「 面条風塵抄(一)」
20. 銀行は変革の好機が到来!
金融政策の誤りから日本は不況に突入している。不景気組は小売業、金融、
建設、農業に絞られる。共通することは行政の裁量にゆだねられている横並び
の業界だ。スピードの無い裁量行政を信じてぶら下がり、こんどは逆に選別さ
れて振り落としがはじまった。
常に開示された信用の裏付けが銀行の土台だ。ところが、その中身が隠ぺい
され、曖昧になると不安が不安をよび信用がなくなる。お金の流れは正直だか
ら制御が利かない。基本に返って襟を正すべき時だ。
銀行は政府日銀支援で、ゼロ金利の恩典をフルに受けている。
一行くらい預金金利の高い銀行があっても良さそうだが、今もって、ほぼ横
並びだ。行員の給与水準を開示して変革する気配も勇気もなぜか見られない。
これでは国民の預金が外資系銀行にシフトせざるを得ない。
競争をせず、ディスクロージャーもしないで"業績回復"は、はなはだ、虫が
良すぎる。預金者からあいそをつかされる前に銀行自身による変革の時が来た。
(産経新聞)
19. 勇気と誇りを与える教育に
改めて藤岡信勝著「教科書が教えない歴史3」を読んだ。目次には元気の出
るタイトルが目白押し。日本人の礼儀正しさ、友好的で律儀な心情が随所に現
れている。
次から次へ数々の日本人の正義と功績を知るにつけ、元気が出るわ、感動す
るわ…。当時の人々の国家、民族に対する愛着を素直に感じ取れる。
日本民族がこんなすごい民族だとは正直驚いた。こういう実話を目の当たり
にすると、尊敬から嫉妬へ変わった他国の心情が理解できる。早速同僚にこの
本を紹介した。
反響はすこぶる良い。当時の国際的背景が史実に基づき、しっかりと記述さ
れている。
これが教科書だったら、教師も、生徒も夢中になり、授業に活気がみなぎる
だろう。
今の教科書はどうか?背景の踏み込みがこの本と比べて何ともひ弱だ。
教科書選定は、現場教師の自由裁量に任せるべきだ。
義務教育に活気が出て、子供に勇気と誇りのもてる正しい歴史教育を望む。
(産経新聞)
18. うどん高松・環境最前戦
豊島(てしま)が問題を提起した。 都会のゴミを深く静かに山間へき地で処
分するのが当たり前という論理は通用しなくなってきた。都市の身勝手、傲慢と
見なされる。
処分場建設でその是非が各地で問われている。もうよそ事では済まされないの
がごみ処理だ。
都市生活はコストの尺度から成立し肥大してきた。ところが環境への影響尺度
が次第にまさりつつある。省エネルギー、リサイクル、ゼロエミッション、という
キーワードを頻繁に耳にするようになった。
これらの意識が一人一人に備わるには、だいぶ先のことだろうと思っていたが、
あにはからんや、お互いに何らかの行動が必要と感じ始めてきた。 ゴミの大
半は人口の集中する都市から生まれる。都市のゴミは都市で始末をつけるのが
筋といえる。
環境保全は一人一人の配慮、決断、「優しさの行動」で決まる。
喫煙?・・・喫煙権?
