黒竜江省の森林概要
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○ 森林の歴史と概況
  黒竜江省の森林被覆率は41.9%で、全国第1位を占めるだけでなく、世界的にも屈指の森林地帯である。しかしながら、清朝時代の開拓による乱伐、帝政ロシア、旧日本軍による略奪的な伐採により、新中国設立前に既に貴重な林業資源は深刻な破壊を受けてきた。
 また、建国以来国家経済整備のために大量の木材を必要とし、長年にわたって乱伐、林地の開墾、乱開発など人為的な森林破壊が行われたため、森林資源は次第に減少し、その質も絶えず低下し、水土保全、水源涵養、防風防砂など公益的機能は削ぎ落とされ、生態環境悪化、自然災害の頻発を招く事態となった。
 これらの事態に対処するため、次のとおり大規模な森林整備を行ってきた。
1978年 三北防護林生態整備事業
1981年 全民義務植樹運動
1988年 平原緑化事業
1991年 防砂治砂事業
1998年 天然林保護事業
2001年 退耕還林事業
 これらの一連の事業を通じ、黒竜江省の森林面積は、1895万haに達し、建国初期に比べ224万ha増加した。

○ 森林の姿
 黒竜江省の森林植生は、大きく分けると、大興安嶺、小興安嶺-老爺嶺、松嫩平原の3つに区分される。代表的な林相は以下の通り。
 ● 大興安嶺
 寒温帯針葉樹林(代表的な植生:興安カラマツ、モンゴルアカマツ、シラカバ、黒竜江シナノキ、ヤチダモ、キハダ、コケモモ、ガンコウラン)
 ●小興安嶺-老爺嶺
 温帯針広混交林(代表的な植生:チョウセンゴヨウ、チョウセンモミ、イチイ、マンシュウカエデ、コハウチワカエデ、ヤチダモ、イヌエンジュ、オニグルミ、キハダ、ウスリーポプラ、ニオイドロ、ヤマブドウ)
 ●松嫩平原
 温帯湿原草原(代表的な植生:ノニレ、モンゴルヤナギ、シベリアアンズなど)

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