ベーグルの穴から見えた日記 2002.12-2004.6
〜主に日本、時々外国
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2004.6.22
ありがとう。
最終日のバイトが終わって終電で家に帰り着き、寝支度を整えて目覚ましを5時にかけて、2時半に眠りにつく。池袋に6時半。遅れるわけにはいかない。 イベントは2つ。そのいち、千葉の大人気パン屋さん「Zopf」の2階でブランチ。そのに、茨城のパン屋さん「Nicolas」で1周年のお祝い。
Zopfは通販で試しただけで、お店に行ったのは初めて。念願の初ランチ、大人数で押しかけたおかげでたくさんのメニューを試せてラッキー!
ここのヨーグルトライの威力をまざまざと思い知ったのが、画像の2種類のタルティーヌ。ホットワインも美味だったー。他のサンドも、お料理のプレートも、食べ放題のパン盛り合わせも、いちいちおいしくて歓声が上がる。おいしさのおかげで早起きの苦労がふっとんで、でも腹がふくれるとふっとんでた眠気が舞い戻って来たりもして。それもまたしあわせ。
しかし、ここから第二ラウンド。茨城へいざ! ・・・しかし、あんなに食べたのに、次なるパン屋さんが近づくとおなかが減ってくるのはなぜ?
ちなみに、Zopfで買ったもの。
黒豆のクグロフ。スコッチケーキみたいに固い生地はこってりバターの風味、そこに黒豆の甘さがからんで高級なお味! これはおいしいー!
ココナツチョコベーグル。思えば私、他のパンばかり食べていてこれは久々のベーグル。Zopfのベーグルは大好きだけど、これはチョコ生地だからか皮のはりは少なくて、ベーグルというよりお菓子。ココナツの入りがすっごくて幸せ。
手前にあるのが、モーンケベックという、モーン(けしの実ペースト)を練りこんでカシューナッツを入れたお菓子。モーンがこれでもかと襲ってきて、モーン好きの私にはたまらない。ちょっとずつ、ちょっとずつ、大事にいただいた。

Nicolasは、今回のイベントがなくても絶対に渡米前に再訪しなくてはいけないと思っていた。「ナポリを見て死ね」ならぬ、「Nicolasを食って死ね」である。
思い思いのパンを買って、持ち寄った食べものを広げて、まだパンを焼いている職人さんを差し置いて1周年おめでとうの乾杯を。これはもう完全に、単なるパン好きの集会だわ。
ちなみに私が持っていったのは、カスピ海ヨーグルト! 手抜きもいいとこだけど、みんな喜んでおかわりしてくれて、ひと安心。おばあちゃんお手製のいちごジャムも、グルメな人々の大絶賛を受け、孫の私は鼻高々!
おいしいものが好きな人たちと、おいしいものを囲んでいると、こんなにも楽しい。ここにいる人たちと、パンのおかげでつながれたことが、すごくうれしい。おいしく食べることをしっかり教育してくれたお父さんとお母さん、おいしいものを一緒においしいねって言える友だち、私たちが絶対にうなれるパンを焼いてくれるNicolasさん。みんなにありがとうー、ありがとうー!て思いながら食べた。・・・ビール2杯で酔っ払ってたのかしらね。きゃー。
Nicolasで買ったもの。
フリュイ。NYにいた時、ずーっとかじりたかった、Nicolasのフリュイ。再会とまたしばし別れの挨拶を。
ソーダブレッド、最初に食べた時もすごくおいしかったけど、他のお店のソーダブレッドで少し経験値を上げたら、Nicolasのすごさが分かった。今日それを改めて確認した。Nicolasのソーダブレッドが私のいちばん!
セロリとチーズのリュスティックは、焼き立てむにむに。ああ、リュスはもう、Nicolasのしかいらないです私。
ライ麦生地のパンたちは、口の中でうねる。おいしいよう。ひたすらに。
クロワッサンオザマンド。はあ。おいしいです。甘いのにちっともしつこくない。アーモンドが載ってるわけでもないのに、クリームからアーモンドがぷーんと香る。何も突出してなくて、きちんとまとまってる。ああ。これで旅立てます。
クロワッサンショコラは、適度に控え目なチョコの量のおかげで、この日買えなかったクロワッサンのプレーンのおいしさまでもが存分に楽しめて、2倍うれしかった。
くるみとコショウは、焼き立ての時にはなりをひそめていたコショウの辛味が、冷めるにつれて効いてきて、家に帰って来てからかじって、ほくそえんだ。みんなもそれぞれの家でほくそえんでいるかなあって想像して、またほくそえんだ。