もうタバコ病から、エエかげんに、絶縁してはいかがか。
つつじ咲く歩道。汗だくで空き缶清掃をしているM氏にひょっこり出くわす。
荒れた成人式で有名になったT市だが、ワイシャツを捲り上げてトップが動く
姿は、着実で本物(◎)だ。
17. 景気対策,高速道料金の減額を
デフレ下、物が安い。でも必要以外の物は買わない。
逆に、公共料金が高いと感じる。水道、光熱、通信交通、これらは節約するし
かない。 特に高速通行料が高い。新規着工する高速道のしわ寄せが利用者を直
撃する。
生活者は節減のため、新設高速道を敢えて利便することなく、一般道を利用。
だから地方の高速道は閑古鳥・・・宝の持ち腐れだ。
気軽に使えたら、どれほど快適だろう。
国民の福祉に役に立たない、無駄な公共事業では景気回復はできないこともわ
かって来た。
景気に配慮し、利用しやすい料金に移行すべき時だ。期間限定でもいい、景気
刺激策としての通行料減額はわかりやすい。まさに得した気分になり、利用者は
増すだろう。
高速道は建設が目的の細長い「公共帯物」ではない。生活者が利用してこそ価
値が出る。 公共高速道は利用者がさりげなく活用できてこそ、光り耀く・・・。
ハイウエー・・・「幸せを生む道」である。郵政民営化とともに、小泉内閣に
よる日本道路公団の、粋な”前倒し高速民営化”を待望する。
16. 水源地を知ろう
中国では「自来水」と呼んでいる。 蛇口をひねれば出る水道水のこと。
その水道水をうまい水に変える方法をその道のプロ(水道課勤務)から教
わった。
「ガーゼを準備し、備長炭(活性炭)を包み、汲み置いた水に入れ、一晩寝か
す。その水を5分間継続して煮沸することにより塩素とトリハロメタンを除去し
ます。これでOK。手軽にできるでしょ。浄水器は、カートリッジの交換を怠ら
ないように。」。
…簡単なようで、結構時間が、場所もとる。その手間を考えると市販のミネラル
ウオーターに人気が出るのもうなづける。
「…しかし、一番大事なのは水道原水を汚さないことです。特に取水地点の環境
を汚さないよう心がけることが一番」と教えていただいた。
さて、我家の「自来水」の水源地はどこだろうか…?
15. ゼネコンの価値
大企業に帰属することがサラリーマンのバックボーンであり、ステイタスであ
った。こうした日本社会の価値観が崩壊している。
大規模開発に債務保証をしたゼネコンにバブルの後遺症が今ものしかかる。
競争を避け共存繁栄を美徳とする"知恵の慣習"が建設業界に現存する。技術力
の蓄積による競争が評価されなくなると技術者の誇りが霧散し、煩わしささえ感
じる。競争のないことがあたりまえとなると、ダンピングを受注競争と錯覚する。
「献金」による裏技が水面下で重要度を増すと、ますます建造する責任が希薄
になり、業界の衰退が加速される。
ミレニアムゼネコンのゼネコンたる価値は従来の手法、慣習を破棄し、変革を
決断できる能力にある。建設業のノウハウは、培って来た工事の経験である。建
設業の誇りはその裏打ちされた経験による"仕事の継承"ではなかったか。
14. 不況を招いた有権者の怠慢
「財政再建」「行政改革」のスローガンが聞こえなくなった。
景気対策は出されたが、タイミングがずれ、いずれもインパクトになって
いない。
一票を託した国民の期待は今、失望に変わっている。改革の見通しが無く、
将来への希望が見えない結果、日本丸は傾きっぱなし。この一連の責任を問わ
れない官僚、行政欠陥システムに、さらに国民は憤りを覚える。外務省、検察
腐敗を改造できるのは「政治家」しかいない。その政治家を有権者が選出し、
育てなければ構造改革は一歩も進まないのだ。
政治家はその時代の国民の要望から生み出された「鏡」といえる。今回の「
政策不況」の根元は見方を変えれば、投票に行かない有権者の怠慢に起因する。
この怠慢行動が今の日本の行政省庁の犯罪、株安、不況を招いたといえるので
はないだろうか。
