脳脊髄液減少症という病
第6章 6.漢方薬
俗に、未病には漢方が効くと言われている。
また治療や予後の体調を補うことにも効くと言われている。
西洋薬より漢方薬が効かないということではなく、
異なる種類の薬だと思った方がいい。
即効薬を考えるならば、西洋薬かもしれない。
麻子漢方薬を使った感じでは、西洋薬は、症状に効いてくれる薬であり、
漢方薬は、体調に効いてくれる薬である。
麻子は昔から漢方薬を使ったことがあった。
顆粒もカプセルも使った。
生薬を専用の土瓶で煮出したこともある。
良い漢方薬局で良い生薬を購入できれば、煮出す方がいい。
できあがった煮汁をタッパーに入れて、冷蔵しておけばよい。
ただ、煮ると、家中に臭いが充満する。
煮ている間は家中の窓を開けておくと、多少は臭いがましになる。
漢方薬は食前の方が良いと言われるが、
薬の種類や体調を見ながら、食後・食前を使い分ける。
白湯で飲むか湯に溶かしての方が良いと言われるが、一番効くのは薬酒。
漢方薬をアルコール添加で服用するのが、一番良く効くと麻子は思う。
しかし、一番使いやすいのは顆粒である。
湿気にさえ気をつければ、持ち運びに軽くて服用量も調節できる。
漢方薬は西洋薬と違って、個人個人の「証」に合わせる必要があるとされる。
ある人が効く漢方薬が他の人に効くとは限らない。
そのあたりが西洋薬と異なる。
自分の証や体調を合わせることが大事である。
良く効く人と効かない人がいると言われたりする。
麻子はかなり漢方薬が良く効く方だ感じていた。
柴胡桂枝湯入り風邪薬(総合感冒薬)を買んだりすると、
風邪の症状はまったく治まらなくて、お腹だけはやたら空く。
もりもり食べている中に風邪は治った。
ブラッドパッチの予後、漢方薬も服用してみる事になった。
いくつかの漢方を試してみた。
ブラッドパッチ後の経過は、患者によって違う。
そのため、西洋薬でも漢方薬でも、それぞれに合わせた処方になる。
試した漢方薬の中で、麻子の体が動いた(症状の変化)を感じたのは、
当帰芍薬散と苓桂朮甘湯。
補中益気湯と十全大補湯は、体がだるそうなときには効く気がした。
五苓散は効き過ぎた。
利尿剤は体内の水分を体外に出すが、
水利の漢方薬は不要な水分を体外へ出す作用をする。
水利の漢方薬は、利尿剤と同じではないが、麻子には合わなかった。
「他の患者で効いている人がいる」
と医師が話したが、麻子の体は砂漠化した。
うまく体を温めるくらいか、もしくは亢進状態の人には良いのかもしれない。
他の患者に効いても、自分が効くとは限らない。
漢方薬はやはり不思議な感じがする。
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脳脊髄液減少症という病