恥ずかしながら、帰ってまいりました。(戦後29年)
だんだんと更新の間が開いてきたようで、よい傾向です。しかし、「やる気なくなったなコイツ」と思われるのも困りものです。何事も過ぎたるは及ばざるが如しと言いますので、そろそろ再開してみましょう。
皆様は、自分を普通の人だと思うでしょうか。それとも、変わった人だと思っているでしょうか。よく、自分の主観性と世間の客観性は正反対などとも言われ、他人から思わぬ評価を受けて戸惑ったりします。私にも、そういうことがありました。
いわゆる飲み会というやつで、皆は自分の過去の馬鹿話などを持ち出して笑っていたのですが、私の過去話はまさに爆弾だったようなのです。
昔、まだ若かった私とその仲間は、何か青春の鬱積を吹き飛ばすような壮挙に憧れました。まあ、それは誰しもが通る道だと思うのですが、私の場合は内なる心の囁きに導かれて花火を大量に買ってきたのです。で、その中の黒色火薬を1ℓビンに詰めました。蓋に穴を開けて導火線を装着、準備完了です。そこに、各自がいらなくなったガンダム、戦車、軍艦、飛行機等兵器類のプラモを持ち寄って側に並べます。誰もが緊張の面持ちで見つめる中、導火線に火がつけられました。しばし火が導火線を伝う音。そして、壮絶な爆音。
会場となった郊外の空き地は、一瞬にして旧式兵器のスクラップヤードと化し、硝煙が辺りを覆います。皆、声も無く立ち尽くす中、私は背筋を伸ばして言いました。
「義務を果たした愛機に対し、総員敬礼!」
仲間たちは、次々と敬礼します。ある種の感動が、静寂と共に肌寒い空き地を支配していました。その光景は、10年以上経った今でも鮮烈にこの瞼に焼きついています。ちなみにこの行為について説明しますと、当時プラモは子供の間で大流行りだったのですが、お金のない家の子供はあまり買えませんでした。そのため、各員の持つプラモを持ち寄って戦争ごっこをする時、当然戦力的に不均衡が生じます。時折喧嘩に発展するその不平等感を解消するため、多くの戦力を保有する子供は飽きたり出来が悪かったりして不必要と認める戦力を、両者合意の下で廃棄することとなったのです。ある意味では、平和主義にのっとった行為とも考えられますね。
上記の爆破は、言わばその軍縮条約の執行式でした。もっとも読者の皆さんの中には「多く持ってる子が、あまり持ってない子にいらないプラモをあげればいいのでは?」と思われる方がいるかもしれません。しかし、それではもらった子の面子が立たないのです。お小遣いが少ないなら少ないなりに、お菓子やジュースを我慢して好きなプラモを買う。それが、我々の神聖な不文律でした。であればこそ、買えたプラモが例え安物でもこの上なく愛しく思えるということだったのですね。
……が。その話を幾分の感慨を込めて語ると、なぜか「テロリスト」という異名を頂戴してしまいました。これはなんとしたことでしょう。あの荘厳とも言える情景を理解してもらうには、私の言葉が拙かったのでしょうか。それとも時節柄というやつでしょうか。確かにこの時期ちょっとシャレになってない気もしますが、それでもテロと言えば「どっか外国のイカレたやつがたまにやって新聞ダネになってるアレ」という一般認識だった時代のお話です。「純真な青少年のちょっと困った遊び」で済まされていた行為を、今のテロリストと混同されるのは甚だ不本意であると言わざるを得ません。まったく、世知辛い世の中になってしまったものです。迷子の子供をアナウンスに連れて行こうとしたら、犯罪者と疑われかねない時代。我々の世代が、考えもしなかった混迷の世の中です。
しかしそれでも、あの時あの場所に集った仲間たちは、今でもあのプラモを爆破した後の一抹の寂しさ、その帰らないが故の大切さを胸に抱きつつ、どこかの空の下で懸命に生きていると信じたいものです。
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ぼーくーさーつーてんーしー(洗脳中)
皆様、お久しぶりです。天災は忘れた頃にやって来ると世間では言いますが、私も忘れた頃にやって来ます。常々油断なくお過ごしください。常在戦場、ガソリン一滴は血の一滴、進め一億火の車です。何かが微妙に違うことに気付いた方には、私から危機管理士一級免許を授与いたします。ただし、生活の足しにはならないかもしれません。
ところで火の車と言えば、
不幸は友人を連れてくるということわざは本当だったようですね。身から出たサビも、ここまで積もり積もると落すのが大変です。かの人に対するイメージと言えば、私の貧困な芸能知識から掘り起こせば昔はゾンビみたいな化粧をして「スリラー!!」とか歌って踊ってた人、わりと最近ではかつて黒かった肌が真っ白になってた人、ぐらいのものです。その異常なまでの美白ぶりが鈴木その子さんに似てるなあ、とか思ってました。鈴木さんは江戸川乱歩の猟奇小説の登場人物みたいです。多分、謎の蝋人形館の女主人とかやってるんじゃないかと(当然ラスボス)。また、マイコーさんはマーヴルコミックスの映画で、謎の大金持ちで秘密の研究所とか持ってそうです(やっぱりラスボス)。どっちにしても、なぜかご両人ともに友人にはしたくないような恐ろしさを感じたのは間違ってなかったようです。君子、危うきに近寄らずですね。