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出窓の家

この計画は、古い木造住宅や、マンション、高圧線鉄塔など、様々なスケールの建物が密集する小さな街区の一画に建つ、アトリエ兼住宅です。
敷地は約13坪と極めて小さく、狭さ、周辺との関係といった問題にいかに対するかが課題でした。

北側と東側は隣家が迫っていますが、南側は道路を挟んで向かいに神社、西側は高圧線の鉄塔が建っていて、その向こうの建物とは適度な距離が保たれています。このシチュエーションを生かし、さらに狭さに対応するため、建物の南面と西面の間口いっぱいに<出窓>を設けました。この<出窓>は一定の条件を満たせば、建築面積、延床面積何れにも不算入とすることができ、空間を広げる有効な手段として利用できると考えました。同時に、本来室内に現れてくる、生活に必要なパーツ(ベンチ・デスク・キッチン・ソファ・洗面台・物干・・・)を、この<出窓>にはめこむことで、通常建ぺい率から導かれる床面積のすべてを、シンプルな矩形の空間として確保することが可能となりました。
そして、『住宅』を壁に守られ周囲から保護された空間とするのではなく、<出窓>という、より外部環境に近い場所で、生活の様々な行為が行われるようにすることで、『住宅』の境界が曖昧になるよう意図しています。そのことで、空間のフィジカルな大きさを超えた広がりを確保するとともに、日常生活のなかに周辺環境との新しい関係をつくり出すことを試みています。

アトリエ+住宅
家族構成:夫婦
構造形式:鉄骨造3階建て
敷地面積:41.63m2
建築面積:26.07m2
延床面積:76.09m2
構造設計:Techno-design Inc. 中村由美子氏
施工  :臼倉住建
竣工  :2005.09

※新しい住まいの設計 2007 10月号に掲載
※別冊 新しい住まいの設計 154に掲載

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