トランスパーソナル心理学最大の理論家 ケン・ウィルバー (1949〜)
「トランスパーソナル心理学最大の理論家 K・ウィルバー(1949〜)」

<History>
ケン・ウィルバーは1949年、アメリカのオクラホマ州に生まれました。彼は少年時代から物理・化学・生物学・数学などの自然化学が好きで、その分野では、いくつも賞を受けるような優秀な青年でした。しかし、それ以外は普通のまじめな青年だったようです。
しかし、大学に入って、偶然手に取った「老子」の「道徳経」第一章の冒頭「道の道とすべきは常の道にあらず・・・」の言葉に大きなショックを受けて、それから、彼の世界の見えかたはすっかり変わってしまいました。
それから彼は、道教や仏教、様々な東洋思想、西洋神秘主義の本そしてあらゆる派の心理学の本を読みまくりました。
<意識のスペクトル>
ウィルバーは、西洋の哲学や心理学そして東洋の神秘宗教などを学ぶうちに、すべてが正しく感じ、パズルのように様々な思想を組み合わせて、統合することがなかなか出来ませんでした。
それから、さまざまな理論的な試行錯誤を繰り返して、彼は、ついにそれぞれの理論を「光がプリズムを通して幾筋にも広がる」のをヒントに、各理論を同じ土俵上におかないで、階層別にまとめることにより、一つの包括的な理論モデルを作り出しました。これが、「意識のスペクトル」と呼ばれる理論です。
それは、以下の6つのレベルからできています。
- 永遠−無限−宇宙−心
- 超個
- 実存
- 生物社会的帯域
- 自我
- 影
<ウィルバーの仮説>
ウィルバーは、やがて東洋宗教や西洋の心理学を統合し、さまざまな論理モデルを作り出しました。
そして、その中で、彼は究極的な修行法を行った人や超エリートだけが究極の悟りに到達できるのではなく、人間はみんな、セラピーや修行を適切に取りさえすれば、自我を超えて、究極の悟りへ達することができると説いています。
以下に彼の著作をあげておきました。彼の論理的な方法をじっくり読んでみて、自分で確かめてみてください。
<Book>
- 「構造としての神」(井上章子 訳) 青土社 1984
- 「意識のスペクトル」1・2(吉福伸逸+菅靖彦 訳) 春秋社 1985,1986
- 「無境界」(吉福伸逸 訳) 平河出版社 1986
- 「エデンから」(松尾壱之 訳) 講談社 1986
- 「アートマン・プロジェクト」(吉福伸逸+プラブッタ+菅靖彦 訳) 春秋社 1986
- 「眼には眼を」(吉福伸逸+プラブッタ+菅靖彦+田中三彦 訳) 青土社 1987
- 編「空像としての世界」(井上忠 監訳) 青土社 1984
- 「量子の公案」(吉福伸逸+田中三彦 訳) 工作舎 1987
