鴫立庵

 徳川家光の子、四代将軍家綱の寛文四年(1664年)に建てられたという俳諧のための鴫立庵(しぎたつあん)がここ湘南
大磯の国道1号線沿いにあります。あの明暦の江戸大火(振袖火事死者10万人)の七年程あとの頃でしょうか。
先週末に届いたチャリンコの試し乗りに大磯駅から二ノ宮駅方面へ走ってほどなく、国道より一段低い土地
に建っています。車窓からは見逃しがちですが、自転車からすぐ見つけることができました。

石橋の下には鴫立川が勢いよく流れていました。茅葺(かやぶ)き屋根から、ここが庵であることが分かります

鴫立の名は、新古今集にある西行法師の短歌(五七五七七)より、つけられているようです

青年期の西行(佐藤義清(のりきよ))は、平清盛と同じく鳥羽院の北面の武士でありましたが、その後(二十三歳)出家しました。晩年、東大寺再建のため親戚筋の奥州藤原氏への勧進の途中に寄った鎌倉では、源頼朝に「流鏑馬」を伝えたといいます
(「心なき身」とは、「人の気にも止まらないような身分の自分」; http://www.scn-net.ne.jp/~woody/koyurugiuta.html)

国道をまたいで流れくる鴫立川は、石橋をくぐって海へ向かいます

この鴫立沢のほとりに建てられていて、水は敷地の東側に沿って、奥の海へ流れて行くようです

敷地の北(石橋の向こうが国道)と東の二辺が川に囲まれていますので、絶えずせせらぎの音が聞こえて来ます

簡素な床の間がわずかに覗けます

俳諧道場の角の眺めは、ほっとします。庭の向こうの離れでは茶会も開かれます

すずりと花器が客を待ちます。室の奥にうっすらと見えるこの像も西行法師でしょうか(俳諧道場)
門の正面に円位堂が建ち、西行法師の像が安置されている

折りたたみ自転車を漕ぎやっと(20Km程)たどり着きました
(ミニベロmini velo: Bridgeston Transit Light Sports)

「中国湖南(フーナン)省にある洞庭(トンチン)湖のほとり湘(シヤン)江の南側を湘南(シヤンナン)」というようです

二宮方向を臨む国道1号線。この先(1km)には、評判の良いスイス(生チョコレート)菓子(大磯)店が下り線沿いにありました。
この後、JR二宮駅から少し離れた、いつもの落花生店に寄り、柿ピーを買いました。なんだかんだ、25kmは走った
でしょうか。疲れましたので、たたんだ自転車を迎えの車のトランクに積み、夕刻家路につきました

Camera: Sanyo Xacti 3.2 Mega Pixel
Photo: 2004. 11. 03. Wed.

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