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| 恐怖の糖尿病第二編 |
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第一の問題 |
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この感想文に登場した友人の続編物語である。左脚の小指が痛み始め、初めはなんとか我慢していたのが、それが徐徐に進みはじめ、何とかならないかと誰もが、ささやかながら願いを込めて、週三回の透析を続行していた。その間病院から、元気な声で電話をしてきていた。その後なんとなく連絡がなくなり、心配のあまり息子さんへ問い合わせをしていた。 |
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息子さんの言葉から、段々エソが進み始めている報告を受けていた。しかし時々本人からの電話では、成るべくエソの進行条件には触れないで、世間話で話題をそらしていた。 |
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日本の悪習として、事業を成功するために、お客さんとの酒席も当然のごとく多くなり、若い日の暴飲暴食が、老いてくると、糖尿病になる人が多いが、彼も残念ながら、ついに糖尿病に冒され、透析生活が始ったのである。同じ糖尿病でも、色々のスタイルがあるらしいが、透析治療が比較的に多いらしい。 |
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悲惨な結果になったのだが、本人からの切断したとの電話を受けたときは、先ず声が従来の声に戻っていた。つまり、痛みの激しいときは、麻酔薬で痛みを抑えていたらしい。しかし麻酔薬とエソとは関係がないので、エソはドンドン進んでいったらしい。ついに医者から、このままの状態では、体全体に進むから、最後の決断を迫られたらしい。 |
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声が普段のものに戻ったのは、麻酔薬の必要がなくなったかららしい。息子さんに事情を聞いたが、最早老人の域になっているので、義足での歩行は不可能で、車椅子の生活になるらしい。自宅での生活では、一階の応接間にベットを持ち込み、そこでの生活が始るらしい |
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第二の話題 |
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舞台での話題は透析時間を利用し(約4時間位)コントの原案を練るそうだ。誠に頼もしい人だ。透析をしている間は、読書をしたり、テレビを見たり、せっぱ詰まってくると、コントのネタを考える。腕を動かさないようにすれば、字も書ける。普段の暮らしでは、確保できない4時間、有効に使っている。 |
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おっしこが出ないので、2日間に取った水分が体内に残り、体重が2〜3`増えていることもある。透析の際は、血液の浄化だけでなく、血管を通して余分な水分を抜く「徐水」をする。これが辛いらしい。終わった後は脈拍がワット上がり、暫く椅子に座りこんでしまうらしい。 |
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一人暮しなので、徐水の辛さを考え、おのずからセーブするようになる。ビールは最高に美味しいけれど、てきめんに体重が増える。水分は控えめにと心がけている。生の魚や野菜も、カリウムが多いから、尿から排出されずに身体にたまり、不整脈などの原因になる。 |
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病気の経験を生かし、「糖尿病おばさん」というネタを作り、モデルは入院中に、実際に見た70代くらいの患者さんで、帽子をかぶり、フリルのついたブラウスの奇抜な姿で、とにかく、だれとでも話す。「病院は自分でチョイス(選ぶ)しなきゃだめよ」という口癖。今はおばさんの横で、おばさんの言動の恰好で舞台に立ち、自分の体験を織り込みながら、糖尿病がどんなものかを演じているようだ。舞台を通じて、予備軍の方によく知ってほしい。 |
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以上二例を挙げたが、とにかく糖尿病は恐ろしい病だと言うことを、改めて認識した。 |
| 石 井 立 夫 |