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発売日

タイトル

メーカー

レーティング

プレイ終了

2003/02/28
Routes −ルーツ−
Leaf
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2003/04/28

 「誰彼」のつまらなさに絶句し、『リーフのゲームはもうプレイしないな』と思っていた。リーフの新作が発売されるという情報すら入手していなく、発売日になって初めて知った程度だった。しかし、「思ったより面白い」という評判がちらほら耳に入ってきたのと、ニトロプラスのゲームがちょっと食傷気味だった(次は鬼哭街をプレイする予定だった)ため、ルーツを始めた。

主人公那須宗一 凄腕のエージェント。の割にはちょっとウブ。孤児だったのを拾われたとか、若年でエージェント養成機関(虎の穴のようなモンか?)で非人道的な扱いを受けたなど、複雑な経歴を持つ。若者のくせに金持ちな主人公はゲームには珍しい。7500万円の時計を普通の女子高生にプレゼントするか?あげる方もあげる方だけど、受け取る方も受け取る方。
湯浅皐月 凶暴で料理がうまい。実は、先祖代々に伝わる神剣を探す女泥棒…。このあたりの設定でいきなりやる気をなくした…。高校生エージェントに女子高生泥棒…、ホンキか?大まかなストーリーのみを追っただけなので、詳細は興味なし。
伏見ゆかり ぽっちゃり、巨乳、味覚音痴、おっとり。皐月、主人公のクラスメイト。前述だが、7500万円の時計を受け取った非常識なヤツ。エージェントという危険な仕事をする上で、こういう普通の女を彼女にするときのリスクについて、もう少し考えた方がいいんじゃないか?
リサ=ヴィクセン 米軍特殊部隊「ID13」所属の一流エージェント。リサのストーリーは楽しめた。リサと主人公とのウィットに富んだ会話は面白かったし、リサが味方なのか敵なのか何となくわからないような状況も面白い。主人公側に付くときの理由がもう少し練られていると、もっと良かった。
梶原夕菜 主人公の「姉さん」。孤児である主人公を実質育ててくれた人のようだ。姉さんストーリーも面白かった。トム=ソーヤとハックルベリー=フィンの暗喩はなかなか秀逸。ただ、リサストーリーと同様、主人公への気持ちが表面上に表れるいきさつに練りが足りないのが残念。
立田七海 孤児で場末のキャバクラの厨房で働いている。つーか、なんでコイツが出てくるの?ロリ好き対策キャラ?たぶん伏線がいっぱいあるのだろうが、プレイ途中ではさっぱりわからん。再プレイ時には新しい発見があるのだろうか…。


 まだまだ途中(5人のヒロインをクリアしたところ)なので、最終的な判断は控えたいところだが、この先のストーリーには期待している。篁財団、熊野、財宝…。ここまでプレイした限りでは、なかなか壮大なストーリーを予感させる。

 気になったところは姉さんと『和解』するところ。あまりにも展開が急だったため、とまどった。To Heartのあかりと主人公くらいドラマティックな展開が欲しかった。宗一の子供時代、ハックの話など、非常に高レベルでまとまったストーリーだっただけに残念。

 また、リサが主人公に惹かれるところも、あまりにも凡庸。凡庸でもかまわないが、凡庸なら凡庸らしくもっと詳細に描写しなければダメ。凡庸なストーリーは、プレイヤーにストーリーを補完させないくらい詳細に描写することで、凡庸さを隠す必要がある。あるいは、全く謎にする(リサのモノローグなんか入れない。リサの過去もプレイヤーに教えないなど)。

 米軍関係には詳しくないけど、「ID13」という米軍組織の前身がCIAの一部署というのも何となくヘン。どうせフィクションなんだから、こんな説明入れなきゃいいのに…。
(記:2003年4月21日)

 プレイ終了後、時間が経ちすぎてしまってよく覚えていないののだが、中途半端は良くないので、ちょっとだけ追記をしておく。

 現代版が終わると、過去に遡ってこの一連の物語のルーツ(根幹)を探るストーリー「Roots編」が始まる。やれ、AirだのSnowだのと揶揄されているが、こういう展開はそんなに珍しくないから、別にいいんじゃないの?

 Roots編(というかこのゲームの根底のストーリー)の簡単なあらすじ。理外の民である篁は、根の国を滅ぼすのがそもそもの目的。そのために根の国への渡航に必要な草薙の剣と、那須宗一の執行者としての覚醒が必要だった。そのために、幼少から宗一をエージェントして鍛えたのだ。根の国ゆかりの熊野でタンカーを沈めたり、妙な研究所を作ったり、人工島を浮かべたりしたのは、そういうところにリンクしているわけだった。

 時は一気に変わって、鎌倉時代初期。那須与一の弟・那須大八郎と平家の忘れ形見・さくやとのストーリー。篁と同じく理外の民である頼朝は、平家の姫を喰うことと、草薙の剣を入手することを那須大八郎に命令する。まあ、大八郎が途中で心変わりして、さくやを救うのは王道なのでどうでもいいが、一緒に草薙の剣を持って行ってしまい、平家の隠れ里に封印する。

 んで、またまた現代に戻る。いきなり世界が終末っぽい展開になっている。宗一は草薙の剣をもって篁と対決するも、草薙の剣をとられてしまい、根の国を滅ぼされてしまう。しかし、執行者としての能力が覚醒し、再生能力を使った宗一は、世界を再生してめでたしめでたし。

 まあ、つっこみどころは多々あったように思うが、詳細は忘れてしまったのでまあ、いいや。ただ、公園にたたずんだ皐月の言った「もし明日世界が終わりだったら何をする?」の後のセリフ。これは秀逸だった。がさつな皐月には似つかわしくないとは思ったが、この一言は良かった。

(記:2003年8月11日)

初出:2003/04/21

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