もなくなるだろうことは容易に想像できるからだ。老人は昔は良かったと目下「昭和恋恋」
という本を読んでいる。この本の内容は、辛口の評論家と言われた故山本夏彦氏と現在の時々辛
口で、記憶力の天才で、演出家でもある久世光彦氏の昭和時代の良き時代の思い出対談である。
よき時代は確かにあった。しかし時代は六十年の年月を見事に変化させた。私もその経験者の
一人だが、久世氏は「昭和変変」と洒落のめしていた。この辺が老人のせめてもの口惜しいなが
ら、本音かもしれない・・・・
石 井 立 夫
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