ヒューズの試聴
ヒューズの試聴


お読みになる前に…
ヒューズを替えての試聴は他の本ホームページの内容と同様にご自分の責任でお願いいたします。 特に、今回のヒューズの記事は直接電源関係に関わる内容ですので、不慮の事故・火災等になりましても私は一切関知しません。
試聴屋さんからモニター品のヒューズが送られてきました。
中から出てきたヒューズは普通のものと違い不透明なヒューズでした。
ヒューズ1本ですが品名が分かるようにシールが貼ってあり、衝撃受けても割れにくいように丁寧に緩衝剤で包んで ありました。
こんな条件でのモニターでした。
オーディオ用ヒューズのサンプルが少し入りましたので、ご興味のある方にモニターとして提供させていただきます。写真のように不透明ケースに入っています。ケースはセラミックとのことです。内部の構造および材料は不明です。音質の差は、製品付属のヒューズと交換して試聴していただければすぐに違いがわかると思いますが、皆様の環境によってどういう音になるかはわかりません。個々にお試しいただき、率直なご感想をお寄せいただくことがモニターの条件になります。 モニター対象のヒューズは1Aが5本と3Aが5本です。1AはPRE-7610、SCA-7511、AMP-7511Mに使用できます。DAC-2000にも使えると思います。3AはAMP-5511用です。AMP-5512は5Aですが、こちらは今回サンプルがありません。定価は\1,200の予定です。お申し込みはメールでどちらか1本をご指定の上、送付先を書いてお申し込み下さい。ただし弊社商品をお買い上げいただいているお客様は送付先がわかっておりますので記入不要です。先着順です。 なお、本商品は今月中に正式販売の予定です。
運良く5名のうちに入ったようです。
ちょうどよい機会ですので、前々から行いたかったヒューズの比較試聴を行うことになりました。
あくまで私の主観のみの比較試聴ですので、そこのところヨロシク!

まずは試聴ヒューズの紹介です。


まずは4つを並べてみました。
左から
普通のヒューズ、普通のヒューズにジルコンを7割ほど入れたもの、クライオ処理ヒューズ、
一番右端が今回モニターさせていただいた試聴屋で販売する予定のヒューズです。
けっこう違うものですね。左端が最安価の30円、右端が最高価の1200円です。
40倍の差があります。40倍音が明らかによくなれば、安い買い物ですが…。
個々の紹介です。

普通のヒューズ
普通市販されている管ヒューズです。
KBR 125V1Aと表示がありました。

ジルコンサンド入りヒューズ
普通市販されている管ヒューズにジルコンサンドを入れたものです。
自作品ですので、少々説明をします。


ヒューズの両端が半田付けされているものを購入します。その片端の半田を鏝などで加熱 して、半田吸い取り機などで吸い取ります。穴の開いた状態になります。

その中にジルコンサンド(ジルコニアサンド)を入れていきます。非常に細かい砂状のもので 小さな穴でもどんどん入っていきます。封筒にサンドを入れて入れていったり簡易漏斗を紙で作り 行うといいと思います。半分ほど入れたところですが、少々こぼれてしまいました。お好みで7割〜8割ほど入れます。 入れすぎると、少々音が詰まった感じになります。その後半田で穴を閉じますが、金属の両端の 蓋の部分とカラスの部分のわずかな隙間からジルコンサンドが出てきます。ホットボンド等で目止めを しておきます。

クライオ処理ヒューズ
ガラスのところが何故か白くなっています。もともと白いのか、温度を下げて白くなったのかわかりません。
BOSS ABC250Vとあります。
1000円くらいで購入したと思います。(アヤフヤ)

SBF-1A
グレイと言っていいのでしょうか。独特の色のヒューズです。
特に重さが違うとか持ってみての感じは変わらないように思います。
SOC CES6 125V1Aと表示があります。
1200円のようです。

さっそく 試聴です。

モーツァルトピアノ協奏曲9番
ハイドシェック



普通のヒューズ
クライオのヒューズが入っていたところに、このヒューズを入れてみました。いやはや、ヒューズでこれほど 音が変わるのですね。特に弦楽器。面白くないし、耳につく。ざらついてとげとげしい感じ。普通はこのヒューズ なんですよね。

ジルコンサンド入りヒューズ
一聴、音が落ち着いています。少しずつ低音が出てきた感じです。ピアノの音がころころ転がる感じが出て きました。左手弦楽器はまだまだ面白くありません。聴き方によってはちょっと高音が出なくなったかなとも 感じます。ジルコンサンドを入れると良くも悪くも震動が吸収されるのでしょうか?

クライオ処理ヒューズ
聞き慣れているヒューズです。弦がいいですね。とにかく滑らか。音に深さがあります。特に普通のヒューズと 比較するとかなりの差があります。低音も出てきますが、やや引っ込んだ印象を受けました。

SBF-1A
これが一番高いので値段を知っている者としては諸手をあげて「さすが、高い物はいい。」といいたいところです。 期待して試聴を開始しました。この方がクライオヒューズより静かで深い感じがします。低音もよく感じられます。 右手側のコントラバスの動きがよく分かりました。でも、左手側のバイオリンの音が細く感じます。 クライオの独特の雰囲気と比べると、甲乙つけがたく感じました。

BACH
WAS GOTT TUT,DAS IST WOHLGETAN
YO-YO MA

今度は、逆の順番で試聴してみます。

SBF-1A
安心して聴けます。低音が出ている感じが心地よいです。

クライオ処理ヒューズ
クライオの弦ってやっぱり好きですね。さっきの試聴屋ヒューズよりやや腰高な印象が ありますが、この弦の魅力はなかなかです。滑らかでやや細身の好きな音です。そういえば、 ギターメーカーのマーチンの弦でクライオ処理したものもありましたね。価格でのは 中の下くらいのよう記憶がありますが…。

ジルコンサンド入りヒューズ
前の二つに比べると音が出たときに、何か平面的に感じます。それに耳につく。高音寄り になってきたためでしょうか?

