TVの中だけの真実、映画の中だけの感情、舞台の上だけの展開。 フィクションに嘘がないとはいいません。しかし、それってホントに リアルなの?誰かが始めた嘘の中のリアルに見せ掛けた伝統のうそ=儀式。 そんな物を陳列するコーナー。自分への戒め。
現在までに発掘された儀式
(★が1ポイント☆はその半分)
やっちゃだめポイント ★★★
アニメやマンガなどで学園モノで演劇をやるとなると「ロミオとジュリエット」ということが多いように思われます。誰でも知っている物語・中世的な衣装で一般的な演劇のイメージ・恋愛モノなので
ストーリーにからめやすいと便利なのはわかるのですが・・・
演劇というと「お姫さまの衣装」みたいな意識がまだあるのでしょうか。
映画にもなった吉田秋生のマンガ「桜の園」の様にチェーホフの「桜の園」を
公演するのが伝統となっている学校、とかそういう設定があるなら別ですが
高校演劇のコンクールなどの場合上演作は現代を舞台にした作品が多く、
また「60分以内の作品」という規定もありシェイクスピアは向かないとも
思うのです。
やるなとはいいませんが多過ぎやしないかと?
「ミルク」
出土頻度 ★★
やっちゃだめポイント ★★★★
酒場の入口が開きガンマンが店内に入って来る。 男を値踏みするするギラギラとした店内の客達。 その視線を無視してカウンターに向かうガンマン。 店主と目をあわせ注文。
「ミルク」
店内の客からの嘲笑
「ミルク」を頼むなとはいいませんが 「ミルク」を頼んだことに対する客達の反応がステレオチックでおもしろくありません。 面白くないのに最近でもとあるマンガで「ミルク」を頼むシーンを観ました。つまり、西部劇=ミルクを頼むもの?とでも思われているのでしょうか? 最初にミルクを頼んだ作品はなんだったかには興味あります。
「バーカウンターではコイン一枚」
出土頻度 ★★★
やっちゃだめポイント ★★
「ブレンドコーヒー189円になります」
ファーストフードなどでポケットから小銭をとりだし 必要としている金額を払おうとしている時よぎるシーンがあります。
酒場の入口が開きガンマンが店内に入って来る。 男を値踏みするするギラギラとした店内の客達。 その視線を無視してカウンターに向かうガンマン。 店主と目をあわさずに注文。
「バーボン」
目の前につがれるアルコール。
男はさっとジーンズからコインを取出しカウンターに置く。
この時
「たりないよ」とか
「おつりだよ」とか
言われたりしないわけだから「ぴったり」なんだろう
いつも「ぴったり」?
初めて入る酒場でも?
ブレンドコーヒーが189円と知っていても支払いに戸惑うのに?
それとも入る前にちゃんとポケットの中を確認しているのかなぁ?
「へい!タクシー!」
出土頻度 ★★
やっちゃだめポイント ★★★★
「へい!」はさすがにつけなくとも「タクシー」と声をだして呼び止める場合を見かけます。いったい誰に向かっていっているのか?もちろん観客、視聴者にむけてですね。
「タクシー! 前の車おって!」
出土頻度 ★★★
やっちゃだめポイント ★★★☆
追うなとは言いませんがどんな時間どんな場所でもタイミングよく
タクシーがつかまりすぎ。
一作中3回やったら十分ギャグで通用すると思います。
「固定があまい通風向のアミ」
出土頻度 ★★★★☆
やっちゃだめポイント ★★
ビルやエレベーターの通風口のアミがまるで「通って下さい」と言わんばかりに簡単に外れます。実際にはずしたことはないのですが、
欠陥があるんじゃないかと思ってしまいます。
そして通風口自体も広くて自由自在です。
「肉親がラスボス」
出土頻度 ★★★★
やっちゃだめポイント ★★
下と同様ですがさらに「最終回ぽさ」が演出可能です。
連続ものなら1クール目のボスとして登場させ最終的に味方になる
という技もあります。コテコテですが嫌いではないです。自分では
やりませんが。
「肉親(生き別れである場合もあり)が主人公のライバルのコーチになる」(かとうさいみどりさん発見)
出土頻度 ★★★
やっちゃだめポイント ★★
マンガで良くみかける現象ですね。つかいふるされているため
現在は多くの場合パロディとして用いられていますが
「子ばなれ」やら「親へのコンプレックスの払拭」などを表現しやすく
便利です。
「・・・数年後」
出土頻度 ★★★★
やっちゃだめポイント ★☆
マンガの最終回、ドラマの最終回のこり30分ないし15分に突然出現します。久々に仲間で集まる、偶然昔の恋人に出くわす等のパターンがあります。単に読者、視聴者に「数年立っても彼らはあいかわらずです」
と、示すために挿入される場合もあります(コメディに多いですね)。
使用上の注意として必ず「作中にその後、変化が起きる事になるだろうきっかけや転機」を盛りこむ事が大切です。でないと「作中全然成長しない主人公たちが数年であんな常識人に?じゃ、その数年間を見せてくれよ」ということになりかねないからです。