つまり国民一人一人の「政治」に対する無責任がそのまま政治家の官僚監督
不行き届き、官僚の怠慢横暴を許しているのだ。有権者自身が責任の重さ、国
民としての自覚を問われていることに気付かなければ日本の政治は一向に良く
ならないし、不況から脱出できないと思う。(読売新聞)
13. 優しさ尺度に、環境の保護を
スーパーの入口での白色トレイ、牛乳紙パックの回収が当たり前となってきた。
「こんな運動いつまで続くのかな。それほど神経質にならなくても・・・」と思って
いた。
人はなぜこのような行動がとれるのだろう? 人間の持つ優しさを表現でき
るからだと思う。家でも職場でも部屋と廊下の電気を小マメに消すことにした。
これだけの事で、かつての「ドケチ」はある日を境に「環境に優しい行動」と
して見直された。
物事には何においても限度があるけれど、少なくとも地球資源の枯渇延命に
協力できたという、意識が評価されようとしている。
この発想がコストに勝る人間の行動評価となってきた。本来の持つ優しさを
行動で示す満足が環境活動を支える原点だと思う。だからこそ継承しなければ
ならない。(読売新聞)
12.平和への願い行動で示そう
地域社会の勤労は強制ではないが参加しなければならない。お金では済ます
事のできない、人間社会の守るべき道徳だ。 だから無理を押してでも参加す
る。連帯して汗を流すことで、ささやかではあるが地域社会に貢献でき、満足
する。これが培ってきた慣習である。相互の結束、緊急事態に備えてのチェッ
ク機能でもある。結果として、得ることの、なんと多いことか。
最大のコミュニケ−ションが、年に一度の「祭り」である。地域社会の危
機管理の知恵といえる。
自国を守るだけでなく、国連派兵は民主国家の義務だ。共に参加し、汗を、
時には血を流すことも辞さない行動が正常な国際社会へのおつき合いではない
だろうか。では、これらを放棄、もしくは棄権した場合どうなるか? …モノ
笑いになるだけだ。但し、有事の際は、しっぺ返しを覚悟しなければならない。
「平和」は理屈では生まれない。常日頃の連帯行動の中からにじみ出る、命が
けの「信義」だ。
そうした「命をかけて行動をする人を敬う道徳」を忘れてはなるまい。(読売新聞)
11.会計検査院の民営化を
会計検査院が国家の独立機関でありながら力を発揮できていない。
官僚の計画した事業に「同僚」として及び腰にならざるを得ない。これでは何の
ための検査機関かわからない。官が官を形だけ検査しても、役にたたない。
民が官を検査して、なにか弊害があるだろうか?
政治家では検査は出来ない。逆に政治家の介入と騒がれて、行政に手出しで
きなくなった。
先頃、アメリカのS&P社が日本国家の国債格付けを発表した。塩川大臣が不
満を述べていたが。S&P社はムーディーズ社同様、一民間企業である。 日本
にも、会計システムを監査する監査法人、品質と環境システムを審査するISO
の審査機関がある。これらは少なくとも会計検査院よりも効率よく信頼できる民
間機関だ。各種オンブズマンの組織もある。手弁当で調査する民間組織があると
いうことだ。
納税する国民と、納税する企業から成り立っている日本。 小泉さんの持論の
一つは郵政民営化だった。もう一つの目玉として会計検査院の民営化をお願いし
たい。
10.なぜ歴史を学ぶのか?
なぜ歴史を学ぶのか? 受験迫る中学三年の時だった。
Y先生は、トウトウと語ってくれたのだが。『これって、試験に出るんやろか、
…出るわけないわな』とタカをくくっていたが、あにはからんや…出た。
当時は○×、記号採点方式が主だったが。百点中、三十点もの高配点。「過去の
文化、芸術作品を知り社会に出てから恥を掻かない為、云々…」という記述をした
ことを覚えている。試験終了後、再度Y先生は我々にトウトウと語っていただいた
ことを覚えている。でも本番の入試には出ないだろうと再び聞く耳を持たなか
った、その「歴史」…。今もY先生の眼光を忘れることはできない。
