|

ファンドのあれこれ
ファンドとは何か、どうやって情報を入手すればいいの? いいファンドの見つけ方は? まずは基本的なことがらをおさらいする。まずは、雑誌や本などを読んで勉強するのがいちばんだと思う。
ファンドって何?
「ファンド」とはもともと多くの人からお金を集めてなんらかの用途に用いたりする「基金」のことだったりするのだが、ここでは「投資信託」と同じ意味で使っている。。雑誌や本などでは両方が混在して使われることもあるけれど、このホームページでは投資信託を「ファンド」で呼ぶことで統一している。
さて、ファンドは、個人の投資家などからお金を集めて、それをまとめて「ファンドマネージャ」なる人物や、あるチームが運用をしてくれるものだ。ファンドには前もって「このファンドは世界のさかな関連の優良企業を選りすぐって投資する」とか「このファンドは世界の造船業のなかから成長企業を選んで投資する」といったテーマが決められており、これにより投資家が「このファンドはいい」と考えたときに投資する。これにより、運用の専門家や専門機関が大規模な資金を運用する仕組みが作れるため、一般に、少ない資金と乏しい知識や時間しかない、サラリーマンのような人たちの資産運用に適しているといわれれている。
ファンドの情報はどこで手に入るの?
ファンドは証券会社や銀行、生命保険会社といった金融機関で販売されている金融商品である。'98年12月からは銀行の窓口でも販売が始まっているので、以前より気軽に購入できるようになった。'98年夏の時点で、日本には5000本以上のファンドが販売されているといわれており、この中から、優秀で、しかも自分のニーズにあうファンドを見つけ出すには、さまざまな資料に目を通すなど、それなりの努力が必要だ。
ファンドを選ぶには、証券会社などファンドを販売している窓口へいけばいろんなパンフレットがもらえるし、その会社がいま力をいれて販売している商品がわかる。そのほかにも、最近のファンドブームのおかげで新聞や雑誌などからも情報が手に入りやすくなっている。ぼくが利用している情報は次のようなものだ。
定期刊行物
新聞・雑誌・季刊誌は、もっとも手軽にファンドの情報を知る手段だ。ただ、多くは有名なファンドや証券会社が売ろうと力を入れているファンドの情報が中心で網羅性には欠ける。そこで、販売されているファンド全体をチェックしたいのなら、「日経マネー・投信情報」などを参照するといいだろう。以下は、僕がよく利用する定期刊行物である。
- 日本経済新聞(ファンドの基準価格が毎日載っている)
- 日経金融新聞(さらに詳しいファンドや市場の情報が載っている)
- Money Japan(毎月21日発売、親しみやすい)
- 日経マネー(毎月21日発売、ファンドの情報が少ない号もある)
- 日経マネー・投信情報(季刊。ちょっと高いが、膨大なファンド情報掲載。じっくりファンドを選びたいなら買っても損はない)
書籍
本屋の書籍棚へ行くとたくさんのファンド関連本がある。最近のファンドブームで、その数はさらに増えているが、その多くは入門者向けの本なので、内容に大きな違いはないと思う。その中からあえて一冊選んだのが以下の本だ。さくら投信の実際のファンドマネージャ自身による執筆で、実際のファンドの運用がのぞけて興味深く、しかも丁寧な説明はファンドへの理解を深めてくれる。ただ、ファンドの上手な買い方やポートフォリオの組み方、おすすめのファンド情報などはあまり載っていないので、この本以外にもう一冊、ノウハウ本を選ぶといいのではないだろうか。できれば、具体的にファンド名を挙げて書いてある本のほうが読んでいておもしろいので、選ぶときに気をつけるとよい。
インターネット
インターネットでは、意外にもまだファンドの情報はそんなに多くないと思う。僕が利用しているホームページやメールマガジンを列挙しよう。特に電子メールマガジンは無料だし読んでいて楽しい。保存してあとでじっくり読み返せるので、忙しい人にもおすすめだ。
- 投信資料館(ここを押さえておけば、あとはリンクをたどるだけで証券会社などへもジャンプできるからオッケーだろう)
- 太平洋証券(同社のファンドの運用方針などを、まぐまぐにより定期的にメールで教えてくれる。同社のファンドを購入しているひとはもちろん、他社の似たようなファンドを購入している人にとっても、必ず参考になるはず)
- 大和投資信託 Financial Report(これは大和投資信託による市場分析レポート。円高はどうなる、とか株安の先行きとか、詳細な分析が面白い。これも電子メールの本屋さん、まぐまぐから定期購読可能)
- アスカフィナンシャル新聞(日刊の電子メール。日経平均、ニューヨークダウ、ドイツDAXなど主要な経済指標を毎日レポートしてくれる。投信のトピックもときどき扱っている。電子メールの本屋さん、まぐまぐから定期購読可能)
いいファンドを見つけるにはどうすればいい?
さて、こうして集めた膨大なファンドの情報から、「いいファンド」を自分なりに決めなくてはならない。じゃあ、いいファンドとは? 単純に考えると、それはとにかく儲かるファンドのことなんだろうけど、世の中、儲けが大きいハイリターンなものには必ずハイリスクがともなうのがお約束なので、儲かるファンドは大損するファンドになる可能性も秘めている。だから、「ファンドに投資してみたら、よく分からないけど儲かった」、というのは、ギャンブルをやってるみたいなものだ。それよりも、「損するかもしれないが、それでも可能性を信じて投資しよう」、という投資法のほうがずっと望ましいし、そのようなファンドに投資していれば万が一損しても納得したりガマンしたりできる。だから「自分で納得いくリスクがとれるファンド」が、いいファンド、ということになるのだろう。
そのためには、まずファンドのことをよく知ること。どんなジャンルのどんな株や債券などに、どんな投資方針で投資しているファンドなのか。できるだけ情報を集めてみよう。そして、市場のことをよく知ること。日本に投資しているファンド、欧州に投資しているファンド、米国に投資しているファンド、水産業に投資しているファンド、農業に投資しているファンドなど、ファンドが投資している市場のなかから、どの市場が有望なのか、どの市場はリスクが高いのか、どの市場はリスクが低く堅調なのか、ということを知れば、おのずと投資したい市場とファンドが絞られてくる。結局はそれを知るために新聞を読んだり、ニュースを見たり本を読んだりして、どの市場なら投資してもいいのか、自分で判断できる目を養うことが重要だ。それが「いいファンド」を探す方法だし、結局はそれこそが、儲かるファンドを購入する王道なのだ! (初出:98.9、改訂:99.1)
ホームページへ
|