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| ワールド・サッカー場 |
| ジダンの頭突き |
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ワールド・サッカーはイタリーの優勝2006/07/10で終わった。世界の注目を集め、英国の賭けや商売は、果たして儲かったかどうか、ともかく世界全体の注目を集めた、お祭り騒ぎは終わったのである。フランスとイタリアとの決勝戦だったが、最後の最後まで、の激しい戦いはPK戦まで持ち込まれた。 |
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ジダン(ZIDONE)が頭突きをやり、一瞬審判すら気づかなかったが、レッド・カードでジダンは退場を命ぜられた。フランス側の監督でさえ、理解できなかった瞬間だったらしい。しかし、ジダンは一言の反論もなく、退場したが、実は深刻な差別用語をイタリアの選手が、罵ったと言う。これについては、ジダンは明言を避けているが、いかにも,あり得ることだと思う。何れジダンは、何処かで、明言するのではないだろうか。 |
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この問題が明らかになったが、ジダンはMVPを貰い、最高選手としての名誉を得たのだ彼は、この試合を最後に現役選手を引退すると発表していた。ジダンの頭突き問題は、アメリカの報道機関でも、大きなニュースとして取り上げていた。報道の内容はむしろジダンに同情的な内容だった。 |
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名誉あるジダンが、このような行動にでたことは、余程腹に据えかねた言葉を、イタリーの選手が無神経な,侮蔑的な言動を吐き捨てたのだろうと報道していた。いずれ、正式なジダンの言葉が正直に発表されるだろうと、予想以上の大問題として報道されていた。 |
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イタリー選手のマテラツイ選手とジダンがテレビで見ていた限り、初めはジダンのシャツを引っ張りながら、走っていた。このような試合中では、いつでも見られる光景だが、その後突如ジダンが振り返った瞬間、ジダンが頭突きをして、イタリーの選手がひっくりかえる光景がテレビに映っていた。審判員がレッド・カードを示し、退場を命じた。 |
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日本の選手も参加したが、残念ながら第一次の戦いで負けてしまった。しかし今回のような荒業と罵りあいが、試合の最中にあったのだろうか。おそらく日本チームは、礼儀は正しかったが、体力的に問題にならなかったし、言葉が通じる相手ではない。中田選手だけは外国語をマスターして、国際的なプレーをしていたが、極めて紳士的なプレーぶりだった。戦いなのだから、紳士的では通じないものらしい。ジダンはイタリーでもチームに参加したことがあったらしい。言葉が通じたからこそ、罵られた言葉が理解できたのだろう。 |
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ワールド・サッカーの開催の日の印象的なことは、各国の黒人、中東諸国、南米諸国の選手団が、幅広い黄色の布を広げ、そこに人種差別のない試合を望むメッセージを書いて、テレビに訴えていた風景だった。このアピールは、有名選手団の代表が、それぞれ述べていたジダンもその中で,特に目立った。 |
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このメッセージの発表をしたのに、いざ試合になると、ジダンの行動に見るように、現実に起こっている。ジダンのように、世界的に有名な選手は、諸外国からの誘いもあり、大いに稼ぐ事ができるだろうが、事実は深刻な問題やら、大国には、未だに差別が実際にあるらしい。フランスの場合、ジダンはアルジェリア出身の二世だという。 |
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アルジェリアは世界大戦以前1830年から1962年の間はフランスの植民地として、支配されていた時代があった。雑誌「諸君」と言う名の記事の中に、蘇る“恥ずべき過去の亡霊”植民地「自虐史観論争」という記事が出ていた。フランスにしろイギリスにしろ、旧植民地大国は、かっての様に帝国主義の栄光を称えるのを辞めた代わりに、植民地の歴史全体にふたをして、学校でも教えなくなくなっていた。 |
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生徒の無知は想像を絶するほどだ。イギリスの生徒はアヘン戦争というのを大学へ行って初めて知って、イギリスはこんなひどい国だったことを知ったらしい。(イギリスが中国へ最初の侵略戦争で,植民地化した歴史の初まりだ)ヨーロッパの行った蛮行の中でも、弁解の余地のない、もっとも暗い過去は奴隷交易だ。 |
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1450年頃から1867年までに、ヨロッパ諸国はアフリカから一千百万人の黒人を運び出し、大陸の地図を書き換えた。シラク大統領は奴隷交易と奴隷制を人道に反するトビラ法を成立させた。2005年10月、北アフリカ出身の若者達が警官に追われる途中、事故死した事件を、きっかけにフランス各地の都市郊外で自動車を燃やす騒ぎが起きた。 |
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サルコジ内相は,郊外の公営住宅に住む移民の子たちを「社会のクズ」と決め付けた。白人の人種差別主義は、相変わらず立派に生きているのである。まともな就職すらできない。例えば、大学に入り、フランス風な名前をつけて、いざ面接になると、断られるのだ。これは典型的な例だが、白人の人種差別の意識はまだまだ内面に生きているらしい。 |
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日本人はこれらの例を引くまでもなく、韓国、中国に対して、過去の歴史認識の不足を訴え続けられている状態と比較すれば、その認識の差は、余りにも本音では語りたくもない話題ではないか。特に北朝鮮から、ミサイル発射、拉致問題、等まるで日本が自衛手段の話が出ると、戦前の軍事国家に復帰するような話に切り替えられる状態だ。 |
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白人社会の社会観と比較すれば、情けない話ばかりが出るが、スポーツの話題から、どうして差別の話題が出るのだろう。現実にあるから、当然のことかも知れないが、スポーツを通じて、何時の日か、人種差別が解決の日が来るだろうと念じる以外に方法はないのかもしれない。四年後のワールド・サッカーは南アフリカのケープタウンで行われる。止んぬる哉 |
| 石 井 立 夫 |