答だけを引き出す受験時代を経て、銭儲けの社会人となり、バブルをへて、よ
もやの長期不況が続く。
誰に教えられるでなく、これまでの価値基準が崩れたことを知る。過去の歴史を
あなどり、歴史を直視する事なく、その教訓を取り入れない報いであるが、日本社
会システムの要、「日本国憲法」の欠陥を一向に修正しない証でもある。
9. 台湾原子力発電に思う
シナ大陸では現在三箇所で原子力発電を稼動している。
泰山、上海近郊と華南に一ケ所。
原爆、水爆、中性子爆弾を製造保有するシナにして三箇所である。
電力需要はますます大きくなるシナだが主力は火力発電だ。
世界的に、風力を模索しながら石炭から、石油へと転換している。
日本では、電力各社で原子力発電が主流となっている。
コストが安いから。
だが台湾の陳総統は、原子力発電を断念した。
思うに、脱原発の環境、資源エネルギー政策からではなく、台中
有事において解放軍の原子炉攻撃を想定すれば納得が行く。原発を
持つことで逆に独立国家を目ざす台湾の主権が、シナのミサイル攻
撃の脅威晒される危険を危惧しての決断だったことが伺える。
日本は広島と長崎に原爆が投下され三十万人が亡くなり終戦を決
意した。日本の重電各社の思惑は大きく外れた事になるが、国家の
存在、国家主権を考える場合、台湾の選択は今にして思うに正しか
ったといえるのではないか。
8.動物園みたいな「うどん屋」
観音寺のうどん店での出来事。
やっと席に坐ると小一の子供がおもむろに卓上のメニューを掴んで、興味深そうに見入っていた。
「何にしますか〜?」私はいつものかけうどん、子供をせかし
「狐か、狸か・・・・何にするんか?(早く決めてくれー)」
それでも子供は動ぜず、字の読めるのがうれしいのか、ゆっくりと
「エーと、エーと・・・きつねでもなしに、たぬきでもなしに・・・僕は、さるうどん一丁」
一瞬店内が沈黙した。
「えっ、・・・猿うどん、なんてあったかな」
「ほーら、さるうどん」とメニューを指さす。
実はざるうどんの濁点が消えていたのでした。
「これなあ、秀(しゅう)ちゃん、さるじゃなくて、ざる、これにするんかい」と吹き出しながらやっと注文した。
そのざるうどんをぎこちなく、なんともうまそうに食べていたのを記憶している。
「お父さん、うどん屋さんて動物園みたいだね」
「どうして」
「ほーら、鳥の名前もあるよ」
店を出て振り返ると笑顔の店の人と、「つるや」というのれんが目に入った。
その子は現在高専二年生。ガソリンスタンドでアルバイトをやっとります。(四国新聞)
7.「郵政三事業を税金払う側に」
郵政三事業の民営化が見送られた。五年後を目処に公社化とは、あきれてものが言えない。
国民の願い、「行革」が大きく後退した。
民営化をなぜ、こうも嫌うのか?
民営化とは税金を払う側に回ること、即ち、国民の側に立ち、国益のた
めの大きな直接財源となることだ。
郵政、保険、金融どれも民間事業だ。
いつまで税金にぶら下がて生きて行くつもりだろうか?
利権を捨てたくない気持ちは解るが「国益」を考える時が来たのだ。
民間のビジネスに官が相乗りする事、これは異常だ。
足して二で割る安易な妥協の弊害、国民感覚からズレた視点での決着、
対策、スピードの無さが現在の円安、ひいては、国際金融不安につながり、
日本の景気を低下させている。
民営化をきっちり説明すれば理解できる良識を、国民はすでに備えている。
税金を食い潰すのは簡単だが、税金を産む側の一員を増やすことが行革そのものであり、
その重大さを政治家は再認識し、行革を推進してほしい。(読売新聞)
6.本音も明快な中国の研修生
中国研修生と「交流会」を催しました。
中国女性が四名並ぶと、華やいだ雰囲気となる。
彼女達は待ってましたとばかり、のびのびと礼儀正しく
「中国のせっこう省からきました。どうぞよろしく。」
早速、彼女らに矢継ぎ早に質問が飛んだ。
