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近頃の水商売 |
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私が理解している「水商売」という言葉は広辞林に出ている解説が正しいと思っている。「客の人気によって立ってゆく、盛衰の激しい商売、料理屋・待合・飲食店など」最近テレビ番組をなんとなく見ていたら、同じ水関係の新しい傾向が報道されていた。 |
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これを私は勝手に近頃の水商売と解釈したのだが、言葉の綾(アヤ)として水商売と見えた。 内容はボトル入りの天然水だとか、外国産だとか、何と千種を越える水と加工されたお茶がボトル入りで売られているのを改めて認識した。 |
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私は常々スーパーなどで売っているのを知っていた。種類が一千種もあり洋酒メーカー・ビール会社、嘗ては世界を制覇したコーラー会社も、この水商売に進出せざるを得ない傾向にあることを知って驚いたのである。何故この種の水商売が成り立ったのか、自分なりの判断をしてみた。 |
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私は生活に余裕がなかった所為もあるが、味の付いたジュースなどは決して身体の為には良くないと知っており、何もお金まで出して飲むことはないと大いに抵抗を感じていた。 |
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時代が変わったと思うが、若者が電車の中で、ボトルを手にしているのは、殆どお茶か水である。一方水専門の喫茶店があることも知った。そこのお客にテレビマンがインタビューをしていたが、ある美女が気取って、ハイ・・毎日来させて頂いております・・・変な丁寧語で応えていた。 |
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別の場面ではペットの子犬まで、ボトルの水を与えている風景が写されていた。何故ですか?という質問に、上品な奥様が、水道の水はおいしくないじゃないですか・・・なんと幸福なペット君よ・・・と言いたくなった。極めて贅沢な家庭の例があった。 |
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ここの奥さんは大変に神経質な人らしく、全ての水道の出るところを変えてしまった。例えば台所は全部機械化して、フィルターを使っている。家族の飲み物は全部ボトル、風呂場トイレも機械化して、水道を生で使用しないようにしており、全てが徹底していた。神経質な体質の人らしく、批判の余地はない。 |
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アフリカの一部では子供の大事な仕事は、遠距離にある共同の井戸から水を頭に載せて運ぶ姿を見る。世界では水が有る無しで、困窮している地域が多く、地球上水は大きな問題である。平成19年7月3日の産経新聞に出ていた記事を紹介する。病は水から・・・アフリカ・マリの水問題に関する記事が出ていた。 |
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2006年10月。アフリカ、モブテイ地方・ウメレクラ村に住む主婦、アミナカ・シツセさん(28)は右足に激痛を感じた。痛む場所を見ると、すねの皮膚を破り、白くそうめんの様に細長い「メジナ虫」が、体内からはい出していた。「メジナ虫病」は、水質の悪い水を飲むと罹患する寄生虫病だ。 |
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メジナ虫の幼虫やその卵を捕食したミジンコが混ざった水を飲んで感染し、体内で成長して9ケ月〜一年後に産卵期を迎えると人間の皮膚を破って寄生虫が出る。長いものなら1bにも及ぶという。西アフリカなど水場の悪い途上国特有の風土病だった。 |
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ウメレクラ村に五月下旬に手押しポンプ式の井戸ができて、ユニセフ・マリ事務所のインタービュウに笑顔で「井戸は私たちの生活を変えてくれた」と感謝していたと言う。現在消費が減っていることが、日本経済のデフレ問題として論議されているが、外国から水を輸入している事実を知って、昔者の私には、いささか納得できないのである。 |
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私は安い現住地の水道の水で十分だと思いながら、冷蔵庫で麦茶を冷やして一年中飲んでいる、これをもって年寄りの冷や水という人もいるかもしれないが・・・・・・・・・・水商売とは言葉どおり命の盛衰にかかわるものであると思っている。 |
| 石 井 立 夫 |