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「面白い」とのウワサを聞いたのが1年前。やっとのことでプレイする時間ができた。ところで、すでにPS2版も発売されていたのね…。知らなかった。2年後くらいにやってみようかな。
しかし、このゲーム、文章がたるい。くどくど説明しすぎ。大した話じゃないところまで、こと細かく説明しなくったっていいよ。プレイのテンポが悪くなる。細かい説明を省くためにビジュアルがあるんじゃないか。誰がなんと言おうと、この手のゲームは「ビジュアル小説」分野に属す訳だから、その分野の特性をもう少し考えてビジュアルと文章のバランスをとってもらいたいものだ。
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主人公黒須太一
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群青学園の生徒。幼い頃、壮絶な目に遭っているため、精神に異常をきたしている。が、「人間社会の一員」を振る舞うべく、努力をしている。学校ではセクハラで有名。
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群青学園
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登場人物ではないが、この物語の重要な鍵。精神的、肉体的に何かしら欠陥があり、社会生活をまともに送れないような学生を集めた学校。登場人物はすべてこの学校に通っていることを考えると、基本的にみんな「普通」ではない。社会適性試験のようなものを受けて、その数値がおかしいと、この学校に送られる。今の日本では人権問題で難しいが、なんかリアルな近未来像だなぁ…。
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宮澄美里
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通称「みみ先輩」。主人公の1つ上で、放送部部長。なんか、イマイチ印象に残らないキャラクター。弟の島友貴と仲違いしているが、その理由は大したことはない(と個人的に思う)。潔癖性系の疾患?規則に合わない事柄が起こると、精神的に不安定になるらしい。
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桐原冬子
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主人公の同級生で「ツンデレ」(っていうの?最近)用ヒロイン。度を超したヤキモチ、彼氏依存、挙げ句の果てには自傷…。まあ、正しい群青生徒なのだが、コレくらいの女っていっぱいいるよ。この程度で群青送りになるってことは、ほとんどの人間が群青行きになっているんじゃ?
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山辺美希
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主人公の1年後輩。気がちょっと小さいくらいで、そんなに問題があるとは思えないんだけど…。ただ、底抜けに明るいという印象はなく、「そう望まれているから、そう振る舞っている」ような感じがした(特にそんなことを書かれていた記憶はないのだが…)。ストーリーが進むとスーパー山辺(固有美希のこと)が登場する。
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佐倉霧
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美希の親友でいつもつるんでいる。主人公を嫌悪している。ところで、コイツって何がおかしいんだっけ?誰もいないからって、ボウガン片手に、主人公を殺す算段をするのは異常と言えは異常。新川豊の従妹。
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支倉曜子
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知識、体力、技術すべてそろっているスーパーウーマン。でもダウン系。壮絶な過去を主人公と共有しているため、妙な一体感がある。キャラとしては面白いし、魅力的だけど、「やっぱり弱く、結局逃げた」的なストーリーは嫌い。
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新川豊
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片足が不自由な上、幼い頃の記憶がない。人との会話中に寝るなど、若干の異常行動は見られるものの、主人公とは気が合っていたようだ。しかし、このキャラクターは凄い。このキャラの設定にはホント驚いた。この物語のある種最重要キーポイントを握っている。
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序盤、Cross Channelの意味が「黒須チャンネル」ということようなセリフがあったときは、このゲームやめようかと思った。
それはともかく、ゲームという特性を上手に使った設定で、確かに面白かった。エロゲーやギャルゲーというジャンルの特性上「ヒロインが複数存在し、それぞれを攻略できる」という暗黙の了解がある。そのパラレルワールドを上手く利用した世界観は「YU-NO」「Ever17」の流れをくむもの。
なんで人類がいなくなり、なんでループしたのか?本来、存在していた世界と迷い込んだ(?)世界とのクロスポイントや、カント哲学にも似た認識と存在についての世界観については、あまり興味が無い。それよりも興味が惹かれたのはミード(Mead,G,H,.1863-1931・アメリカの哲学者、社会学者、心理学者)の「人間は社会的役割を演じているに過ぎない」という考えを根底に感じたから。
幼い頃に非人間的扱いを受けていて、すでに「人間じゃない」と思っている主人公だけど、人間として社会を生きるために選択した手段というのが、「他社の目を通じて自己を確立する」すなわち「役割を演じることで社会化する」というもの。冬子のエピソードや主人公の究極の目的である「放送部のみんなが仲良し」は、そういったことなんだと思った。
ただ、みみ先輩ストーリーは何が言いたいのかよく分からないし、霧に到っては主人公の壮絶な過去の味付けにしか過ぎない。固有美希だって、世界観をプレイヤーに教える役割以外になんかあるの?
「みんな仲良し」エンドを主人公があきらめ、1人1人を幸せにするという現実的な方向への転換を余儀なくされる(=挫折)する。その後、非社会的(というか没社会)の方向へ結論づけるのはどうなんでしょう…。所詮、コミュニケーションなんて言ったって1方向でしか過ぎないんだから、ラジオだってイイじゃんという、ある意味救いようのないエンディング。固有主人公になったストーリーの後半を通して、成長し、出した結論がコレ。まあ、確かに現実的ではあるけど、私は肯定したくないねぇ。それは年齢のせい?
全然関係ないけど、2回目のラブラブモード霧には、グラっと来てしまった(笑)。
(記:2005年02月22日)
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