超8Bの試聴
超8Bの試聴

SCA-7510を愛用していますが、そろそろアンプ浮気の虫がうずき出しました。試聴屋さんからAMP-5512をお借りしたとき、低音のすばらしさに参ってしまいました。 でも、管球にはもしかしてもっと家のスピーカーに合うのがあるかもしれない。
そこで ザ・キット屋さんから超8Bをお借りし聴くことにしました。
管球王国でも取り上げられていたようです。(よく知らない)35W出て、見た感じがなかなか綺麗。 8Bといえば、マランツのパワーアンプです。とても素敵なデザインでEL34のほっそりしたスタイルとうまく生かしたアンプだという印象です。
オリジナルの#8や#8Bを聴いたことはありませんが、聴く前からとても期待がつのります。しかし、「5結」というのに不安もあります。
以前、6L6GCプッシュプルアンプを製作したときに5結も試したのですが、NFを多くすると死んだ音になるし、NFを少なくすると 派手なだけの音になった覚えがあります。でも、そこら辺は設計者の腕次第なんでしょうね。
丁寧な梱包が届きました。どれ位の重さでしょう ずっしりと重い筐体を2階の部屋まで運びました。重いですね。腰を気をつけないとヤバイかもしれません。しかし、昔から 重いアンプはよいアンプ(良いトランスを使っている)と言われていますね。 SCA-7510をプリの配線にして準備しておきましたので、それと繋ぎます。
「新品同様の8Bですので、充分エージングしてください。」とザ・キット屋の大橋さんからのお言葉を 思い出しながらメーター横のスイッチをON。 あれっ。音がしない。何度も接続は確かめたし、管球の方向も間違っていないはず。とりあえず、コンセントを抜き A3カラーコピーの説明書を開く。とても分かりやすい説明書で、字も大きく(ありがたい!)配線の色別(5・9色法) 抵抗・コンデンサのカラーコードまで載っている!
調べていくと…。
「スタンバイスイッチを投入し、各真空管が充分に暖まってからからリアのメインスイッチを立ち上げます。」 とあります。おぉ、リアのスイッチはB電源だったのか。よかったぁ、壊さなくて…
リアのスイッチはわかりやすいところにあり、B電源投入!音がしました。(よかったぁ。)
久々に聴く真空管アンプの音は、厚い・濃いですね。日頃サトリの「石清水」を聞き慣れているためでしょうか。

克明な試聴記を書こうかと思ったのですが、急に仕事が忙しくなってきたので・・・。
ザ・キット屋さんに送ったメールを載せちゃいます。

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今回は自宅試聴をさせていただきありがとうございました。

まず、デザイン面ですがマランツ8Bと同様なスタイルと塗装がすばらしかったです。
特に塗装はあの緑の濃いような独特な色が気に入りました。

そして肝心の音質面ですが。
当初5結のオーバーオールのNFということで「派手な音」「にぎやかな音」を想像しておりました。
十把一絡げにしてはいけないのですが、以前私が作ったアンプはそんな音でしたので、そんなイメージを持っていました。
ですので、どちらかというとよくないイメージを持ち、疑うような感じで試聴を開始しました。
ところが、試聴してみるとそのようなことは全くありませんでした。

品があり、また低域の迫力もあるアンプであることが分かりました。
私のイメージする真空管の「柔らかい・ふくよかな」音とはまた違う現代的な音と感じました。
そして、低域の力強さは特筆に値すると思います。
管球で心配されるスペアの真空管はEL34&12AU7とポピュラーなもので供給に不安がないのもとても安心感を持ちました。

聞き比べとなると、日頃使用しているサトリアンプと・・ということになります。
私の主観ですがサトリアンプがどちらかというと「さわやか」「清楚」というような音に対して、 超8Bの方は「力強い」「太い」という音が我が家では感じられました。
我が家のスピーカーをどちらのアンプもしっかりドライブしてくれています。しかし、プリアンプとの 相性からかどうしても超8Bの方が低域過多になってしまいました。
小型スピーカーなり、もっともっと大きな部屋ですとこの低域の雄大さはとてもプラスにはたらくのかなぁと想像します。 しかし、私は小さな部屋に大きなスピーカーですので、ちょっとブーミーな印象になってしまいました。「もしかして・・・。」と思い サトリをプリアンプとして使用した後、自作の管球プリアンプに替えてみました。しかし同様な傾向で今回はこの点についての解決策を捜すことはできませんでした。
根本的な部屋の問題かもしれません。

また、私のサトリアンプと比べると音場が中央に集まってしまう傾向があるように思いました。
これは、貴店が新品同様の超8Bを送ってくださったためかもしれません。試聴しているうちにその傾向は薄まってきて いたので、次の方はけっこうよい状態で試聴開始できるのではないかと思います。

球を交換して試聴もしてみました。付属のソブテックから手持ちのNL(中国)に換えてみました。
ソブテックのものより、暖かみが増し私の持つ「真空管」のイメージの音に近づきました。反面、キレは少々少なくなったように感じました。
こういうふうに好みの音を真空管で捜すことができるのは、管球アンプの特権ですね。

久々の管球プッシュプルアンプで一番印象に残ったのは重さです。
「よいアンプは重い。」と先輩から教えていただいたことがありますが、今回のこのアンプは本当に重かったです。

長い間、試聴させていただきありがとうございました。
このような機会を与えていただいた「ザ・キット屋」の大橋さんに感謝いたします。
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管球アンプはあるだけで雰囲気が違いますね。
管球アンプと過ごした、暑い夏でした。