Nicolasのパンはどれも、ほんわか優しい気持ちになる。でも芯はどっしりしていると感じる。それは職人さんの人柄そのまんま。職人さんとお店に立つ奥様をお店の中で写したすてきな1枚は、私のお気に入りになった。この1枚を見ると、舌にNicolasのパンの味がまざまざとよみがえる。でも大事なパン屋さんの大事なその1枚は、誰にも見せないで自分でとっておくんだ。

2004.6.4
決別の儀式。
今日は一日家にこもって、渡米の準備。さすがに一週間きってるからなあ・・・と、やっとこさスーツケースを開いてみた。
持っていくものといっても、主に服。タンスをほじくると、懐かしの洋服が出るわ出るわ。中には、10年近くもタンスを暖め続けていてくれた洋服もある。どう考えてももう着られないデザインのものもたくさん。
でもね。10年もタンスの整理を怠っていたわけじゃない。私はモノが捨てられないのだ、もったいなくて。だから、でもいつか何かに使うかも・・・と、着ない洋服もタンスの奥に戻しているうちに、引き出しが足りなくなってどんどん増やすはめになっていたのだ。
しかしもう、家を離れてしばし海外に行くのだ。要らない洋服は片付けていかねば。それにしてもこの柄かわいいなあ、重ね着でならまだ着られるかも・・・このスカートは丈がみじかすぎるけど、ジーパンと合わせればいけるかも・・・ううう、だめだ、捨てられない!! しかし! 私は画期的な方法を思いついたのだ!
そこらへんに転がってた厚紙で、正方形の型を作る。そして、懐かしい洋服たちに厚紙の型を合わせ、ハサミでじょきー! スカートの、シャツの、形があるからだめなのだ。切ってしまえばいいのだ。切った生地の大きさを揃えてとっておけば、パッチワークになるかもしれないし、洋服のリメイクに使えるかもしれない。
切ると心がすっとする。1枚でも心が残るなら、何枚も型をとる。でも、5〜6枚もとれば、「もういいかな」っていう気持ちになる。残りはきっぱり捨てられる。もう、着られないのだ。
かくして、スーツケースの隣で私は、洋服切りに熱中。じょきじょき! じょきじょき!
右が切れ端、左が供養された洋服。うん、小さくなった! 夕方からはとうとう、洋服のお直しを始めた私。このオレンジの服、安く買ったのだけどいざ着てみたら、肩が大きくとられすぎてて、かっぽう着みたい! 結局いちども着ていなかった。
既にハサミを握っている今日の私に、迷いはない。ざくざくと袖を落とす。そして、ちくちくまつり縫い。さらに、肩の部分にひだを寄せる。どうよ? これでちったあ着られるでしょう! 針仕事は得意なのよ! 袖の部分もちゃんととっておくんだー。
・・・いえ。もちろんね、一日家にいてこんなことばかりしていたんじゃないの。荷造りも、一応進んだの。でもなんか、荷造りというよりは部屋の片付けがやっと始まったってかんじの、今日の作業でした。

