CRTディスプレイの掃除
編集:2008.11.17 23:19
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CRTディスプレイのボディー…外側は簡単に掃除ができる。
CRTディスプレイ内部の掃除は、修理屋の分野です。難しいと思ったら辞めといた方がいい…と一応言っておきます。
でも注意事項を守れば可能だと思います。私も電器屋ではないし、修理技術者の資格とか持ってませんが経験を積んでなんとか可能です。
それから、以降の作業は自己責任でお願いします。
CRTディスプレイ外部の掃除
洗浄剤
電気製品用クリーナーを使うといい。その他には、車用の「
水アカ スポットクリーナー [ノーコンパウンド](リンレイ)が良く落ちる。
あとは「ガラスクルー」などもいい。
眼鏡用のスプレー式のは、プラスチックを変質させる物質が含んでいる事があるのでテストが必要。
ガラス画面の汚れ落とし
洗浄液を直接付けても大丈夫である。ティッシュなどに洗浄液付けて拭くもよし。歯ブラシでブラッシングするもよし。注意事項もある。
画面が熱い場合は熱を冷ましてから作業を行うこと。同様に気化熱の大きい洗浄剤は使用を避ける。
ガラス面に特殊コーティングしてある場合は、予め、画面の隅などでテストを行う…コーティングが剥がれないか。
画面の下の方は、少しは染み込んでも大丈夫だが、多量は辞めた方がよい。内部基板に到達する可能性がある。対策としてはその画面下部の隙間の所にティッシュを置く。
アルコールは
エタノールまたは
燃料用アルコールでよい。
仕上げは乾燥しているティッシュやトイレットペーパーがいい。布は毛繊維が画面に付く事があるのでちょっと不向きかな。
プラスチック部の汚れ落とし
溶剤の使用は不可。アルコールでも一応テストした方がいい…塗装が落ちないかとか。
洗浄スプレーなどをを直接吹きかけてもいいが、通気口の所はダメ。内部に異物、水物を入れないようにする。
通気口の所は、歯ブラシか布に洗浄剤を付けて落とす。洗浄剤の量にも気を付ける。
形状が複雑な所には歯ブラシを使用するとよい。
汚れが浮いたらティッシュなどや布で拭き取る。
おまけ。液晶ディスプレイの掃除について
画面の掃除
画面表面に光沢がないものは偏光板を兼ねている可能性が高い。溶剤の使用不可。アルコールでも一応テストした方がいい。
それから画面の隅…上下左右共に、液体が染み込むのは避けた方がいい。液晶の変質に関わるので。
この事は、液晶ディスプレイ全般に言える。
ボディーの掃除
CRTディスプレイと同じです。
CRTディスプレイ内部の掃除の手順
最初にも言ったが、これは修理屋の分野である。難しいと思ったら辞めた方がよい。
分解
分解できるか…後ろのカバーを外せるか。ディスプレイの側面にプラスチック部品がはめられて、それを取るとネジが見えるのがある。なんとかプラスチックを取るしかない。このディスプレイ「EV500」の場合は、マイナス ドライバーを突っ込むと取れた。
取ったネジは、裏蓋ならそれで一まとめにしておく。釣り具で使うプラスチック箱を利用するとよい。
放電
基板を触る前に注意がある。電解コンデンサーに電気が溜まっている可能性もある。コンセントを抜いても一度電源スイッチを入れると一瞬LEDが光る事がある…電気が溜まっている。昔のTVでは必ず放電作業(100Ω〜1kΩ程度の抵抗で短絡する)を必要としたが、今のは大体大丈夫。一応5分くらいコンセントを抜いて放置する。
回路テスターを持っているなら電解コンデンサーの電極を探って溜まっているか電圧を測るといい。
しかし基板の半田面に金属で被われているディスプレイもある。この場合はネジを外して金属部を取るしかない。
あと、フライバックトランス(高圧を発生させる大きめの通常黒色のトランス)周りとブラウン管周りには他所の静電気が帯電している可能性もあるが手で触っても大丈夫である。洋服の静電気…ドアノブとの場合のように、パチッ!と強烈ではない。クモの巣を取る感じだ。
ブラウン管の側面に繋がっているアノードの電極…ゴムで外装されている太い電線とコネクターに広めにゴムが被されている…これはフック式なので構造がわからないと外すのが難しいので外さない。
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その他のコネクターは外して構わない。ケーブルに名前のシールが付けられている場合がある。基板上のコネクターの所にその名前が書いてある。
掃除
ブラウン管の側面には、導電性物質の灰黒っぽいものが塗布されている。確かアルコールを使用すると剥がれてしまうので注意。汚れは豚毛の筆と掃除機を使うか、筆と水で落とす。かなり汚れで真っ黒である。
基板の部品面の軽い汚れは、豚毛の筆でコチョコチョしながら掃除機で吸い取る。
基板の部品面のこびり付いている汚れは、豚毛の筆と、水またはアルコール、ティッシュまたはロールティッシュを使用する。筆に液を付けてコチョコチョしながら汚れを落としていき、ティッシュで拭き取る。筆をティッシュに付けたりとかして汚れを取っていく。
タバコのヤニが混じっている汚れは、殆ど上記の手法では手に負えないでしょうね。ヤニ自体は水またはアルコールに溶ける。
汚れが酷い場合は、水場で基板表面に水を落として流すようにして、筆でコチョコチョしながら落とす。この場合、スイッチ類には染み込ませないように注意しなければならない。後にドライヤーによる温風乾燥が必須である。
電解コンデンサーから液漏れがある場合、ネチネチっとした物質が基板に付いているだろう。これは電解液である。電解コンデンサーの電流によるものか、周りから熱を貰っての、電解コンデンサーの温度上昇で内圧上昇により液漏れしたのだろう。この場合は電解コンデンサーが劣化している可能性がある。取り外して回路テスターでチェックして、必要ならば電解コンデンサーを交換したほうがよい。自分で交換出来ない場合は電器屋かメーカーでの修理となる。
洗浄は、筆と、水が良いようだ。
液漏れして、かなり時間経過したものは、プリント基板上の金属が腐食している事があるので要注意。配線パターンが切れてしまう場合もある。この場合は修復が必要で修理屋の分野である。自分で出来なければ電器屋かメーカーでの修理となる。導線…細い
ラッピング ワイヤーなど(撚線(ヨリセン)もあるようだ)で配線し直さなければならない。また、修復不能の事も有り得る。
基板の裏は、表面に
フラックス(
松ヤニ)が付いている。これは詳しくは知らないが絶縁の代わりにもなっているかも。製造時に基板洗浄とかしているだろうが、それが残っているのか、故意に残しているのか塗布しているのかがわからない。これはアルコールで洗うと白くなってしまうので注意…もし白くなってしまったら、乾燥後に
アセトンと筆で溶かしながら塗り直すか、松ヤニかサンハヤト社の
「フラックス」で塗り直す。状態が変な場合は基板上のフラックスを筆とアセトンで除去してから、フラックスを塗る。
乾燥
水を使った所は充分な乾燥が必要。アルコールを使った場合でも水分が若干付着するので、ドライヤーで温風乾燥する。くれぐれも熱風にしないこと。
試し
配線をして、後ろのカバーを外したままでいいから一度電源を入れる。様子を観る。発煙がないか、動かないか…とか。
完了
異常がなければ、カバー…元に戻して終了。