「第5回吾太句会」2013年6月30日

第5回吾太句会 互選結果 参加8名 投句数24句 兼題『短夜』 天の句 6点〜3点 6句 1 さやさやと青む大気や明早し 2 明急ぐ道後温泉刻太鼓 3 明急ぐ富士の凹みの淡きあを 4 短夜や布団引き寄す肩の冷え 5 短夜や夢のあはひの鳥ごゑも 6 振り向けば星を残して明早し 地の句   2点  9句 7 明早し間ぬけたやうな街路灯 8 遮光率高きカーテン明早し 9 短夜や一話完結しない夢 10 手付かずの古文書入門明け易し 11 富士八合雲の湧き出る短夜や 12 短夜のねじ巻き時計遅れけり 13 短夜や恋文よみて日の出かな 14 短夜の会話の流れやや速し 15 短夜の目ざめて昨日の続く今日 人の句    1点 7句 16 明易し羊数へる間も無しに 17 明け易し庭園灯のねぼけ顔 18 短夜やオオカミの群れ北へ向く 19 短夜のディスプレイ這ふ虫の影 20 短夜やマルゲリータは扇形に 21 短夜をなほ短くすネオンかな 22 明易や沓脱石にクロックス 
「第4回吾太句会」2013年5月31日

第4回吾太句会 互選結果 参加8名 投句数24句  兼題『薔薇』   天の句(5〜4点 六句) 一隅に一株の薔薇老ひの家 赤色を描ききれずに紅き薔薇 白薔薇のひと群れ野中の明るさよ 薔薇園の似合ふ田舎のカフェーかな 四姉妹連れ合ひも来て薔薇の園 薔薇の香を水遣り前に嗅ぐ習ひ  地の句(3〜2点 七句) パソコンに感謝ひと言薔薇の文字 品評会薔薇の香りの渦の中 女子会のあとに誘はる薔薇の風呂 お土産のベル薔薇の缶に時戻り 垣のばら葉一枚づつの光りかな 戻れない薔薇のトンネル棘の道 『百の譜』の作者匂やか薔薇一枝  人の句(1点句 六句) 赤ピンク隣の薔薇は華やぎて 薔薇の名は高貴な人にあやかりて 草むらの中に真っ赤な薔薇一輪 英字紙に包まれて薔薇かっこいい 月の夜に薔薇は揺れだし夢を見る 大好きな子のやうに薔薇笑ひをり
「第3回吾太句会」2013年4月30日

第3回吾太句会 互選結果 参加11名 投句数33    天の句 (6〜4点) 田の土に水染む模様春深む 手のひらを結んで開いて春深む 食卓に山菜料理春深む 六地蔵の何か言いたげ春深む   地の句(3点) 春闌口開けて寄る鯉の群 ナップザックにおにぎりは三つ春深む 目薬は涙のかたち春深む 稜線の膨らみて春闌けにけり 春闌くや五臓六腑に風通し   人の句(2〜1点) 春闌けて山肌の色変はりゆき 深き春歴史の眠る奥の院 彼方より人の呼ぶ声春闌 ちょっとこいと鳴く鳥もいて春闌く 自家製のナポリタン皿春深し 横断旗パタパタ揺れて春深し 里山の十色百色春たけなは コーヒータイム会話は途切れ春深し 解けつつ春深みたれば気懸りも 春深し花たち陽気なラインダンス 深き春嵐に愚痴を流し込み 春深し並木の葉むら影を生み 春更くやねこのみ渡る交差点 春深む山は淡きや濃きみどり 春闌けてフレッシュマンにも疲れかな 送迎の宴あちこち春深む 春深し花々散りて空青し 深き春炬燵で語らう母と娘と 春深し色鮮やかなつつじたち
「第2回吾太句会」2013年4月1日

第2回吾太句会 互選結果 参加10名 投句数30 天の句      長閑さや午後の陽ざしとオールディーズ      古船を置物にして浦のどか      のどけしや無人駅舎に木のベンチ      のどけしや光を乗せて波の寄る 地の句      のどけしやふわりふうわり雲の浮く      雀浴ぶ砂のくぼみののどけさよ      のどかさにトトロの森を夢見けり      のどけしやベンチにまろき背中あり 人の句      一句得て日差しのどかになりにけり      のどけしや今日は電話も鳴りません 本を読みバス待つ人も長閑なり      のどけさやポテトの長いの短いの      残り雨石打つ音の長閑なり      お城下と呼ばれし町の長閑かな      長閑さや後ろの正面だあれー      のどけさや峠より見る島々の景      のどけさに顔をはみ出す大あくび      のどけさや昼から二度目の大あくび      君は前ボートの舳ものどけしや      のどけさやオレンジ並ぶ天気予報      のどけしや背伸びしているなめくじら      のどかさやそぞろ歩きす畦道を      一本だけメタセコイヤの長閑なる      のどかさや狐の嫁入り眩しけり 第1回吾太句会 平成25年3月1日 互選結果  参加12名 投句数36 天の句        薙刀の少女の肩に春の雨        浮き橋に斜め降りして春の雨        春雨を含みし土のやはらかき        春雨の音の織り成す万華鏡        春の雨さあ深呼吸してみやう 地の句        春の雨草木の萌の育て親        鳥達のモンローウオーク春の雨        春雨や墓誌に母の名加はりて        細筆の穂先にて描く春の雨        時なき世へ踏みし六方春の雨        さざなみのふところに入る春の雨 人の句        春雨に背を押されて一歩跳ぶ        プレゼント何にしようか春の雨        クッキーとココアと雑誌春の雨        出かけよか明日にしようか春の雨        春雨や眠つた大地は眼を醒まし        春の雨原宿通り人の波        約束を日延べしようと春の雨        春雨や同じ誤りくり返し        春雨に煙る城山天守閣        本を閉じ耳をすませば春の雨        より細く音もなく降る春の雨        また建つよプレハブの家春の雨        春の雨ハローワークにも傘の波        春の雨子供は駆けて龍になる        春の雨行きかう人は薄着なり        籠るには理由にならず春の雨        春雨や隣りの犬の甘え声        春の雨子犬も空を眺め居り ホーム