脳脊髄液減少症という病


5章 2.再検査の結果

 

翌朝には麻子のRI検査は終了し、結果が出た。

前回よりは漏れは遙かに減少していた。

しかし、まだ漏れていた。

動いている時間帯に漏れが確認された。

動くと具合が悪くなる。

自分の状態と検査結果が一致した。

前回は1時間後の画像からずっと漏れ続けていたが、

今回は安静時間帯と運動時間帯の差がはっきり出ている。

 

まだ漏れている。

麻子は、前回とは違い今回は冷静に結果を受け止めた。

どこかで予想していたからだろう。

前回とと今回の検査結果の両方を見て、その変化の方が麻子の心に強く迫っていた。

(まだ漏れがあるが、前回よりこんなに漏れが止まっている・・・)

画像は自分の変化を、視覚的に見せてくれる。

自分の変化を確認できる。

ブラッドパッチで漏れが止まるのだ。

麻子は治療の有効性を実感した。

漏れの程度と自分の症状が一致すると知った。

麻子は、自分が脳脊髄液減少症の患者だとつくづく思った。

再度ブラッドパッチが決まった。

 

麻子は、すぐにブラッドパッチができなかった。

他の医師に予定が入り、今週はブラッドパッチがもうできないと告げられた。

週明けにブラッドパッチ日がずれた。

土日に帰宅して週明けに再入院するか、このまま入院するか。

入院費用と再来院する負担とを天秤にかける。

再来院する体があるかどうか、自信がなかった。

週明けまで、そのまま病室で待機するすることになった。

後に麻子は、この待機のための入院日数の消化に苦悩することになる。


−30−

戻る  次へ  ホームへ戻る


脳脊髄液減少症という病