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プレイ終了

2001/08/03
不確定世界の探偵紳士 Hard core!
digiANIME
★★★
2003/07/28

 2ヶ月以上、まったくゲームをする気になれなかった。このままゲームをしないと一生ゲームをしないかも…、という危機感もあり、義務的にこのゲームを始めた。このゲームを選んだ理由は「菅野ひろゆき」だから。時間もないので、攻略チャートをまるまる見ながら、ストーリーだけ追った。裏要素というか、エンディング後にオリジナル版がプレイできるようだが、たぶん一生やらないであろう。

主人公悪行双麻 超一流の探偵(アイドラーライセンスクラスA)。「あぎょうそうま」と読む。ちょっと影があって、才能豊かで、逆境に強い…。エロゲー的には、ちょっと古いタイプの主人公(最近の流行は後ろ向きで、うじうじするタイプだと思う)。
神あやめ 悪行双麻の元妻でこのゲームの最重要人物その1。彼女も優秀な探偵。1年前に双麻が追っていた凶悪犯と駆け落ちするが、実は双麻への『愛』を貫くため行動だと後でわかる。この辺の説明は急転直下なストーリー展開だった…。
ミント・御剣 御剣修一とガルシアの手によって作られたメイ・ドロイドで、このゲームの最重要人物その2。脳の中に双麻と対立する悪の組織「アウトフィット」を崩壊させるだけの情報がインプットされている。
綾木麻衣子 物語の重要なパートを担っていそうな割には、実はあまり重要じゃない人。Eveのカメラマンのねーちゃんっぽい役割。依頼した事件の解決時はちょっとハードボイルドだが、全体的にはお笑い担当。
御沙月真由美 悪行に「見えない夫を探し出して欲しい」と言う依頼を持ちかけた。ホントはミントの制作者の片割れ「ガルシア」。バイオ・クリスタルを作った科学者。「見えない夫を探し出して欲しい」事件から、「実はガルシアでした」の展開はあまりにも予想外でびっくり。

 フツウのゲームとして見るならば、まあまあ満足行く出来だったけど、管野作品としてみるともう少しがんばって欲しかった。特に、それぞれの事件が有機的に結合した後のタメ、結合するまでのプロセス(様々な布石)があると良かった。また、ミント以外のキャラとの関係が希薄だったのも残念。特にガルシア、あやめとはもう少し接触があってもいいのでは?

 「アンドロイドは人を愛せるか?」という命題は、「アンドロイドは電気羊の夢を見る」以降いろいろな形で語られている。エロゲーのアンドロイドの金字塔であるTo HeartのHMX-12マルチは「その方が面白い」という、一見いい加減だが、ある意味本質的な理由で人を愛する機能を持っていた。

 一方、ミントは人を愛する機能というよりも、もっと家族愛に近い感覚を有していた。悪行に対するあやめの気持ちを「愛」と定義し、そこからミントならではの愛を模索するというプロセスは、非常に理系的なアプローチだと思った。こういうの好きだねぇ、菅野氏は。

 悪行双麻の元妻・神あやめについてもちょっと触れておきたい。悪行の元を離れたのは「命が残り少なく、その少ない命を悪行のために使いたかった」から…。あまりにもあまりな展開。こんなことを急に言われたって「は〜?何言ってんの?」となるだろ?「エマーヤ=あやめ」はゲーム中盤くらいから気づいていたけど、あやめがアウトフィットの幹部で、その上脱出を試みていて、ミントの面倒もみつつ、悪行のことが実は好きで、余命幾ばくもない…。あやめには隠れ設定が多すぎ。それも、クライマックスで一気に話が進んでいくから、すっかり取り残された気分。もう少し、隠れ設定も小出しにすれば良かったのに。そして、もう少しあやめの存在感を出していれば良かったのに。正直、ゲーム後半であやめと出会ったときに「誰だっけ?コイツ」と思っちゃいました。

(記:2003年8月11日)

初出:2003/08/11

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