二子山は泣いている。



 貴乃花の引退の断髪式の時に、父は貴乃花に後援会の人を呼ぼうと言ったが、貴乃花は呼ばないといった。父が相撲界の昔からの慣わしだと言うと、そういう考え方がダメなんですよと言った。結局貴乃花の断髪式なので意思を尊重して後援会の人を呼ばなかった。
 そこから少しずつヒビが入り始めた親子の溝。世話になった人をないがしろにしたという気持ちが父の中に渦巻いていた事だろう。地元商店街の人に対しても温情をもって接していた父親からすると、今まで助けていただいた人を袖にする事自体、思うところがあったはず。受け継がれる商いは2代目になると潰れる事があるが、それは味を受け継ぐことも大事だが、お客を受け継ぐ事が出来るかどうかがもっと大事。味は受け継げてもお客を受け継げない2代目がいる所は結局店を潰してしまう。

 「貴乃花部屋」の看板になって、「二子山部屋」の看板がどこへ行ったのかと思っていると、貴乃花の妻景子が父に対して「看板は2階に上げておきましたから」と電話かなんかで言ったそうだ。
 父はそれに対して「悔しい」と周囲に漏らしていたそうだ。「光司は看板をどれだけ大事にしていたのか知っているはずなのに」と言ってたそうだ。
 以前貴乃花がテレビで若乃花が景子に対して、「なにもしていないのにくそ景子と言った」と暴露していたが、こうした事があると、貴乃花を後ろで操縦しているのは景子かもしれないな。景子が何もしていないのではなく景子が率先して操縦している。それを考えると貴乃花はいわゆる操り人形といったところか。
 こうした事や年寄株の問題など色々あって父は貴乃花に不信感と憎悪が芽生えてきていたのかもしれない。
 父がガンになった時貴乃花は親族の誰にも知らせず、父親の携帯も取り上げて外部と一切連絡をとらせないようにしたらしい。それが一層父が怒りに火をつけた。
 貴乃花に一切遺産はやらないとしていた。しかも九州にある土地建物を貴乃花の名義にしていたが、弁護士をたててでも取り返すといきまいてたらしい。しかし病に勝てず他界した。
 それを考えると若乃花が遺産放棄したのは、父との約束と言うのは完全に嘘だと言う事がわかる。しかも父を身捨てたのと同じ事ではないのだろうか。二子山の看板を取り返して父の遺志を継ぐべき人間は父親からすれば若乃花になるだろう。
 それに貴乃花は父に対しても後援会に対してもダメだと言うのなら、遺産を相続せず自分の力だけでやればいい話し。だいたいその遺産の金は父親が相撲の世界と後援会のおかげで得たもの。結局他人のふんどしで違う事をやろうとしていながら、そのふんどしを批判すると言うのはおかしな話だろう。批判するならその金を使うなよと、僕は思ってしまう。
 本当に父の事を考えると息子に恵まれなかったと言うしかないな。




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