スズメ蜂の巣

スズメ蜂を市販の殺虫剤にて駆除
たまたま成就

   

写真1. 軒下に作られたメロン大のスズメ蜂の巣(2003年10月14日撮影)

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写真2. 西側は道路際で,通行人への危害が懸念された. ハチ・アブ用ジェット噴射型殺虫剤(右)

[行動]

 今年(2003年)6月頃から,住まい2階南側軒下にスズメ蜂(中型)が巣を作り出し,8月にはメロン大になっていました.

 2年程前にも東側の道路際の樹木に作られた際,市から紹介された専門業者に依頼した巣の撤去処理請求額は3万円でした.
 前回の出費を覚悟していましたら,「8mも届くジェット噴射型の殺虫剤でスズメ蜂の巣を退治している」と小学校の先生から朗報をお聞きし,早速その殺虫剤を購入しました.

 雨が降る薄暗い8月中旬の午後3時頃,高校生の息子が「退治してみる」と言い出したので私がするしかないと覚悟し,2階ガラス戸から腕だけを出し,2m程の距離からスズメ蜂の巣めがけて殺虫剤を噴霧しました.
 ハチの巣の上にとまっていた3匹は落下して即死.巣の入り口から飛び出した4〜5匹は攻撃姿勢で飛び出しました。どこからともなく人間を探しに戻った2匹が口をカチカチと鳴らし猛烈に怒っています.

 中途半端は、源頼朝公(池禅尼の助命嘆願で伊豆へ流罪)のように仕返しされると思い,巣がビショビショに濡れるほどに殺虫剤500ml程を巣に染み渡るよう噴霧しました.

 翌朝には,巣の真下に多くの屍骸が散らばっていました.駆除実施後二ヶ月程経ちますが,以降巣の周りでは一匹も生きたハスズメ蜂を見なくなりました.

[結局]

  スズメ蜂の巣が宅地の軒下や屋根裏に作られることが,ここ数年多くなっているようです.我々人間の森林開発によって,本来の棲家を追われたものと云われています.
 スズメ蜂は益虫でもあると云い,この巣は幸福をもたらすものとして大切に保存する農家があるようです.  しかし、刺されると落命するほど毒力があるため,攻撃性が増す巣作り中のスズメ蜂は駆除がなされます.

 スズメ蜂退治で一番良い方法は,専門業者に任せることです.
 体を隠して殺虫剤を噴射できるのは,巣までの距離が7〜8m以内です.

 より安全にハチを捕らえるには,粘着剤による捕獲,ペットボトルを利用した捕獲器がありますが,巣は撤去できません.

有効成分: α-T80-フタルスリン,エトフェンプロックス
適用害虫: アシナガバチ,クマバチ,ミツバチ,アブ、ブユ、クモ,ヤスデ,カメムシ,羽アリ
使用上の注意: 万一身体に異常が起きた場合は、直ちに本品が
ピレスロイド系殺虫剤とエトフェンブロックスとの混合剤であることを医師に告げて、診療を受けてください

[殺虫剤]

  「蚊取り線香」に利用される除虫菊の殺虫成分は,ピレトリンである.しかしこのピレトリンは,光,熱,湿気に対し不安定である.このため光に安定をもたせて効果を増加させるために化学合成したのがピレスロイドである.
  
  今まで,殺虫剤には有機リン剤が広く使われていたが,神経毒性が強いため製造と使用がより毒性の弱い合成ピレスロイドへと現在移行している.

-平成15(2003)年10月14日 記-

[蜂 毒]
  スズメバチ毒中の成分には生体アミン「ペプチド」「酵素」の3種があります。この「生体アミン」には、ヒスタミンやセロトニンの様な”痛み”を感じさせる発痛物質。そして「ペプチド」には、傷みと同時に”発赤、発熱、腫脹”の原因物質であるホーネットキニンなどがあります。これら二種の成分は、蜂そのもののによる中毒です。
 死亡事故が起るものの多くは、
”アナフラキシー反応(I型アレルギー)”です。このアナフラキシーを起こす原因物質(抗原)が、蜂毒中のホスホリパーゼなどの「酵素」タンパクと考えられています。

(内藤裕史.118 ハチ; 中毒百科−事例・病態・治療−(改訂第2版).南江堂.東京.2002年.PP.505−508.より)

-平成16(2004)年 4月 4日 記-

 四万十川