DVD 記録品質

 ■ はじめに

録画したお気に入りのテレビ番組を DVD-R に保存しています。 が、最近作成した DVD-R は再生すると頻繁にブロックノイズが現れます。 DVD-R に焼く前の(ハードディスク上の)元ファイルにノイズはありません。 ドライブの汚れかもしれないと思い、DVD クリーナを買ってきましたが効果ありません。 ひょっとしたら、DVD-R(媒体)自体に問題があるのでは?
使っていたのはイメーションの50枚パックです。安かったので購入しました。 海外製のDVDには粗悪品があると聞いてましたが、確かに台湾製と表示されてますが、 イメーションと言えば、スリーエムから分離独立した会社。支障ないと思ったのですが…。
 ■ DVD 検査ツール

日本語にも対応する、フリーのNero CD-DVD Speedを試してみました。 ただし、すべてのドライブに対応するわけではないようです。 ふだん使っている VAIO VGC-RA53 のドライブ(MATSHITA DVD-RAM SW-9584)は認識されませんでした。 Nero ASPI manager(wnaspi32.dll)を、 Nero CD-DVD Speed と同じフォルダに置くとドライブは認識してくれましたが、ディスク品質をチェックしようとしたら 「ドライブはこの機能をサポートしません」というメッセージが表示されうまくいきません。 先代の VAIO PCV-RX73 のドライブ(PIONEER DVD-RW DVR-103)では認識され、ディスク品質もチェックできました。 すると…

PI Errors(規格では最大280以内)が 400〜900 と表示されます。 う〜ん、まいった。「はずれ」をつかんだようです。 この50枚パックのほとんどが不良品だったのでは…(既に、40枚近く使ってます)。 一時的な作業用に使ったものもありますが、今となっては、録画 DVD の山の中から 今回のパックに含まれていたものを選び出すことは困難、ということであっさり諦めました。 何年も保存しておきたいテレビ番組ってそうないですしね。

それよりも、家族で撮影したビデオを編集した DVD が見えなくなったら大問題です。 早速、35枚の DVD(2002〜2006年作成)をチェックしてみました。
 ■ 予備知識

Nero CD-DVD Speed のチェック項目については、 DOS/V POWER REPORT | Impress Japanに詳しい。
> (4)PI Errors
> PI(Parity Inner)エラーの発生頻度。今回のテストでは最大が280以内ならDVD-R規格の規定の範囲内になる。 数値は25以下で優秀、100以内でまずまずといったところ。
> (5)PI Failures
> PIEがすべてのエラーをカウントするのに対し、PI Failuresは深刻なエラーのみのカウント。 よって重要度はPIEよりこちらが上だ。理想は4以下で、8以下ならばまずまずな数値。
これを参考に、「PI Errors(最大)は100未満」を目安に判断することとした。

また、WaterMind DVD Media Check - エラー計測基礎知識
> 重要!:Nero CD-DVD Speed のエラー値が1664より大きくなる理由
(中略)
> 今まで説明してきた理由により,本来は8ECCブロック以下の単位でエラー数を合計する限り, エラー値が1664(=208ROW×8ブロック)を超えることはないはずです. しかしながら,本サイトの計測結果を見ていただければわかりますが, 今回のNero CD-DVD Speed & AOPEN DVD1648AAP Pro Bulk farm1.00 による計測においては, エラー値が1664を超えている場合があります. Nero CD-DVD Speedの作者である Erik Deppe 氏によりますと,これは,エラースキャンが32ECCブロックで行われ, なおかつ,エラー数ではなく,エラーバイト数を数えているためのようです. この仕様は,1ECCや8ECCでのスキャンの場合,パフォーマンスが悪くなるからとのことです. これが特定ドライブのみにおいて,32ECC&エラーバイトカウントとなるのかは不明ですが, 少なくとも AOPEN DVD1648AAP Pro Bulk farm1.00 においては,そのようです.
という記述が見えますが、今回は該当しないように思えます。
 ■ チェック結果(クイックスキャン)

# ブランド PI Errors
最大 平均
1 太陽誘電 45 19
2 太陽誘電 20 8
3 太陽誘電 69 23
4 IMATION 157 71
5 TDK 488 106
6 TDK 429 87
7 MAXELL 111 46
8 SONY 735 369
9 IMATION 37 18
10 MAXELL 48 16
# ブランド PI Errors
最大 平均
11 三菱化学 22 9
12 IMATION 259 133
13 IMATION 297 117
14 IMATION 375 131
15 IMATION 121 70
16 IMATION 303 177
17 TDK 192 66
18 TDK 100 19
19 TDK 272 118
20 TDK 389 156
# ブランド PI Errors
最大 平均
21 TDK 48 16
22 FUJI FILM 40 9
23 FUJI FILM 48 16
24 MAXELL 48 21
25 IMATION 45 14
26 IMATION 172 45
27 IMATION 312 65
28 IMATION 23 8
29 IMATION 29 12
30 TDK 137 20
# ブランド PI Errors
最大 平均
31 TDK 107 18
32 TDK 155 20
33 TDK 164 32
34 TDK 92 18
35 IMATION 31 10






















PI Errors(最大)< 25 太陽誘電 (1),三菱化学 (1),IMATION (1)
25 ≦ PI Errors(最大)< 100 太陽誘電 (2),FUJI FILM (2),IMATION (4),MAXELL (2),TDK (2)
100 ≦ PI Errors(最大)< 280 IMATION (4),MAXELL (1),TDK (7)
280 ≦ PI Errors(最大) IMATION (4),SONY (1),TDK (3)


PI Errors(最大)が 100 以内に収まっている割合

太陽誘電 (3/ 3)100 %
FUJI FILM(2/ 2)100 %
三菱化学 (1/ 1)100 %
MAXELL (2/ 3) 67 %
IMATION (5/13) 38 %
TDK (2/12) 17 %
SONY (0/ 1) 0 %


サンプルが少ないので、断定的なことは言えませんが、我が家の目安 「PI Errors(最大)は100未満」 を実際に超えた IMATION・MAXELL・SONY・TDK は今後購入を控えることにします。

補足:要するに、国産品かどうか確認するのがポイントのようです。 同じブランドでも供給元は国内、台湾…等に分かれ、品質の差があるためです。 ただし、三菱化学(米国でのブランドは Verbatim バーベイタム)は、シンガポールが直営とのこと。 ちなみに、きっかけになった「IMATION」の製造元はCMC(台湾)でした。

注意:一般論ではありません。ドライブとの相性もあるでしょうし、あくまでも我が家の場合です。

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