03/26(月)扉13

180 名前: 都会っ子(岩手県)[] 投稿日:2007/03/26(月) 14:57:13.01 ID:u84PlOhZ0

女「あーなんか魚たべたい」

男「ああ、わかりますw」

扉「…」

女「こないだ食べたのおいしかったですねー」

男「ほんとに」

扉「…」

女「あそこの小川にも魚とかいればいいんですけどね」

男「いまじゃあ海にもほとんどいないって言ってますしねえ」

扉「…」

女「魚のいない海って、なんかやですね」

男「ですね」

扉「…」

 

181 名前: 都会っ子(岩手県)[] 投稿日:2007/03/26(月) 15:15:31.93 ID:u84PlOhZ0

女―魚になった夢をみた

扉「…」

女―はじめは陽の光がとどくところをふらふらと泳いでいたが、急にふと深いところが懐かしくなった

扉「…」

女―私は、海の底へ向かった

扉「…」

女―どんどん深くなり、だんだん陽の光は弱まっていった

扉「…」

女―ついに光がまったくなくなり、もう底が近いというとき、いきなり一面が明るくなった

扉「…」

女―いつのまにか私は空を飛んでいた

扉「…」

 

182 名前: 都会っ子(岩手県)[] 投稿日:2007/03/26(月) 15:16:44.57 ID:u84PlOhZ0

女―羽もなにもない私の体は、ひたすらに上昇していた

扉「…」

女―だんだんと空気が薄くなり、どんどん空が暗くなっていった

扉「…」

女―ついに光がまったくなくなり、またたく星の姿が一瞬よぎったかと思うと、いきなり全身があの懐かしい感覚に襲われた

扉「…」

女―いつのまにか私は底についていた

扉「…」

 

女―べつに魚はいなくなったわけではないのかもしれない

扉「…」

女―いま彼らは、どのくらいの高さにいるんだろうか

扉「…」

 

183 名前: 都会っ子(岩手県)[] 投稿日:2007/03/26(月) 15:32:08.11 ID:u84PlOhZ0

男「なんかいらない紙ってありますかね なんか書いてあってもいいんすけど」

女「あー、写本の間違っちゃったやつなら えーと…はい」

扉「…」

男「あ、どうも」

女「なにするんですか?」

扉「…」

男「はじっこまるめるんですw 手がなんか寂しくてw」

女「なるほどw」

扉「…」

 

184 名前: 都会っ子(岩手県)[] 投稿日:2007/03/26(月) 15:38:30.67 ID:u84PlOhZ0

男「そういえば」

女「はい?」

扉「…」

男「ここって表札ないんですね」

女「あー、そうですね」

扉「…」

男「どうせヒマですし、作りましょうか」

女「んー…いいです ありがとうございます」

扉「…」

男「あ、いいえー でもホントにオレとかは大丈夫ですから」

女「はい でも、いいんです」

扉「…」

男「そうですか…」

女「はい…」

扉「…」

 

185 名前: 都会っ子(岩手県)[] 投稿日:2007/03/26(月) 15:52:11.83 ID:u84PlOhZ0

男「…」

  〜♪〜♪

扉「…」

女「… !」

  〜♪〜♪〜♪

男「ども」

扉「…」

女「あ、つづけてていいです」

  〜♪〜♪

男「あ、はい」

扉「…」

女「…」

  〜♪〜♪

男「…」

扉「…」

女「…なんて曲なんですか」

  〜♪〜♪〜♪

男「あー、バルカローレです」

扉「…」

 

186 名前: 都会っ子(岩手県)[] 投稿日:2007/03/26(月) 15:53:14.58 ID:u84PlOhZ0

女「ああ、舟の歌」

  〜〜♪〜♪

男「そう」

扉「…」

女「だから、なんかこう、揺れてるかんじなんですね」

  〜♪〜〜♪

男「お、分かりますか」

扉「…」

女「ええ」

  〜♪〜♪

男「舟の歌ですからね」

扉「…」

女「…なんか」

  〜♪〜♪〜♪

男「ん?」

扉「…」

女「ずっと聴いてたら酔っちゃいそうですね」

  〜♪〜♪〜♪

男「ははw」

扉「…」

 

187 名前: 都会っ子(岩手県)[] 投稿日:2007/03/26(月) 16:16:56.70 ID:u84PlOhZ0

女―日の出前の朝、私はなぜか目がさめてしまって、そとをふらふら散歩していた

扉「…」

女―いつものコースを一周し、二周目にさしかけたとき、いきなり空があかるくなった

扉「…」

女―夜明けかと思って東の空をみると、あの大きな光る鳥が、東の山にとまって休んでいた

扉「…」

女―その大きな羽をたたみ、長い首をたれ、しずかにじっとしていた

扉「…」

女―しばらく見入っていると、彼女はふと首を上げ、こっちを見た

扉「…」

女―そして、恥ずかしそうに首をかしげたのち、その大きな羽をめいいっぱい広げ、そして飛んでいった

扉「…」

 

188 名前: 都会っ子(岩手県)[] 投稿日:2007/03/26(月) 16:52:37.56 ID:u84PlOhZ0

女「おやつです」

男「お、いも」

扉「…」

女「今朝、やっと植えたとこ思い出してw」

男「いまごろw」

扉「…」

女「ええ、半分くらいだめになってました」

男「しょうがないっすよ ん おいし…ん!?」

扉「…」

女「実は、むらさきいもなんですよ」

男「これが」

扉「…」

女「初めてですか」

男「ええ さすがにちょっとびっくりしました」

扉「…」

女「私がむらさきの方が好みなんで」

男「んまいっす」

扉「…」