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| DNA鑑定の怪 |
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DNA鑑定で事件の判定を確認する方法が最近の傾向である.. DNAについて、インターネットで調べてみた。DNAは、Deoxyribonucleic Acid、desoxy(デオキシリポ核酸)のことで我々の遺伝情報の全てを持った分子である。 |
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人体の設計図と言われる『ヒトゲノム(人間の全遺伝情報)』には約2万2千個の遺伝子があり、そのうち99.9%は人類共通で、残り0.1%(22の遺伝システム)が人それぞれだとされている。親からこの残りの0,1%がどのように子に遺伝しているか、または、していないのか調べれば、親子関係の有無を知ることができる。 |
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私たちがそれぞれ違う特徴を持つのも、この残り0.1%の遺伝子DNAが持つ遺伝情報の違いからきている。あなたのDNAは、あなたというユニークな特徴を備えた人を作りだすための青写真なのである。髪の毛や目の色や骨格、健康状態なども、このDNAに含まれた遺伝子情報によって決定されるのである。 |
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兄弟姉妹、友人、隣人それに親類縁者を見渡しても、皆それぞれ顔かたち、性格など違っている。こうした違いは両親から受け継いだ0.1%の遺伝情報の違いによるものである。 |
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DNAの中のある部分の遺伝情報を解析すれば、それらが父から受け継いだものか、母から受け継いだものかが分かる。だから子供の遺伝子情報を調べることで実の父親か母親かを判定できる。この事実で二つの面白いことが起こった。 |
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@北朝鮮から新潟海岸で突如として拉致された横田めぐみさんの例がある。日本側から強硬な交渉の結果、教拉致疑惑事件がやや解決されたが、めぐみさんの両親の場合は、何故か解放されないままになっている。北朝鮮は日本側の要求に応えるため、自殺したという理由の証拠として、お墓から、めぐみさんの遺骨を横田さん夫妻に返還した。 |
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日本側でDNA を解析した結果、これが偽物であることが判明した。DNAの見事な判断の結果が出たのである。北朝鮮側は信用しないのは勿論、実際の夫すら証人として会わせないのである。化学的根拠を示しても、なお信用しない北朝鮮は世界の信用を失っている。 |
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A仲よき兄弟として角界では有名な話題で,二人が横綱まで張ったが、父親の二子山親方が癌で亡くなった途端、マスコミの結構な話題となり、目下どちらが正しいか、そうではないのか、大きな問題に広がりつつある。事は簡単ではない。相撲業界への広がりまで心配させかねない点までになってきた。 |
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49日の法要が済むまで、この種スキャンダラスの内輪もめごとは遠慮すべきだとフアンの声も広がっている状態だ。しかしこの問題のこじれは、兄貴に当たるほうが一切の権利を放棄すると言うことが、ささやかれているが、まだまだ解決の道はゴタゴタが起こる可能性がある。 |
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毎週末秀逸なエッセーをお書きになっている阿久悠さんが、この問題を意識して書いたものと思われる一文を紹介してみてみたい。題名が「仲良きことは美しいが、仲良きことはおぞましいのも一つの真理である」そもそも兄弟だから仲の良いのは、当然、必然だと思うことの方がおかしい。 |
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僕らは仲の悪い兄弟もずいぶん知っている。そりゃもうエゲツナイと言いたい例もいっぱいある。似たような顔をしているから、同じような考えを持つと信じがちだが、臍の緒が違う。要するに、全く違う個性の別人間だから、違う方向を向くのも当然なのである。 |
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ただ、同じ親から生まれ同じ環境で育った同士として、強いシンパシー(sympathy同情思いやり、あわれみ)などが生まれ易いというだけで、必ず仲が良いとは限らないのだ。 |
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その思いが過ぎるために、つまり、「仲良く」が絶対だと考えるために、ギクシャクすることが多い。この世に只のものはない。水や平和や安全と同じように「仲良く」も、努力して等価交換しなければ手に入らないものなのである。 |
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仲が険悪になるとパニックを起こす。以上のエッセーの要点を参考にしても、DNAの問題を臍の緒と言い変えている。国際関係なら余計に長い間の歴史関係のイザコザから、抜け出す交渉に時間がかかる。これもDNAで解決を図っても無駄と言える。残念ながらシンパシイーをもつことすら、出来そうにもない。止んぬる哉 |
| 石 井 立 夫 |