普通のヒューズ
とげとげしい感じが増してきます。これだけ聴いていれば「こんなモンだ。」と思えるのですが 聞き比べると「違うなぁ。」と思えてしまいます。こういうのを、「知らなければよかった世界。」と 言うのでしょうか。

総評
これだけのチョイ聴きで、総評とはおこがましいのですが…。
けっこうヒューズで差が出るのは確かです。40倍の音質の差は残念ながら聞き分けることはできませんでしたが、 差があることは確かだと思います。
私はクライオの弦の感じがとても印象深かったです。そして、SBF-1Aの深さ、静かさが気に入りました。 二つを一緒にしたようなヒューズがあればいいなぁと思います。 私は、クラシックを聴きますのでこのような印象になりましたが他の方はちがう印象を持たれるのではないかと思います。 それにしても1個1000円程度のものですし何個も必要だったり、コードのように何メーターもいるものではありませんので、 気楽に試してみるのもいいかなぁと思いました。

ちなみに、その後私は接点改良材を塗った後、DAC2000にSBF-1AをSCA-7510にクライオ処理ヒューズを入れました。



さて、これで終わりだったのですが、試聴屋さんからサブゼロ処理された、SBF-1Asが送られてきました。 外観は全く同じ、区別のためにシールが貼られていました。サブゼロとクライオはどのように処理が異なるのかは私には分かりませんが、 クライオ同様の穏やかな音になることを期待しながら、試聴をしました。

期待しながら2回目のヒューズ 試聴です。

セレナード13番 アイネ・クライネ・ナハトムジーク
長岡京アンサンブル



SBF-1As
まずはサブゼロのヒューズです。ゆったりと音楽に浸ることができます。この演奏(2楽章)は他の演奏家よりも滑らかに感じますが、 このヒューズを使うことでより滑らかに、ふくよかになるように思います。
濃い音といっていいのでしょうか。

SBF-1A
今度はサブゼロなしのヒューズです。「同じヒューズをサブゼロ処理した物と、そうでない物ではきっとサブゼロ処理したものの方がいいだろうなぁ。」 とある種先入観がありました。ところが、あっさり裏切られてしまいました。
まず、右手側の暗騒音がサブゼロ版よりよく聞こえます。全体の重心が下がった印象です。同時に、コントラバスの躍動感がすばらしいです。 低音がしっかりしているので、聴いていて楽しいです。

Hilary Hahn plays Bach
ヒラリー・ハーン

今度は、逆の順番で試聴してみます。

SBF-1A
bebeさんから推薦していただいたCDです。録音もよいし、演奏も素敵なCD。BACHも大好きで愛聴盤のCDです。まずサブゼロ「なし」から試聴です。
はっきりした音で、とてもオーディオ的(私見+偏見ですが)なヒューズの印象です。最初の「プレリュード」を「いいなぁ。」と思いながら聴いていたのですが、 ちょっとキツイ音が出てしまい、耳が疲れてしまいました。音量が大きかったせいかもしれませんが、長時間はキツイかなぁ…と思いました。。

SBF-1As
サブゼロ処理したヒューズは、ゆったり聴くことができました。高音が丸まって聞こえる(←私なりの表現ですが)からでしょうか。 やや雰囲気で聴かせるところもあるかなぁと思いますし、サブゼロなしと比べると聞こえにくくなっている音もあるように感じますが、このソフトの良さをよく引き出して くれているように思います。「この音、好きな方も多いんじゃないかなぁ…。」思いました。

2回目の総評
今回は、サブゼロ処理のヒューズとそうでないヒューズの選択は、本当に好みの問題かなぁと感じました。要は、聴きたいジャンルと好みの音じゃないでしょうか。
もし私でしたら、ポップスを聴くときはサブゼロなしのヒューズを使用したいです。これで16cm位の国産スピーカーで女性ボーカルを鳴らしたら 楽しいでしょうね。いろんな楽器が左右に広がって、ボーカルが手の届くセンターでピンポイントで歌ってくれそうです。 分析的に聞こえると思いますので、聴くたびに新しい発見があるし、低音の量感もあるので楽しいでしょうね。
クラシックを聴くときには、サブゼロ処理したヒューズを使用したいです。これで英国あたりのスピーカー(←偏見)でゆったり横になりながら聴けたら、 お昼寝をしちゃいますね。難しいことは考えず癒されるゆったりした音を望むのだったら、こちらだと思います。

私はゆったりとした「お昼寝オーディオ」を楽しみたいので、サブゼロ処理したヒューズの方を愛用したいと思います。

ちなみに、その後私は接点改良材を塗った後、DAC2000にクライオ処理ヒューズをSCA-7510にSBF-1Asを入れました。

駄耳と駄部屋での試聴ですので、他の方の参考となるかどうか分かりません。また、偏見もあるかもしれませんので正確かどうかは分かりません。
まあ、参考程度にご覧いただけたら幸いです。

最後に、このような機会を与えていただいた試聴屋の山崎さん、試聴盤を紹介してくださったbebeさんに厚く御礼を申し上げます。