AMP-5512の試聴
SATRI AMP-5512の試聴

自宅でいつもSCA-7510(以後7510)を聴いていますが、一度聴いてみたかった、AMP-5512(以後5512)を自宅試聴することができました。
試聴屋さん送られてきたAMP-5512とその上に載せた私のSCA-7510です。けっこう大きさが違います。
黒く塗装された筐体といい、放熱フィンといい本格的アンプという雰囲気です。
DAC2000とペアで置くと、なかなかのマッチングでしょうね。
さてさて、5512だけですと音楽に聴き入ってしまいそうですので、私が愛用しているSCA-7510と比較しながら試聴することにします。SCA-7510のアッテネーターは デールの巻き線抵抗のもの、サトリICは4.3+5.1(テフロン)です。 5512もサトリICは4.3+5.1(テフロン)がついているものが試聴機として送られてきました。

早速試聴です。
CDをかけ、1曲聞き終わるたびに配線を全部差し替る形での試聴です。
今回は高価な5512をお借りできたので、ちょっと気合いを入れてメモ帳を用意しての 試聴となりました。
でも私の駄耳と劣悪な部屋…。この試聴記が参考になりますかどうか…?


レイモン・ルフェーブル「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」より
10曲目 I know him so well←スペルあってますか?

AMP-5512
私の大好きなアルバムでスタートです。
電子楽器あり、ストリングスあり、ドラムありというイージーリスニングです。

一聴。「落ち着いた大人の音」という印象です。
前後の広がりを感じます。特に奥行き感。7510では出なかった感じです。
リズムセクションの録音が大きいと、「ちょっとリズムが出過ぎかなぁ。」
と思う位の低音が出ます。
途中でフルートとクラリネットの掛け合いがあるのですが、ちょっとリズムセクションが強くて 隠れちゃったのが残念でした。

SCA-7510
うーん。いつもの我が家の音ですね。AMP-5512と比較すると低域が薄い。
そのため腰が高い印象を持ってしまいます。
その分、高音がすーっと伸びる感じで左手のバイオリンの滑らかな音にうっとり。
日頃気づかないいいところを一つ見つけて、うれしくなってしまいました。
だって、あんな黒くて大きなアンプ相手だと「完敗!」だと思っていたモン。

モーツァルトピアノ協奏曲22番
ハイドシェック

AMP-5512
ピアノとオーケストラの掛け合いが聞き所です。ピアノがどんな位置でどんな音かな。

試聴2曲目。メモを持ったまま、止まってしまいました。きっと口も開いていたのでは。
「不覚!」聞き入ってしまいそうでした。無理矢理、試聴に戻ってきました。
ピラミッドバランスで安心して聴けます。それに、やはり奥行き感。
こりゃただ者ではありません。スピーカーの前にも裏にも広がります。
うーん、なんて書いていいんだ。「さすが!」しか書けないよ。

SCA-7510
5512で「不覚!」の後は、やっぱりさめちゃいますね。
5512より平面的な印象です。左右には5512より広がりは感じるのですが…。
それと、ちょっと高域が強いかなぁという印象です。
この曲では、あんまりいいなぁと思わなかったなぁ。

モーツァルト 交響曲 31番 「パリ」
ベーム BPO

AMP-5512
いよいよ、大規模な演奏になりました。アンプの総合力の勝負となるのかな?

安定感、バランスが良好です。
今回はどちらもボリュームの位置は時計2時方向で聴いているのですが、
(だから、同じ条件…というほど簡単な問題ではないのは承知していますが…)
二つ比べてしまうとこちらは明らかに「高級アンプの音」です。
でも、全く違うかというとそうでもありません。
音の質という面では同様な傾向だと感じます。
以前どこかで聴いたアンプのように同じ会社なのに低価格機と、高級機とで
音作りが全然違うということがこの会社の2つのアンプではないようです。

SCA-7510
やや高域寄り…この印象はぬぐえません。交響曲だとよけい感じちゃうなぁ。
私の7510は内部配線を単線に変えてあるせいかも?
でも電源規模や価格を考えると「よく健闘しているなぁ。」とも思っちゃいます。
C/P高いですね。SCA−7510。
左右の広がり感は、5512よりあるように思います。
その分、5512は密度高く音楽があふれている感じです。

