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| 鬱病の実態 |
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平成17年6月20日の新聞記事を見て驚いたのは、現在発展途上国の最高の経済伸び率で、世界を驚かせている中国に関する記事だった。中国で鬱病増加という内容だったが、競争激化、リストラ・・・患者2,600万人というタイトルだった。 |
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白髪三千丈という、大げさな言語表現は、中国語を代表するものだが、発展途上に見る鬱病の現状は、中国医学会の周東豊氏の報告によるものだ。心の病、鬱病が増加し、患者数はニ千六百万人を超したことが分かった。北京で十八日開かれたアジア地域の精神医学に関する国際会議で明らかにされた。 |
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経済の高度成長の陰で進む競争激化、リストラなどによるストレスの増加が原因とみられる。世界の平均水準をなお下回っているが、国内の鬱病に関する知識は低く、都市部の病院で正しく診断できるのは20% 以下。このため薬物を使用した適切な治療を受けている患者も全体の10%に満たない現状という。 |
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周氏は「鬱病患者のうち、10~15%が自殺をする恐れがある」と警告し、鬱病への認識を高め、対策を強化するよう求めた」という記事だった。尚その他エイズ患者がかなり蔓延しているというニュースも聞く。その理由は麻薬の回し打ちが、意外と普及しており、知識の不足も手伝って、意外な数字になっているというニュースも聞いたことがある。麻薬の普及が隠された数字にあるようだ。 |
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日本では有名人または芸能人クラスの人たちがテレビで発表されている。テレビで発表したので、個人の名前を出しても差し支えはないと思うが、私の印象では有名人ほど発病し易いのではないかと感じた。例えば、長期にわたるテレビの司会者を務めていた小川宏氏の場合をピックアップしてみたい。 |
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彼ほど名前が売れていた人が、鬱病になり、自殺寸前まで追い込まれたと言うではないか。いろいろな説明をしていたが、どうやら回復したからこそ、テレビで説明と経験談を話していた。また、歌唱力豊で、アメリカン・ジャズなど唄い、子供が立派に育ち、宝塚の代表的な美人と結婚し、日本を代表するような、恵まれた家庭の見本とも言われた高島忠雄一家の主人が、猛烈な鬱病患者になって久しく、芸能界から消えていた。 |
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坊主で生きる道を選んだ芸能人のポール牧さんが飛び降り自殺をした。彼の場合はむしろ人の相談役みたいな存在ではなかったのか。彼も鬱病の結果らしいが、原因はいろいろあっただろうが、芸能人としてお呼びが減ったのが、一つの原因だったらしい。 |
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その他、芸能人ばかりを挙げてみたが、名もない人の自殺は、経済的な理由が主で、倒産したケースもあり、仕事のストレスありで、相当な無名の人を数えだしたら、無数にあるだろう。NHKニュースによれば、一般人の自殺は年間3万人を越えるという。単純な考えかも知れないが、有名人ほど鬱病のケースは、やはりテレビ界のお座敷がかからなくなり、人気があった人ほど、その現象に悩まされるのではないか。 |
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その点の落差は、我々素人には想像もできない、大きなものではないか。目下人気者で、勢いがある人でも、やがて年齢を重ね、老いてゆく現実は想像できるものではない。人間だ誰しも、遠い先のことは考えられない、また考えたくもないものだ。 |
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鬱病も現在の心の病の一つであることは、どうやら事実のようだ。複雑な世の中では、引き籠り、ニート族、など形態の違う鬱病の一種かもしれない。おぞましい現象だが、近代人ほど他人との比較するケースが多く、落差を感じることが多いのではないか。 |
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戦時中は、生きること、満足する食糧の欠如、毎晩の空襲警報、などむしろいかにして死から免れるかに気持ちを集中するほうが忙しく、はっきりしたデーターは知らないが、自殺者は少なかったのではないだろうか。 |
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戦争を美化するわけではないが、事自殺に関しては、そのような気がする。戦後聞く話では、サイパン島では、バンザイクリフなどの事実があり、自ずからの名譽保持のため自殺した話は聞くが、現代病の鬱で死んだ話はあまり聞いた事がない。中には召集令状を受けた人が死んだ例があったかもしれないが・・・・・ |
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| 現在は元気で活躍しています。 |
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カウラ収容所(オーストラリア)340名の集団自殺行為は、日本人の悲劇的な話で、この話は全く信じられない劇的な事実話で、これについては、改めて詳しく書いて見たいと思っている。これは現代で言うところの鬱病ではないと思う。 |
| 石 井 立 夫 |