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| 語学の天才 |
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日本人の多くは語学に関しては私も含めて普遍的に弱い。若い頃世界的に、植民地時代が当然の如く、ヨーロッパ諸国及びアメリカが続いていた時代は、インド、ホンコン、シンガポール、中国人は、日本人と比較して、英語に関しては、強いという印象を持っていた。語学は何も英語に関してだけではないが・・・・・・・ |
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日本は,その点では植民地になった歴史がないから、苦手意識が強いのではないかと思う。 |
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戦後60年という長い年月を経て、世界情勢は大きな変化をもたらしたのは、改めて言うまでもないことだが、現在日本の英語教育は、小学校から始めるべきだ、いや、日本独自の文化、歴史、伝統などの基礎教育を教える方が先だという喧々諤々の討論が行われているのはご承知の通りだ。私も後者の意見に賛成だ。 |
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現在は外国との取引で英語が出来ないと商売にならないので、かなりの若いサラリーマンは色々な勉強で、会話は必須条件になっているが、これは例外として、殆どの学生は英会話で苦労している。日本中に英会話学校があり、高い月謝で、多数の人数で会話学校が多いが一方では、中学校の英語教師として派遣されてくる例も多い。 |
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私の中学時代にも、同様の経験を持っているが、当時は現在ほど必要性は少なく、先生は外国人だったが、戦時中でもあったので、中途半端に終わってしまった思い出ぐらいしか残っていない。さて、今回語学について、NHKの番組(スタジオ・パーク)で、現在日本人以上に日本語が得意なアメリカ人・ダニエル・カールさんの番組を見て痛切に感じたのは、この人は現在有名人であることは知っていたが、改めて語学の天才ではないかと思った。 |
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彼も最初は派遣されてきたが、大体が派遣され、一応の教えはするが、教える方も、習う方も、親しみを持つまでに至らないケースが多いのではないか。つまり大部分は中途半端な状態で、帰国するケースが多いのではないかと思う。 |
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先ず感心したのは、彼の日本での教え方から質問が始った。彼は何回かの失敗をしたが、先ず自ら日本に溶けこむことから始ったようだ。つまり、山形県の極めて訛りの強い日本語が、日本語の平均的な言葉として、積極的に山形弁が通常の日本語であると思い、それを積極的に勉強した。 |
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中学生は初めて山形弁を話しながら、英語を教えるから、学生の方も、親しみを持ち始めた。学生の抵抗感が、先ず無くなり、そのやり取りから、ギブ・アンド・テークのような形で、面白いように交流が始ったらしい。日本人の女性の英語の先生は、勿論英語が出来るので、そのやり取りから、一層の進歩があったようだ。現在の奥さんは、その先生である。 |
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人間の運命は不思議なもので、そのきっかけになったのは知らないが、東京で山形弁を話すアメリカ人がいるということで、先ず評判になり、話の内容が面白いので、急速に有名になった経緯が有ったらしい。しかも、山形弁だけではなく、大阪、名古屋、奈良、其の他、地方の言葉を巧みに取りいれ、覚え、話題作りを目指したらしい。 |
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テレビでタレントまがいの日本語の上手なアメリカ人はいるが、彼は、その道を選ばず、現在全国的に、講演会を頼まれ、飛び回って、活躍しているらしい。彼の息子は、高校生らしいが、家に帰ると、バイリンガルつまり英語で話題を語り合い、学校では普通の日本語での勉強をしている。 |
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大変素直な子供で、家庭的にも立派な父親である。むしろお互いが尊敬し合い、一般的な日本人の家庭に参考になるような、立派な家庭生活を持っている。日本語のボキャブラリーは、豊富で、滑らかで、話題に満ちており、普通の話題の少ない日本人より、よほど面白い人だった。 |
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日本の社会に溶け込んで、まさに語学の天才だと言う印象を強く持ったのである。 |
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英語会話で現在問題を起こしている、NOVA(日本国内でのシェアーはトップクラス)で、全国で約40万人ぐらいの生徒がいたらしいが、授業料の先払いで、途中解約手続きが、フェアーでなかったため、一部問題になっている。生徒の方で、英会話を勉強するのが、ついて行けない人も当然いるだろうから、この点がフェアーでなかったらしい。 |
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外国語を勉強する人は、色々な機会で勉強するが、簡単に外国へ行けない人のために、駅前留学と言う宣伝をして、生徒を集めたのが収拾が付かなくなったために、このような問題が起きたのだろう。ともかく、外国語を習得するのは、かなりの努力と金が掛かるのは、やむを得ないのかも知れない。 |
| 石 井 立 夫 |