CHISA&MINO
春のスケッチ

AMP-5512
難しいおじさんの演奏はここらでやめにして、ジャケットでも見て
演奏の様子を想像しながら、聴くことにしましょう。
楽器が2つだけですので、楽器の音と場の雰囲気が聞き所かなと思います。

左手側の高嶋さんのバイオリンがゆったり、地味ながら落ち着きを持った音です。
右手側の加羽沢さんのピアノは広がりを持ち、低音の質がすばらしい。
この二人のコンサートは、こんな音なのかなぁ…と思っちゃいました。
コンサートの音って派手でないですよね。ある意味、高音が出ていないような。
そしえ隣の人と話ができちゃいそうな静かな音。でも浸透力のある音。
素敵な演奏でした。そして、美女はいいですね。(^^ゞ(←全然、関係ないですね。)

SCA-7510
高嶋さんのバイオリンがスーッと伸びる感じ。
この高音の感じ好きですね。5512では出ていなかった音です。
この音が出れば、低音やバランス良もガマンしちゃえ!とも思っちゃいました。
小型の私の7510。木目のフロントパネルを「なかなかいいじゃん」と
思いました。自分のアンプを見つめ直す良い機会になりました。


総評です。

同じ会社のアンプですが、外観だけ見ているととんでもなく違う音が出そうだったので、最初はおそるおそる 5512の試聴をはじめました。真っ黒な筐体が手で触れないほど加熱して、「バーン!」とかウーハーがせり出してきたら モロにビビるところでした。でも基本的な音の感じは近いですね。サトリの静かで清らかな水のような音が基本にあることを 感じ安心して試聴できました。 私のSCA-7510は小さいながら、がんばってくれました。素敵な高音と音の広がり方は「5512には負けられないぜ。」と 気合いの入ったものでした。他の子を見て、我が子の良さを見つけたという感じでしょうか。 平均点的には5512ほどではないかもしれませんが、キラッと光った良さがありますね。 それに、小さいし持ち運びもできるし、ヘッドホンも聴けちゃうし、こんな便利はアンプはありません。 しかしながら、5512はいいですね。低音の豊かさ、バランス良い音を聴いてしまうと心が動いてしまいます。 7510を聴いてから5512を聴くと「ゆったり」します。 また、所有欲が満たされるいい外観ですね。あの形に黒塗装は似合うと思います。 ラックに入る形状もいいです。
さて、音のことばかりでしたが操作性について
5512のなんと言ってもいいのが、ボリューム。使いやすいです。つかんでまわすには大きい方が都合がいい。 それに、その左にある5系統。私には充分です。その中の2系統はサトリリンク。いいですね。 ボリュームの右にある電源スイッチ。どうも回転式のスイッチといい、右側のスイッチといい、私はどうも好きになれません。 5512やDAC2000、そしてサトリアンプの上位機種はみんなあのデザインですのできっとポリシーや統一感があるのだと思いますが、 好みの問題でしょうね。 さて7510のスイッチはよくある、上下のスイッチ。単純でいいです。でもセレクターと間違えてしまうことがあります。 他の機器との関係で、電源スイッチは左側にあるような感覚があってどうも間違えてしまいます。私だけだと思いますが…。

1週間が経過しました。
CDプレーヤーが不調で修理をしている間にあっという間に1週間が過ぎてしまいあまり試聴ができませんでしたが、最後に
家人に試聴してもらいました。曲はモーツァルトのバイオリンソナタです。
最初に7510で聴いた後、5512で聴いて、7510で聴きました。家人は5512が気に入ったようで「落ち着いて音楽に浸れる感じ。」
という印象を話してくれました。7510の方は5512と比べると「ちょっと高音が強いように感じる」という印象だったようです
ずっと聴きたかった5512を最後に箱に入れました。ゆったりと余裕がある5512の音は、一つ目標にも指標にもなりました。
今は無理ですが、少し余裕ができたら是非購入したく思いました。
最後に…
試聴機を用意してくださった、試聴屋の山崎さん。ありがとうございました。
試聴機の5512にはもともとIC4.3しか付いていなかったようですが、IC5.1のできればテフロンと私の7510と比較試聴をしたいという 私のお願いをきいてくださり、IC5.1テフロン版を付けてくださりました。 そのため、私のIC5.1テフロン付きSCA-7510と試聴条件をそろえることができました。また、日曜日の午前中に試聴したいと お願いしたところ、私の都合に合わせて送ってくださいました。心より感謝いたします。