終わりのためだけに使うのは良くありませんね。
「火事だ! ウチの子がまだ中にいるんです!」
出土頻度 ★★☆
やっちゃだめポイント ★★★☆
主人公等の正義感、勇気を示すのために用いられる便利なエピソード です。問題なのは現実の「火事が起きて、子供(必ず小学生以下)が 逃げ遅れて、外でお母さんが叫ぶ」場面に出くわす可能性です。 多用されるほど高い確立であるとは思えません(それとも みなさん実は年に一回くらいは出くわすエピソードなのでしょうか?)。
わかってて使用するのならありですが本気で使うとかなり
構成力を疑われるエピソードです。気をつけましょう。
「冥土の土産に教えてやるぜ」
出土頻度 ★★★★
やっちゃだめポイント ★★★★★
銃を向けた相手にべらべらと事のいきさつを話してしまうアレです。 逆に「死ぬ前に教えてくれ・・・」と殺される側からの提案もあります。
目的は簡単で「伏線の消化」に他ありません。最悪の使用法
としては「ここで全部言わせる」というのがありますが、これを
やっちゃぁホントにおしまいです。
「じつは起きている」(タケルさん発見)
出土頻度 ★★★
やっちゃだめポイント ★★★
寝てる人を相手に、結構重要な(または痛い)告白をして、 その人が去ると、寝てる人は目を開ける
最近の傾向としては、「起きてんだろ?」などと言って、 寝た「フリ」なのを承知の上で話すパターンが多い
ヨモの一言
流用として語り終えた相手が部屋を出ていったあと寝ていた相手が
涙を流すなんてのもありますね。使いまわされるのは「気持ちの独白」をさせやすいからでしょうか?
『「データ重視人間」もしくは「コンピュータ重視人間」の登場』(kotaさん発見)
出土頻度 ★★★
やっちゃだめポイント ★★★★☆
簡単に言えば、最初は妙に自信満々だったり、データがすべてだと言い切ったり、データにないというだけで不測の事態に対処できなかったり、する人たちのことです。
そういう物語の主人公をはじめとする登場人物たちは、大抵がコンピュータに触れたことのないだったりするので、「コンピュータを扱う」ということがキャラになってたりもします。
ライバルとして登場した場合、最初はライバル優勢なんですが、なんか偶然とか、データにない行動とか、現場刑事の勘とか、火事場の馬鹿力とかに翻弄されて、最終的には敗北します。 敗北決定時の決め台詞は、「そんなのデータにない!」です。 (新しいデータは採取してください。それとも誰かが用意してくれたデータなのか?)
そして主人公に「データだけがすべてじゃない」とか、妙に人間的な説教をくらうの。意味わかんない。
ドラマ、まんがなどで、バリエーションは様々だけど、基本はいっしょ。
ヨモの一言
それでも20年くらい前ならまだ意味があったのかもしれませんが、いけないのはそれがいつまでもいつまでもくり返し 使われている点にあると思われます。連続もののアニメなどでは 「当然」出さなければいけないキャラクター(エピソード) の様になっているのが痛い感じです。「前に似たような話でそんな キャラクターがいた」という理由は理由にならないのです。
余談ですが「データにありません」と喋るコンピュータというのもどうかと思います。
「ピポパポと音のするキーボード なんでも解析できる
パソコン」
出土頻度 ★☆
やっちゃだめポイント ★★★★★
少し前まで子供向けのドラマ等にでてくるパソコンは必ず「人工知能」で「喋りました」。なにか難題があると「ちょっとまってね今解析してみる」などと言ってました。ただのノートパソコンがとんでもない代物でした。最近、やっとパソコンが家庭にも浸透してきたせいか、めっきり少なくなってきましたがその分、今そんのことをしてしまった
暁には「君はパソコンを使える事がIT革命だなんておもってるんじゃないかね」などとばかにされてもなにも言い返せなくなってしまいますので注意が必要です。
「病人やけが人がガクッといったら=死」
出土頻度 ★★★★★
やっちゃだめポイント ★☆
見ている多くの方に「この人は死にました」と口で 説明しなくても「死んじゃった」ことを伝えることができる 便利な表現です(以後「ガクッじに」)。この表現にBGMとしてピアノ曲を加えるとより効果的です。 昼にやっているドラマなどでよく出土されますが 全国的に見る事が可能な儀式です。 欠点として「ただ気絶させたいのに死んだと思われてしまう」ことがあげられます。まだ日本のようにこれが死を表す表現だとは明確に されていない海外の映画などではこの「ガクッじに」で死んだと 思っていた人物がのちのち包帯をまいて登場し「なんだ死んだんじゃ なかったのか」と自分の早とちりに頬を赤らめてしまうこともしばしば。「ガクッじに」のあとで「大丈夫気絶しただけだ」等のフォローを入れればオーケーですがそんな「フォローいれたくねぇ」というのがホン書きの本音ではないでしょうか?