「趣味は?」 「兄弟は?」・・・。スポーツの得意な子、
日本語の得意な子、料理の得意な子とそれぞれ自分の得意
な分野を明快に強調しすがすがしい一時だった。
中国で優秀な人は、自分をよく知って貰うためのアピール
を大切にしている。「黙っていて引っ込み思案は個性とい
う才能を埋没させること」と堂々と意見してくれました。
だから言葉の受け答えは簡潔明瞭(めいりょう)です。
わが国では、本音の正論はえてして「やっかみ」と
「嫉妬(しっと)」を買う。だから意識的に本音でなく
無難に儀礼的に事を進めるのを良しとする。結論の曖昧な
玉虫色が好きだ。感動的で斬新なる個性が出ると嫉妬も生ま
れ後が怖い。
交流会を通じて日本社会との差異を改めて実感した。
(産経新聞)
5.不況時の昼食讃岐うどんだ
かつては「昼休みの食事を何処でするか」と、あれこれ思案す
るのが、サラリーマンのささやかなる楽しみだった。でも不景気
な昨今、私は迷わず会社の近くのセルフサービスのうどん店に直
行している。
百円玉二個が財布の底からキラリ輝き出す瞬間だ。
ささやかな生活防衛の同志が多いのか、小さな店だが遠来の客も
増えて最近は行列が長くなってきた。
讃岐にはこうしたうどん店が多いので助かる。
各店に感謝状を渡したいくらいだ。
「安いのが美徳、安いのが正義、何処よりも安いのがすべて」の
時代に突入した感がする。
だし汁を飲み干していると「塩分の取りすぎ」と、健康志向の同
僚から指摘されて『もったいないんだけどなあ』と、どんぶりを
見てつぶやいている。シンプル生活で、不景気をエンジョイしよう。
(読売新聞)
4.「カップ麺の器中国で役立つ」
CMの「人類は麺(めん)類」とはうまく言ったものだ。
そのルーツは中国。昨年、私は天津航路の客の一人となった。神戸
の埠(ふ)頭待合室で乗船前に、"カップ麺"を悠然と買い込む一人
のバッグパッカーがいた。
中年パッカーの直感で私も買い込んだ。
箸も忘れずに。
船中でその悠然と買い物をしていた青年写真家にカップ麺を買った
訳を聞いた。「内蒙古の友人への贈り物ですよ。これが実に喜ばれる
のです。軽くて安くて、少々かさばるけど、残った容器を彼等は大事
にするんですよ。」と誇らしげにいった。
それから一ヶ月の中国滞在中、そのカップ容器は「湯飲み」、「どん
ぶり碗(わん)」、「うがいコップ」、「筆立て」と重宝した。
地球に優しく、環境に配慮したエコロジー中国生活を懐かしく思う。
もちろん、中国にもカップ麺は売っていた。一杯三元、食堂のラーメ
ンと同じ値段だったが、向こうのは、味、品質、容器とも日本製に比
べいま一歩であった。念のため。(産経新聞)
3.道徳とモラル意義は同じだ
四十年前、道徳教育の導入で、世論がざわついていた。子供心に何
か大変な教科なんだなと緊張した。結果は普通の生活話をつづった教
本だった。読後の感想を聞かれた程度で試験もなく気が抜けた事を覚
えている。
教える方が緊張し、教えられる方も内容が普通の話で、内心がっか
りしたのを思い出す。
中教審が中間報告座長試案を出した。「大人社会のモラル見直し」
が重要という。モラルとは何ですか?私はカタカナを問題にしている
のではない。
道徳と、別個のような印象を与える点と変なマインドコントロール
から「道徳」と記述する事に中教審が抵抗を感じていたとしたら、そ
こが問題だからだ。「道徳」と言えないで「モラル」と逃げる姿勢に
問題がある。
道徳のない大人にいまさら道徳を説いても遅い。鉄は熱い内に打た
ねばならない。
義務教育の道徳をしっかり見直し、教育してほしい。
エチケットは礼儀、礼儀はエチケットとも言う。モラルは「道徳」の
こと、だがせめて「道徳」は「道徳」と正しく日本語で説明しなけれ
ば日本社会が混乱する。(読売新聞)
2.地域の草の根交流会に重要性
来日中国人と交流する機会が増えてきた。T町に発足十五年目の中国
研究会がある。
ギョーザ作り、語学交歓会、ボーリング大会などを通じて地道な交
