パーキンソン病とはどんな病気?


パーキンソン病とは

 脳内のドパミンというホルモン(正確には神経伝達物質)が足りなくなるために以下の症状が出ます.ドパミンは中脳の黒質細胞が作っていて,この黒質細胞が何らかの原因で減少してしまうためです.多くは遺伝しませんが,時に遺伝性(家族性)の場合があります.

 日本では,人口1,000人当たりに約1〜1.5人と言われていますが,60歳以上では100人に1人おり,今後ますます患者数は増えると予想されます.発病年齢のピークは、50歳台後半から60歳台にあり,比較的高齢ほど発病しやすくなります.例外的に20歳台の発症者もあります.若くして発病した方の中には、遺伝子異常の関与が多いことが解ってきています。

パーキンソン病の症状

三大徴候は,振戦,筋固縮,無動,四大徴候は姿勢反射障害が加わります. 

1.ふるえ(振戦)
  手や足,時には頭部や唇も規則正しくふるえます.安静時にみられることが特徴で,動作の開始とともに消失することが特徴です(安静時振戦).しかし,なかには動作時や姿勢時にも見られることがあるので注意が必要です.親指と向かい合う四指が同時に丸薬をまるめるようにふるえること(丸薬まるめ運動)もよくあります.

2.こわばり(筋固縮)
 自分で感じる症状ではありません.安静時にも常に筋肉に力が入っているため,診察者が患者さんの肘を曲げたり伸ばしたりすると硬く動かしにくく感じる状態です.ふるえがはっきりしている場合は,曲げ伸ばしの間にふるえを感じますが,ふるえが見られない場合でも「カクカク」とふるえのような抵抗(歯車様固縮)を感じるのが特徴です.

3.動作緩慢(寡動または無動)
 動作そのものがおそい,動き始めに時間がかかる,動く範囲が小さくなるという症状です.リズムを取ることも難しくなります.

4.転倒しやすい(姿勢反射障害)
 横方向や後ろ方向にバランスを崩しやすく、体勢を立て直すことが難しくなります.

その他の症状

 小刻み歩行 ... 一歩の歩幅が狭くなり、チョコチョコ歩きになる.左右の横幅も狭いのが特徴.
 すくみ足 ... 足が地面に吸い付いたように,歩き出しの第一歩が出にくくなる.
 突進現象 ... 前傾姿勢でつま先に重心がかかり,歩き出すとともにだんだん早足になり止まれなくなる.

 腕振り減少 ... 歩行時の自然な腕振りがなく,上半身とともに固まって見える.
 小字症 ... 力がなく,書いているうちに右下がりで小さい字となっていく.
 仮面様顔貌 ... 表情が少なくなる.手足に症状が強い側では,顔のシワが反対側に比べて浅くなる.

 前屈姿勢 ... 背中が丸くなる.
 よだれ,飲み込みにくい ... のどの無動症状の一つ.無意識に飲み込む運動が少なく,よだれが溜まる.
 小声 ... 抑揚のない喋り方.

 便秘 ... 多くの場合,運動症状に気付く前から始まっている.
 足の腫れ ... 毛細血管が網目状に浮き出て見えることも(網状青斑).一方,上半身は汗をかきやすい.
 体重減少
 意欲・自発性の低下 ... 物事に興味を持たなくなる.
 不眠 ... 睡眠中に(夢を見て)大声を出すこともある.

パーキンソン病の経過(Hoehn-Yahr 病期分類)

 多くは片側の手(または足)から始まり,同側の足(または手),反対側の手(または足),足へと進行,つまりN字型に進行することが多いといわれています.初発側は常に反対側に比べて症状が重く,病期がかなり進んでもこのような左右差は残ります.

1期
 一側性の症状.
 体の片側だけのふるえやこわばり(足をひきずるなど)を示す.日常生活は自立.

 1.5期 体幹障害が加わる.

2期
 両側性の症状.
 姿勢の変化がかなり明確となり,症状が両側のため日常生活がやや不便である.

 2.5期 後方突進あるが,立ち直れる.

3期
 バランスを崩しやすくなる.日常生活の動作にもかなり障害がみられ、一部介助が必要となる.

4期
 起立や歩行など日常生活動作が非常に困難で,労働能力は失われ,より多くの介助が必要となる.

5期
 自力での日常生活動作は全くできず,全面的な介助が必要.


パーキンソン病の進行を少しでも遅らせるために..

1. 毎日を楽しく過ごす!
 ドパミンは本来誰でも脳の中に持っていて、楽しく過ごすことで規則正しく分泌されてます.
 悲しい時や気分が滅入ると分泌が抑えられます.
 趣味を持つことはとても良いことです.
 ご家族の方は失敗しても怒らないで下さい.ドパミンの分泌がストップしてしまいます.

2. 毎日体操しましょう!
 当たり前のことですが、何事にもおっくうになりがちなパーキンソン病の患者さんには案外難しいものです.
 特に体幹の筋肉は十分鍛え、股関節は柔軟体操で十分柔らかく保つ必要があります.
 簡単にできることはたくさん!どこかに掴まって立ったりしゃがんだり(スクワット)でも構いません.
 50回1セットのスクワットを一日5セットでどうでしょう?膝は直角まで!深く曲げる必要はありません.

3. 毎日規則正しい睡眠時間!
 パーキンソン病患者さんに睡眠時間はとても大切です.
 前の晩に睡眠が十分とれてないと、いくら薬を沢山飲んでも全く効かないことさえあるのです.
 いくら楽しくても、あとは翌日にとっておいて、時間が来たらきちんと寝ましょう.

4. 水分を取りましょう
 夜トイレに行くのがイヤだから?...
 でも水分はとても大切です.

5. コーヒーを飲みましょう
 一日4杯以上のコーヒーを飲んでいる人は、飲まない人に比べて発病が少ないそうです.
 カフェインが病気に良いといわれてますので、緑茶でも構いません.

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