ちなみにこの「ガクッじに」の後、寝息が聞こえて「実は寝てただけ」という連続技に発展した時点でやっちゃだめPは★★★★★になるので
十分気を付けましょう。
「主人公やその家族が自分は癌だと勘違いして自暴自棄になる」
出土頻度 ★★★
やっちゃだめポイント ★★★★
最近は出土傾向が少なくなってはきましたがまだ完全に掘り尽くされたわけではないと思われます。ホームドラマと称した「どこにでもあるような家族の日常の風景」のつもりが「どこにもない突飛な家族のとんでもない日常の風景」のドラマで見かけることが出来ます。
「真犯人、悲しい過去を語った後に自殺」
出土頻度 ★★★
やっちゃだめポイント ★★★★☆
とある推理マンガに限り出土傾向★★★★★。殺人犯の人間性を 出しつつ、事件を精算させその後、後腐れのない「推理モノ」 や「刑事モノ」にとって大変便利な儀式です。「焼け落ちる屋敷の中に消えていく」「被害者の家族に刺される」など多くの亜流がありますが どれも一緒です。
「刑事が警察手帳を見せるとき、表紙だけ見せる」(kotaさんの発見)
出土頻度 ★★★★★
やっちゃだめポイント ★★☆
実際警察手帳を見せられる機会、つまり刑事さんに出会う機会なんて 現実にはほとんどないため、そうであると信じられている儀式 ではないのでしょうか?実際には手帳を開いて所属と顔写真から 本人である事が解るように示すのがふつうの様です。探偵モノなどで 探偵が刑事のふりをするために黒い手帳をチラッと見せるというシーンすらよく出土されますがこれは「刑事は手帳の表紙を見せる」という 行為が一般的にリアルであると浸透している結果であると思われます。
「涙が一粒落ちて、それが当たった瞬間、人が息を吹き返す」(kotaさんの発見)
出土頻度 ★★★★
やっちゃだめポイント ★★★
そもそも死んだ(と思わせた)人間を生き返らせる行為事体がリアル ではありません。そのリアルでない普通起こらない出来事が起こるために、なんらかのきっかけや理由が必要だと本書きが思ってしまったときよく出土します(本当はなくてもいいんだけど)。 別に奇跡を話の流れとして認めないわけではありませんが 猫も杓子も「泣いたら生き返り」を使わなくても良いのではないかと 思うわけです。奇跡の見せかたも千差万別でよいと思うのですが。
「テレビドラマのツワリに気づくシーン。
1、いきなりウッと来て、洗面所に走る。
2、流しでゲゲっとする。(大袈裟に騒いだ割には出ない)
3、顔を上げて鏡で自分の顔を見る」(さんぞうさん発見)
出土頻度 ★★★
やっちゃだめポイント ★★★★
さんぞうさん曰く「たった今までピンシャンしてて、いきなり走り出すほどのは来ませんてば」とのこと。さらに「なぜ必ず洗面所?」という 疑問もあります。そして、このシーンから妊娠が発覚の展開につながる場合、この妊娠は「否定」方向(おろすか否か等)に向かうことが 多いようです。というわけで「いきなりツワリ」は妊娠を「幸せ」ではなく、障害にしたい本書きのための儀式のようです。
「ミゾオチやうなじへの一撃で気絶させる」
出土頻度 ★★★★★
やっちゃだめポイント ★★☆
とても便利な儀式です。ほぼ100%気絶します。はたしてこの方法で本当に気絶するのかだれか実験してほしいのですが。なにかの番組でやっていただけないでしょうかねぇ?そして、背中を押して「渇をいれる」 を初めてつかった人なども知りたいものです。
「土管のある空き地」
出土頻度 ★★★
やっちゃだめポイント ★
すでに出土しきっており、もう多くの観客が「それは リアルでない」と思っているため、「パロディ」として利用価値の ある儀式です。ちなみに「広場のまん中に土管が3つ、つんである」公園を知っています。物語から現実へのフィードバックですね。狙ってやるなら問題無しです。
「合格発表は見に行く」
出土頻度 ★★★★
やっちゃだめポイント ★★★