2004.6.2
ベニヤふたたび。
ベニヤである。あの日、私の心をわしづかみにしてマヨネーズとバターを塗りたくっていった、あのベニヤ(5/21日記参照)。おいしさは夢だったのか・・・、いや、べとついた手と口が真実だったことを物語っている。しかし当たり外れの差が激しいというこのお店。しっかり手ほどきを受けてパンを買った私は、当たりばかり食べて、すっかり興奮して、すべてを分かった気になっているのかもしれない。冷静になって、確かめなくてはもういちど。
というわけで行ってきましたベニヤ。またしても、ベニヤ先輩のレクチャー付きで! ま、しなくてもいい失敗はしたくないものねえ。(先輩のサイト内に同日の模様をつづった日記あり。こっちも大興奮!)
今回のセレクト。左からツナカレー、奥に新商品らしき明太子面包(メンパオ)、定番商品キャベツナチーズ、あん&生クリーム。ツナカレーにはゴマ(なんにでもかけてみるらしい)がふりかけられているが、白ゴマのみ、黒ゴマのみ、白黒ブレンドの3種あった(・・・つまり適当!)。私は、よりゲテモノちっくな画像が撮れるよう、ブレンドをチョイス。どれもこれも、でろーんとしてます! 輝いてます! 重いです! なんかたれてます! ああ、こんな常識を逸したパンたちに、冷静な判断なんて下せるわけがない! 結論から言うと、外れなんてやっぱりひとつもなかった! オフィスから湧いて来た人でごった返す公園で、身もだえしながらパンに食いつく女ふたり。だってほら、がつがつしないと、中から何かがあふれるから!
アップは明太子面包。グロい。なんかピンクだもん。ほおばると口に広がる磯の味。こ、これは・・・!! 青のり! 明太子といいつつ、真の主役は青のりである。でも、青のりとマヨネーズと明太子、それにこのむちょむちょ生地が渾然一体となってなんともいえず、おいしいー!!
キャベツナチーズにも、青のりが入っているらしく、そのせいで味に一層深みが・・・いや、深みというか、わりにシンプルな組み合わせのはずが、迷宮に一歩足を踏み入れた感じになるのだ。絶妙なのだ。普通じゃつまらないのだ。でもよく考えたら、コロッケパンでもないのにキャベツの千切りって、十分普通じゃないかなあ・・・。
ツナカレー。私は朝からカレーな気分だったのでこれを選んだんだけど、かじると拍子抜けするほどに甘いカレーだれ。そいでツナがどーん! でも食べ終わる頃には、この甘いカレーをもういっこ・・・と思わせる。すごい。
あん生。ショートケーキがもういっこできそうなぐらいに盛られた生クリーム。あんこは控え目かと思いきや、中央にどーん! 先輩のアドバイスを受けて、さすがの私も少しだけクリームをこそげた。でも、昔どこかで食べたこの生クリームを欲する私もいて、こそげてはまた戻し・・・を繰り返し、自分の最強のバランスを見つけたのだった。(それはやはり、クリーム全量よりは若干少なめだった・・・。)
2回目にも関わらず感動しきりだった私は帰り道にはちみつバター(5/21日記参照)まで買って、しかも歩き食いに最も不適切なこのパンを、前かがみで歩き食い。これでとうとう食べ納め。あとは帰国後かあ・・・。ベニヤのおじさん、ずーっとこのままで、でたらめでがんばっててほしいなあ!
と思ったら! なんと明日、茅場町付近に行く用事ができてしまった。う、運命かも。いや、でも行かないかも。だって、カロリー超過しすぎ・・・!

2004.6.1
アンジェリーナのモンブラン。
お値段からいっても、そうしょっちゅう食べられるものじゃないのだけれども、私はこれが大好き。
以前、モンブラン食べ比べ大会が我が家で開催された時(参加者は両親と私の3名)、ダントツの優勝だったのがこのアンジェリーナ。アンジェリーナって、NYには輸入されてないんだよね? どうなんだろう? 多分ないと思う。だから今のうちに、もういちど食べておかなくてはいけなかったのだ。 でも、前に食べてからずいぶん経つから、ほんとにそれほどおいしかったんだっけ?という不安もあった。何しろ、高い買い物なわけです。極貧の私には! さて。ひとくちほおばった私は、うめいた。う、うう、うまいいいいーーー!!!
そうそう、こういう味だった。栗が濃い。口の中で、ねっちりまとわりつく。それをクリームが押し流す。チーズみたいなコクのあとで、牛乳みたいなすっきり感。フォークが止まらない。
写真のとおり、中身はいたってシンプル。クリームと、下にメレンゲがあるだけ。ただの真っ白! それなのに、これ以上ないぐらい複雑な味がするのは、なぜ?

パンやらケーキやら、「これだけは食べてからNYに行かねば!」の課題が着々と片付いていって、うれしいかぎり。でも、片付くのはそっち関係ばかり、準備とか勉強とかは、一向に片付く気配すらない・・・。

2004.6.1
大納言(一部破損あり)
赤坂見附ペルティエの看板商品、「大納言」。
デジカメを持っていなかったので家まで我慢しようかと思ったけど無理だったー。ちぎるというより割るに近い、薄いけど固い皮の中には、甘い豆がのの字に詰め込まれ、白くむっちりした生地のほうも引きちぎるのは一苦労。これらすべてが、口に入れる前からおいしさを物語っている!
昨日は、昼間は突風。我が家の周りは畑なので行き交う人もみんな目をつぶって歩いていた。口ずさんだのが「黄砂に吹かれて」。当時は意味もわからかったのに、呪文のように全歌詞を覚えてるのがすごい。どれだけの脳みそが無駄遣いされているのだろう、私・・・。
夜には雨。駅の建物を出て傘を広げた時、何かが足元で動いたのを感じた。見下ろすと、なんとアマガエル! ぴょこん、ぴょこんと、軽やかに建物方面へ。思わず2、3歩あとをついていきかけたけど、周りの人が「あの人は何か落としたのか?」みたいな顔してたので、思い直して心の中で健闘を祈る。しかしカエルくん、一体どこへ向かっていたのだろう。買い物?


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Quelque chose qu'on regarde au millieu du bagel...c'est quoi?