流を行っている。
先日「来日研修中国人に贈り物として何が一番喜ばれるだろうか?」
と話題になった。お金、切手、油、雑誌、文具、お米よりは小麦粉が一
番、ということに落ち着いた。うどんにもてんぷらにもギョーザにもパ
ンにもなる。水と塩を加えるだけで主食にも副食になる。「やっぱり食
い物か・・・」と思い込んでいた。広島で来日中国研修生が小学生を刺
殺する事件が発生した。「自分の意見を伝えきれない時、ストレスが溜
まり、もどかしくなります。自国の言葉を思う存分しゃべってストレス
を発散したい。本音を聞いて貰いたい」。ある研修生から聞かされた。
彼らが欲しがっているのは異国の相談相手だった。
日本は外国人に対し閉鎖社会だ。香川県の生活文化習慣を正しく伝える
場として、各地域の日中草の根交流会の重要性を感じています。(四国新聞)
1. 空海と中山(四国霊場八十八ヶ所の起源)
私は中国料理と登山が好きです。
私の尊敬する人物は空海です。
彼は四国の出身者でありまた、讃岐うどんの発明者でもあります。
彼は四国中をくまなく、さらには日本国中を歩いています。
日中友好の先駆者でもあります。
しかし、彼は何の修行をしていたのでしょうか?
空白の九年間彼は何をしていたのでしょう?
私は中国語の学習を通じてなんだかその謎が解けました。
今から、ここで説明いたしましょう。
彼の生まれ育った善通寺には、五岳山が有ります。
「筆の山」、「香色山」、「我拝師山」、「火の上山」それに「中山」です。
それぞれ工夫を凝らした名前の中で、「中山」がいかにも単純だから不思議でした。
その時は別に気にもとめませんでした。
ところが、この「中山」が空海と密接な関係が有ったのです。
愛媛県中山町を訪れた事がありました。
そこは「秦皇山」という珍しい山を中心に山又山の町でした。
中山町の市田助役(現町長)から日本には三つの中山町が有ることを知りました。
残りの二つは山形県と鳥取県に有ります。
名の如く山の中の「中山町」ではありません。
鳥取県の中山町は、逆に海の近くの町です。
「中山」ってなんだろう?(どのような意味が有るのだろうか?)
四国八十八ヶ所にも「中山」が見られます。
第八十二番札所根香寺の地名は高松市中山町、高知県宿毛市に第三十九番札所延光寺は平田町中山。
極み付けとしては、真言宗本山の一つにも中山派が存在しています。
(例えば高野山派、大覚寺派、善通寺派、さらに中山派が有るのです。)
はっきり言えることは、日本で空海が立ち寄ったと伝えられる場所には「中山」の地名が多いのです。
これはいったいどういうことなのでしょうか?
そうした中、私は偶然にも図書館で一つの資料に出くわしました。
中国の春秋戦国時代、秦国に滅ぼされた国の一つに中山国が有ったのです。
これからは、私の推測です。
秦国の追撃により、中山国の人達が日本へ逃げ延び、その生命力のある人材が散らばって育ち中山町
を形成したと仮定すれば、この中山の名前の由来と秦皇山との関係がはっきりします。
ではなぜ、この中山人と空海は密接に関係するのでしょうか?
繰り返しますが、 空海には謎の、空白の九年間があります。
唐に渡るまでの九年間彼は何をしていたのでしょうか?
答えは簡単。中国へ行ってみたい人ならすぐわかります。
多分、彼は中国語を学んでいたのでしょう、しかもその先生は中山人の子孫ではなかったのでしょうか。
その時代にはピンインはありません。NHKもなく、カセットテープも有りません。
どのようにして、学習していたのか想像するだけで楽しくなります。
もし、私の仮説が正しければ四国八十八カ所は空海が中山人によって個人指導してもらった
勉強場所、学習塾(語学研修センター)そのものであったと言えます。
彼の中国への情熱に対し、改めて私は彼を尊敬します。
私は中国料理と登山が好きです。私は「中」「山」が好きなのです。
ありがとう御座いました。
(香川県中国語弁論大会発表(第1位))