見にいくなとも言いませんし、実際発表もしてますが、どんな お話でもあんなに必ず見にいかなくてもいいんじゃないでしょうか? 合格の通知は家に送られてきますし、多くの場合、合格発表を 見に行く時点で合否が判明しているのが普通です。それとこれは統計を とっていないので確かな事はいえませんが「補欠で合格」することが異様に多いような気がします。
「最終回で主人公(または恋人)アメリカへ」
出土頻度 ★★
やっちゃだめポイント ★★★★★
10年まえならともかく今さらアメリカはないだろうといった 感じです。アメリアでなにすんの?とも。あと10年ほど 寝かすといい感じでパロディとして使えるかと思います。
「ガーゼにクロロホルムでガクッ」(kotaさん発見)
出土頻度 ★★★★
やっちゃだめポイント ★★★★
以下、kotaさんの解説です。
『ドラマなどで、人(主に女性)を、誘拐する場合、背後から接近して、ガーゼ(またはハンカチ)に含ませたクロロホルムで、口をふさぎ瞬時に眠らせる、という手口があります。 被害者の方は、瞬時にガクっとなります。 あまりに浸透しすぎている手法なので、薬品を用意するシーンがなくても、視聴者は「クロロホルムだ」と認識してくれそうですね。クロロホルムなんて見た事ないとしても… クロロホルムって実際どうなのよ、ってのはかなりあやしいのですが、それを100歩ゆずるとしても、ドラマとしては大変便利な手法だといえますね。
=以下は検証=
実際のところ、クロロホルムに麻酔効果はありますけど、効率はよくないみたいです。 ガーゼに染み込ませた程度で、瞬時に麻酔状態になるとは思えません。 また、クロロホルムは揮発性の高い薬品です。ガーゼにしみこませて使用するためには、その直前に作業を行わなければなりません。 なおかつ、クロロホルムは劇薬です。被害者よりも加害者の方を心配してしまいますね。 まず間違いなく吸引してしまうでしょ。 ドラマほどの即効性があるのだとしたら、その時点で犯人はぐっすりです。 実際に、クロロホルムを使用した場合、吸引した人は一時的な興奮状態になり、常人では信じられない力を出すそうです。 取り押さえるのに一苦労、らしいですよ。
麻酔つながりでもう一つ。 同様の手法で、ティーカップに睡眠薬というのもあります。 これはドラマよりも、例の少年の例の事件簿とかに多そうですが…。 だんだん目がかすんで、眠りにつくという例のアレ。 必ずティーカップは割れて落ちます。 複数、人がいる場合にはほぼ同時に服用効果が出ますね。 睡眠薬にそんなに即効性があるのか、薬は無味無臭なのか、その辺は不明ですが、それはおいておくとしても、ここで問いたいのは、「ティーカップが落ちて割れるカット」です。 何故、割れる』
ミゾオチへの一撃と同様の儀式ですね。クロロホルムなんて 見た事も嗅いだ事もないですもの・・・いや、だからこそ このような使い方ができるのでしょう。対応策として一度 体験するという方法があります。そして、それよりも大事なのは 「ティーカップが落ちて割れるカット」の存在です。 これこそ物語の根拠のない儀式ですね。
「学芸会で木の役、または草の役」
出土頻度 ★★
やっちゃだめポイント ★★★
どうして物語り内でお芝居をすることになると「木」や「草」 、「石」の役があるのでしょうか?確かに子供向けでそれらに セリフがあるお芝居はあるでしょうがすべてではありません。 木や石を動かすだけなら「裏方」の仕事です。わざわざ役を つけるくらいですからよっぽど重要な役のはずなのに どうしてそんなに皆いやがるのでしょう?イメージでしょうか? それと私、10年以上、小中高etc・・・と学校にかよってましたが 学芸会なるものに出くわした事がありません。文化祭はありましたけどねえ。
以後、発掘を進め、出土、傾向が判明しだい公開していきます。 皆様もなにかこころあたりありましたら。こちらに お知らせ下さい