
○ 保護者や市民から成る学校図書館ボランティアが、学校図書館の管理・運営に果たす役割
は極めて重要である。児童生徒の図書館での学習実践を支援するとともに、合わせて地域へ
の図書の貸出を行うなど貴重な活動を行っている。
学校図書館法の一部改正(平成9年6月)により、小規模校を除いて、司書教諭(教諭をもって
充てることとされている)を平成14年度末までの設置することが義務づけられることとなったが、
このことと相まって、学校図書館ボランティアの期待は一層強まるものと見られる。

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司書資格を持つ市民あるいは研修により必要な知識・能力を身につけた市民のボランティアが、学校図書館や公立図書館の要請に応じ、それらの図書館に派遣され、図書館の運営に
当たる。これに対し、教育委員会、市立図書館が連携して助成・支援している。

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KLV(鹿沼ライブラリーボランティア:鹿沼市の全小中学校にあり、読み聞かせや紙芝居、
本の補修、新刊本の受け入れなどを行っている生涯学習サークル)で、「こういうことを続けて
いて、何がおもしろいんですか?」男子生徒が聞いた。しかし、実際にやってみて自分たちにも
できると理解した後は、手早く作業をこなしてくれた。小学生への紙芝居も、とても楽しそうだったという。

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和歌山県
生涯学習ボランティアセンターだより 講演参加者の感想・意見
☆ KLVは200人以上の方がいろいろな分野に分かれて、柔軟に無理せずに得意分野を生
かして活動されているすばらしい組織だと思いました。受け入れる側も温かく、街ぐるみで活動
しやすい雰囲気を感じました。
☆ 活動の内容が思っていたより多くて驚きました。仕事を持った主婦でもがんばればできる
んだなと勇気づけられました。
☆ 行政とボランティアグループと学校との連携がうまくいって効果的な活動ができている。
学・社・行の融合、それにjrの活動も加わって更に大きな輪として広がっていく展望も見えて
きそう。

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「子どものしあわせ」(日本子どもを守る会編集 草土文化発行)2000年6月号「読書の
まちづくりをすすめる中学生たち」では、鹿沼市立北犬飼中学校の学校図書館ボランティア
グループ、「KLV・Jr」(カリブー・ジュニア)のユニークな活動が紹介されています。中学生が
自発的に読書でまちづくりをすすめるなど、などなかなか面白そうではないでしょうか。

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鹿沼発学校をつくる地域をつくる ―学社融合のススメ―(草土文化、2000年7月)
特におもしろいと思ったのはKLV=カリブーと呼ばれる鹿沼図書館ボランティアの活動である。
子どもたちの本離れの状況・司書もいないと言った学校図書館の現状(中学校では子どもたち
の荒れが原因で図書館には鍵がかかったままになっていたという。)を憂えた母親の「子ども
たちを学校図書館に呼び戻そう」という提案から、8年前に生まれた組織である。
「辞書も引けない子どもの為に学習相談コーナーを設けよう」というカリブー側の提案に最初
学校側は「設置の必要はない」と答えたのだが、「母親として子どもの実態を知っているから」
というカリブー側の意見に設置することになった。そして結果としてそのことが、1人の子ども
の学びを支えたのだという。
「カリブーのアドバイスを受けながら漢和辞典をひいては漢字にルビを打ち、国語辞書をひい
てはノートに意味を書き写している姿」から、もし「学習相談コーナー」がなかったら、その子に
とって一時間は苦痛になったことだろう。全ての子どもの学びや育ちを支援する意味からも学
社が手を携えることが必要であることを示す一例ではないだろうか。

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○「子どもの読書離れは、子どもと本をつなぐ人がいないことが原因だと思ったの。
つなぐ人の第一番めはもちろん司書の先生。でもそれだけではないとも思ったわ。
たったひとりでは、とても無理よ。子どもたちは大勢だもの。つなぐ人も大勢必要よ。
私たちは司書の資格はないけれど、少しぐらいは役に立つんじゃないかなと思ったの。」
また呼びかけに賛同して参加したひとりは、「中学校の図書館の鍵をなんとしても開けた
かったの。それを先生方に望むのはさらに先生方を苦しめるだけ。私たちができることなら、
私たちがやるべきじゃないかと思ったの。たとえ、それが学校の図書館のことでもね。

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平成14年度子どもの読書活動優秀実践図書館・団体(者)文部科学大臣表彰 学校図書
の整備、読み聞かせ、図書紹介活動を行っているほか、街角ライブラリーの運営、中高生
に対するKLV.jr養成講座の開催などを通して、幼小中高と一貫して組織的に子どもの読書
を推進するために創意ある取り組みを全市的に実践していることが評価されたと思われます。
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