カレン族

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受け入れ先

基本的に、私達が現地で滞在させていただく先は、山岳民族生徒寮です。
カレン族の村(私達は主にハッキヤ村にお邪魔しています)を訪問する際は、村人の家にホームステイさせていただきます。

ここではカレン族について、ハッキヤ村について、山岳民族生徒寮についてお話します。


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カレン族

北タイの高地には様々な民族が定住しています。

タイにおけるこれら民族の人口は923,257人、そしてパーカニョー(カレン族)の人口は432,295人で最も大きい民族集団です。 パーカニョー(カレン族)は方言により4つのサブカルチャーグループに分けられます。 パーカニョー・スゴー(スゴー・カレン)、ポー(赤カレン)、トンスーそしてカヤー(カレニー)です。

パーカニョー(カレン族)の伝統的信仰は精霊信仰(アニミズム・祖先)で、それは女性の領域を支えています。

家系は母系制で、パーカニョー・スゴー族とポー族の女性は家庭の長です。 結婚する時には、女性が男性にプロポーズします。 一度結婚すると、男性が妻のもとへ動きます。 人類学的用語でいうと、母方居住性社会です。 この社会において、女性は強い交渉力をもちます。 そしてこの祖先と子孫は女系で、家庭や村の上に立って関係を築いています。 統制権を持った女性が亡くなると、彼女の家は壊され、彼女の豚や鶏などのペットも殺されます。 男性が亡くなった場合にはこのようなことは起こりません。

コミュニティーでは、パーカニョーは“Hif hkof”と呼ばれて社会宗教的な長を担う精神的な男性リーダーが存在します。 彼らの一つの役割としてコミュニティー内で、精神体系をパーカニョーの生活に調和させることです。

*“カレン”は部外者が呼ぶ名前で、彼ら自身は“パーカニョー”と呼んでいます。
 “パーカニョー”は人間、パーカニョー族を意味します。



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ハッキヤ村

チェンマイ南西に位置するインタノン山国立公園。

国は森林保護などを目的に20世紀後半からインタノン山の国立公園化を推進しました。 その後土地の所有をめぐって、山に住んでいる少数民族が逮捕されるなどの事態が起きています。

ハッキヤ村はそのような問題を抱えている山の中にあり、パーカニョー(カレン族)と呼ばれる山岳民族が生活を営んでいます。

彼らの言語はパーカニョン語。お年寄りはタイ語がしゃべれませんが、若者はみんなタイ語を喋ることができます。 村にはおよそ40世帯の家族が住んでいますが、村人は全員が家族かのように家の隔てなく、他の家族の家でご飯を食べたりおしゃべりしたりしています。 彼らは主に農業で生計を立てており、日中、男性は農作業に出かけます。 村の女はみんな織物を織ることができ、特に11月から4月にかけて作業します。 電機は3,4年前に政府が各家庭に支給したソーラーパネルを使って発電しています。 しかし街灯はなく、夜の道は真っ暗です。

村にはエデュケーションセンターがあり、小学生がタイ語や算数などを勉強しています。 この学校では国から派遣されているタイ人の先生が教えています。 子供の社会が自然とできており、大きい子供が小さい子供の面倒をみることが当たり前となっています。


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山岳民族生徒寮

アンカー山域開発教育センター代表の女性が営んでいる、チェンマイ県ジョムトン郡にある生徒寮です。
この寮では自宅からの通学が困難な山岳民族の生徒を受け入れています。
2010年夏現在は、男子高校生2人、女子高校生3人が入寮していました。
ここでは、食事から掃除、農作業まで生徒が主体的に行っています。

生徒寮のスケジュール
5:30 起床 (炊事、掃除)
6:30〜7:00 朝食
7:20 登校
15:30〜16:30 下校
16:30〜18:30 分担の仕事(炊事、掃除、農作業など)
18:30 夕食
22:00 就寝
※毎週金曜日は、生徒と寮母さんとでミーティング
<生徒寮の経緯>
アンカー山域開発教育センターは、日本の佐賀県に本部がある「山岳民族奨学基金プロジェクト」とこれを支える個人や団体の支援を受けて運営されています。

このプロジェクトは1997 年から、国籍がないために公的な奨学金などのサポートを受けられないタイの無国籍少数民族学生を支えるために、日本の教師、川崎正信氏、福山克己氏とタイのチェンライ師範大学校(現チェンライ大学の前身)の少数民族問題研究会、非常勤講師福山克也、日本人留学生らの有志によって始められた「タイ山岳民族大学生奨学基金プログラム」をその前身としています。

2000年からは協力の枠を広げるため、中高校生の生徒寮である山岳民族生徒寮をチェンマイ県ジョムトン郡で運営、さらにチェンライ県フアイコム村に孤児院兼小中学生寮「ありがとうの家」を建設、2 年間の運営サポートを行いました。

チェンマイ県ジョムトン郡の山岳民族生徒寮は、当初民家の借家を用いて運営されていましたが、入寮希望者の増大や家賃の高騰と維持管理の難しさから、より安定した建造物の運営の必要に迫られました。

2002年より日本国外務省より助成の約束も受け、日本の政府、民間ボランティア、村落共同体、タイNGO各団体の協力により、インタノン開発教育センター(アンカー山域開発教育センターの前身)の開発計画が進められ、子供の勉強だけでなく、より総合的な地域開発と未来を視野に入れた教育の発展を推進できる活動を展開することを目的としました。

自宅からの通学が困難な生徒のための山岳民族生徒寮をはじめ、山間僻地や少数弱者が抱える山岳民族特有の問題の解決のサポートを行うことを目的とし、タイの有識者からなる「アンカー山域開発教育委員会」が2004 年より発足し、センターの名前もタイの最高峰インタノン山の旧称「アンカー山」の名前をいただき、「アンカー山域開発教育センター」と称しています。

アンカー山域開発教育センターでは現在、山岳民族生徒寮による、自宅からの通学が困難な生徒を受け入れ教育機会の拡大を図るとともに、生徒たちと環境、農業、芸術文化の発展のためにさまざまな活動を展開しています。