8cm TQWT スピーカーの製作
8cm TQWT スピーカーの製作

TQWTについては以前から興味がありました。
バクーンプロダクツの「モルフェウス」、三浦軍志さんの「ラジオ技術10cmユニットを使用したTQWT」。
一度TQWTのエンクロージャーを製作してみたいと思っていました。でも、その手の本ってなかなかないんですよね。
あちらこちら検索したところこちらの方 fumfum=nuさん
のホームページではTQWTの製作例があるではないですか!それも手元にあるFE83で!
TQWTを製作するチャンスが私にも訪れました。fumfum=nuさんに許可を得てデッドコピー。昔、習ったはずの 製図を思い出しながら描きました。だから細かい記述方法は勘弁!寸法を記入しました。そして、サブロク板の12mmシナ合板を注文しました。 これで1ペアの材が取れます。
12mm厚のサブロク板(900mm×1800mm)からどのように部品を取ったらいいか考えました。
上の設計図と合わせて見ていただけるとよいかと思います。(間違ってたら教えてね。(--;))
木取りとか墨付けとか言うんでしょうか。よく用語は分かりません。
丸鋸盤で切る場合、切り代が3mm〜5mm程度必要ですのでそれも考える必要があります。
幸いサブロク板は数十ミリ余裕があるようですのでOKです。
木目方向も考えてありますが、合板ですのでこれと違ってもある程度の強度は取れるのではないかと思います。
描き方がかなり我流ですので、そこら辺はこちらもご勘弁を!

fumfum=nuさんからアドバイスをいただきました。
「側板は田の字型に1個所に集め、幅10cm材は一直線でぶった切って、
個々の長さに切り分けていくという風にすれば、相当カット代を抑えられる」
とのこと。ありがとうございます。カット代考えていませんでした。
近日中に改良UPをしますね。また、アドバイスお願いします。m(__)m
丸鋸でとにかく正確に切っていきます。1回いらない木材をちょっとだけ切ってみて本当に寸法が出ているか確かめると 安心です。
切った後はそれぞれの板を合わせてみる、立ててみる、表面・側面をよく見ます。出来るだけ綺麗な面が見える側にします。

側板をはずすとこのような構造になります。
今回は出来るだけ釘を使わないように製作しようと考えました。
そこで、ボンドを塗りおもりを載せての圧着で行ってみます。
側板の上に底板、天板、仕切り板、背板、表面板を置いてずれがないか確かめます。
ずれがないか確かめた後、一つ一つの部品にボンドを塗っていきます。
ボンドの量はけっこう微妙。内部にはいくらはみ出してもいいのですが、出来るだけ外部にはみ出ないように。そして強度が取れるように。 後の、圧着のことを考えながら塗ります。そして、部品を側板の上に再度置いていきます。
そして上からもう一つの側板を置きます。もう一度ずれがないか確かめます。
そうしたら静か〜に、錘を載せます。はみ出たものは指で取ってしまうか、ぬれぞうきんで取ります。どちらの場合も「綺麗なもの」が大切です。

夏場は2時間ほどで乾きますが、内部までしっかり乾くのは1昼夜待った方がよいようです。
天板側から底板側を覗いたところです。ボンドが乾いてなくて汚いですが…。
右側がユニット取り付けスロート閉鎖側。左側が開口部側です。
中央に仕切板があるため、強度が増します。仕切板は外側から見えないので思いっきり木工ボンドを塗っておきます。
内部は真っ暗であるのが理想だと思います。光が隙間から漏れるようだったらボンドやおが屑を混ぜたボンドでごまかします。
これから後の作業は、「1 正確な作業」と「2 ごまかしの技術」と「3 適度の諦め」が大切です。アマチュアが趣味で作っているものですもの。
とりあえず形になりました。
「とりあえず」といったのは、吸音材の調整のため天板が外れる状態だからです。
まずは内部に吸音材を入れず、「素」の状態の音を聞こうと思います。
コスト面からユニットは新調せず、バスレフに使用してたFE83を使い回します。

自宅で試聴を行います。
今までFE83をバスレフ箱に入れて聞いていましたので、これの記憶との比較になります。
同じユニットで箱だけ違う状態での試聴です。さて、どうなりますか…。
「ぶっ飛びました。」\(◎o◎)/!
同じユニットとは思えません。隣の大型スピーカーが鳴っているかと思います。低音から高音までバランスよく聞こえてきます。 意地悪で「太鼓」や「オルガン」のCDもかけました。「これ、8cmなの!」と思える位けっこう鳴ってくれちゃいます。 こうなるとうれしくなってしまいました。すごいぞTQWT( ・_・;)

しかーし。よくよく聞いてみると、FMの女性アナウンサーの声が妙に管の中から鳴っているような声だったり、低音のキレが 悪いようにも感じました。少々、低音が「残る」。これがTQWTの「癖」か?
人と一緒で、良さを生かしながら、癖を出来るだけ押さえて、うまく折り合いをつけていくよう(いいこと言うねぇ)吸音材を適量使用しようと思います。
fumfum=nuさんに相談しました。閉管端・三角に何か詰め込むことが大切。そこで音を殺すというアドバイスをいただきました。 アドバイスに従い、室内音響調整用のスポンジを詰め込みました。実はアドバイスを受ける前に同じスポンジを他のところに入れています。 天版の裏は効果的そうだったので今回と同量を入れてみましたが、元気がなくなってしまった…。また、三角部と天版裏側の両方に入れたら 低音が出なくなってしまいました。
三角の部分に写真のように入れてみました。気になっていた「癖」が消えて、良い感じになったじゃないですか。 同じスポンジでも、場所によりだいぶ音が変化することが分かりました。
fumfum=nuさんのおっしゃる「ゆったりした低音と、背圧の無い繊細な中高音がTQWTの持ち味」を楽しめるようになりました。
毎日聞いていますが、これは良いスピーカー(ボックス)です。しばらくメインになりそうです。