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過去にも、プレイヤーを感動させ、泣かせるゲームは多々あった。私などは『METAL EYE』で泣いてしまったクチだし。しかし、『泣きゲー』と呼ばれるジャンルを確立したのは、たぶん『ONE 〜輝く季節へ〜』からだろう。ちょうど同時期に発売されたLeafの『White Album』(1998/05/01発売)でも、「プレイした泣いた」という意見が見られたので、感動というものがエロゲーの付加価値として、無くてはならないものという認識が生まれてきた時代だったのかもしれない。
日常生活で繰り広げられる明るく笑える会話が進んでいると思ったら、一転してダークな雰囲気を醸し出すストーリー展開は、あまりお目にかかったことがなかったため、すっかりと引き込まれてしまった。「えいえん」とはなんだったのか、瑞佳とは?、みさお(浩平の妹)とは?…。ネットの掲示板などで、いろいろと議論が交わされていたが、そんな謎めいたことを深く考えるよりも、そういう世界観で繰り広げられるハッピーエンドのカタチと考えた方が、純粋に楽しめると思う。どうせ因果関係の存在しない世界なんだし。
因果関係の存在しない世界観…。私は、ゲームの世界観に必ずしも因果関係が存在しなくてもいいと思う。なので、ONEに限らず、Kanonの世界観も、そのまま受け入れることができた。しかし、因果関係が存在する(と説明されている)世界観において、その因果関係がおかしい場合には、幻滅してしまう。その例がAIRだったり、Ever17だったりだ。
パラレルワールドを基本的に否定しているハズの世界観に、パラレルワールドが存在してしまっているEver17、原因(神奈)があり、その結果(観鈴)を巡るストーリーなのに、よく分からない因果になっているAIR。これらは世界観が統一していない。と、思っていたのだが、AIRについては面白い見解をネットで見つけた。「原因はSUMMER編、結果がAIR編であり、AIR編で神奈が成仏(解脱?)したの後のストーリーがDREAM編だ」というものだ。なるほど、この意見は確かに興味深い。AIR編はSUMMER編の結果であり、DREAM編の原因でもあるという考え方。そういった視点でAIRをプレイしたことがないので、完全肯定をするつもりはないが、この仮説なら確かめてみようかという気になる。
とまあ、『ONE 〜輝く季節へ〜』とは全然関係のない話になってしまったが、このゲームは、後々のエロゲー業界に大きい影響を与えることとなったのだ。
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