脳脊髄液減少症という病
第6章 5. プラセンタやコエンザイムQ10
プラセンタ治療について、脳脊髄液減少症患者がネットであれこれ書いている。
効くのかどうか、麻子はしたことがないので分からない。
しようと思えば、出来るところは見つけてある。
一般的にはプラセンタは美容効果で流行っているようだ。
患者にとって、硬膜再生に関わるといわれているらしい。
調べてみると、神経再生、硬膜修復、脳脊髄液生産、自律神経調節、
血流の調整などの効果をプラセンタ治療が関与するということだ。
(硬膜再生修復か。微細な漏れやブラッドパッチ後の回復には使えるのだろうか。
ばしゃばしゃ漏れている人には効かない気がする)
胎盤から作られるプラセンタについて問題化されるのは、感染症の話である。
厚生労働省がプラセンタ使用の献血規制を発表している。
実際にヤコブ病を発症したという話は聞いていない。
リスクの確率否定が出来ないため、行政側の慎重姿勢の規制である。
異常プリオンは高熱処理では死滅しないが、有機媒体処理で不活性化させるらしい。
しかし異常プリオンが測定・排除出来ない現在、危険率0%とは言えない。
ただ、異常プリオンは微量でも摂取すれば、突発性ヤコブ病になるのではなく、
ようするにプリオン集積の問題である。
(何回かしたくらいでは、万一の場合でもわずかな集積にしかならないということか)
プラセンタ投与量とどれくらいの治癒・緩和率か分からなかった。
リスクゼロではないというのは、確かに躊躇させるものがある。
血液規制に対象になる、ということが麻子には気になった。
しかしリスクというならば、ブラッドパッチにしてもリスクゼロではない。
麻子はブラッドパッチである程度成果があったので、経過を見ようと思った。
硬膜再生能力という言葉は気にはなる。
プラセンタ治療で治った人がいるのだろうか。
コエンザイムQ10は、本に書いてあった。
麻子はこれも気になったが、サプリの中では値段が高い。
再び知り合いの医師に尋ねてみた。
多量に使わないと効果がないと海外文献に載っていたと返事が来た。
そして多量使用は副作用の可能性と関係するかもと書いてあった。
ということは、あの高いのをちびちび使っても効果はないということか?
どれくらいの量でどれくらいの患者が効いたのか、麻子には分からなかった。
(この病に効くのではと噂されている物には、アンチエイジング関係が多い)
と麻子は思った。美容だけでなく、身体の回復に関係するのかもしれない。
人成長ホルモンは細胞外液を増加させると書いてあった。
脊髄液も細胞外液である。
有名人や富裕層みたいにホルモン療法すれば、細胞外液を増加させられるのか。
それより、年齢が若い方が回復する力があるということか。
老化は敵か?
多くの噂はあるけれど、麻子にはどれも選択肢にならなかった。
麻子が一番気になっているのは、自己血フィブリン膜パッチ治療である。
調べたときに、どこかの病院での文献を一件見た。
しかし、退院後検索したが見つけられなかった。
体験した人の話は検索しても出てこない。
(手間はかかるけれど、炎症反応が少なそうに思うんだけれど)
過剰癒着はあるのだろうか。少ないのだろうか。
安全性のより高い治療にはならないのだろうか。
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