



平成28年10月25日
東北労災病院では、医療連携を積極的に推し進めています。医療連携を簡単に言えば、患者さんがよりよい医療を享受でき、その後の療養生活をよりよくすることを支援するシステムです。そして、患者さんの立場での問題解決と医師間そして医療・介護施設間での緊密な連携を進め、患者さんやご家族の方々が安心して利用できる機関として、地域社会に貢献して行きたいと思います。その役割を担っているところが、地域医療連携センターです。具体的な仕事としては、患者さんの外来予約をサポートする、診療所(開業医)から精密検査や専門・重症治療のため当院へ紹介することを円滑にする、当院での治療により病状が安定化すればかかりつけ医へ紹介(逆紹介)する、退院後の在宅での療養についてサポートする、引き続き入院を要するときは治療方法に見合った他病院へ紹介する、介護老人保健施設あるいは特別養護老人ホームあるいは各種老人ホームなどの介護施設へ紹介する、などの支援を行っています。がんなど病気に悩む患者さんがどのような医療機関で治療したらよいのか、医療費あるいは病院に対する希望や苦情などの相談も行っています。事務担当が3名、退院調整看護師4名、ケースワーカーが3名の体制で担っております。
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今、患者さんは2人の主治医を持つことが得策と考えられます。急性期疾患への当院主治医だけでなく、主に診療所医師であるかかりつけ医を持つことです。かかりつけ医とは、日頃から健康相談ができる、病気になったとき初期の医療を行う地域の診療所や医院の医師のことです。かかりつけ医を受診し、診察の結果、専門的な検査・診察や入院が必要と診断された場合は、「東北労災病院で受診」というように、連携診療によって継続的な診療を受けていただきます。当院での受診の際は、かかりつけ医からの紹介状をお持ちください。なお、当院では整形外科、糖尿病代謝内科、眼科、歯科の診療科を初診で受診される方は、紹介状が必要となります。また、当院での診療が終了し、地域の医療機関に戻られる場合は、これまでの治療経過を記載した「紹介状」を医師からお渡しします。当院と密接に関係しているかかりつけ医として紹介しやすい登録医制度があります。当院のホームページからも「登録医」の検索ができます。皆さんも、どうぞお気軽に連携センターにお立ち寄り、あるいは電話相談などいただければありがたいです。
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27年8月26日(水)「知っていますか?脳卒中」柏原部長 8月29日(土)「胃癌を知りましょう」安本副部長「がんと共に生きる」小笠原緩和ケア部長 |
病院のもう一つの玄関口:地域医療連携センター
東北労災病院副院長 徳村 弘実 2017年2月
日頃、東北労災病院をご利用頂き誠にありがとうございます。現在患者さんの健康に関わる病院、医院、介護老人保健施設、老人ホーム、在宅支援施設などの施設は地域のコニュニティと一緒になって、それぞれで多種多様なネットワークを作り、患者さんのニーズにお応えするような利用がスムーズになるよう努めています。これには国の指導があるわけです。当院の役割は、このようなネットワークを強化しながら、地域住民の皆さんに救急診療や入院を要する病気に対して質の高い医療を効率的に提供することです。当院の地域医療連携センターは、その役割を果たすため当院と地域の医療介護施設そしてコミュニティを結ぶヘッドクオーターとなっています。換言すれば、患者さんにとって病院のもう一つの出入口、玄関となります。
地域医療連携センターの他の重要な役割として、患者さんのあらゆる事柄についての相談窓口であることです。病気そしてその治療とくにガンについて、他施設から紹介されての入院、治療後の転院、速やかな退院、かかりつけ医を見つけることや退院後の在宅医療、また医療費に関すること、あるいは病院への注文や意見についてなど幅広く相談を受けます。実際、最近は医療上の課題や生活・介護上の問題の相談が多くなっています。さらには健康促進の行事や啓蒙活動も行っています。事務職、退院調整やがん看護専門の看護師、医療ソーシャルワーカーMSWが対応しております。ご遠慮なく活用ください。
| 医師の異動 |
8月29日第一回市民講座報告
第1回市民講座「そけいヘルニア 脱腸ってなぁ〜に?」が院内待合室開催され、参加者は64名でした。41名からアンケートの回答を得た。話の内容としては全体的に「わかりやすい」が80%以上の回答、話の時間も「ちょうど良い」が94%以上でありました。朝に雨が降り、天候の心配がある中でしたが、約60名の参加者が集ってくださりました。
近年そけいヘルニアの患者さんが増えていること(10年で手術例が120%の伸びた)、当院での昨年の手術件数150件。また、患者さんも病名は何となく知ってはいるものの、実際の病態がわからず、無症状で何年も放置されている例も多いということから今回のテーマを取り上げました。
最初に副院長・地域医療連携室長、かつ日本ヘルニア学会評議員の徳村弘実医師からそけいヘルニアの病態と症状の説明がありました。解剖学に基づいてプロジェクターに投影される画像を見ながら、ご自分も腹部に手をあてて熱心に聞き入る参加者もいました。
ヘルニアになりやすい方は 開腹手術を受けた方 COPDの基礎疾患がある方、
中高年の男性、肥満、運動などによる。
症状が整形外科的疾患と紛らわしいこともあります。まずは消化器外科の受診をお勧めする
ということが語られました。
次に 外科副部長 松村 直樹医師からそけいヘルニアの治療とくに手術についての説明がありました。動画を交えたリアルな説明に参加者も思わず画面に見入っていたようです。
ご高齢の患者さんの中には手術をためらう方もいるようですが、現在はメッシュを用いた手術が主流で、局所麻酔で行う場合が多いこと。 平均的な入院期間は4日間であること。さらに合併症の発生の低さについても語られました。
会場から沢山のご質問がありました。
引き続き、地域医療連携室員が「かかりつけ医」の役割について寸劇を用いて説明しました。手前みそながら、名演いや迷演?に大変好評のようでした。引き続き、市民講座を企画し地域のお役に立ちたいと願っております。
平成21年6月19日
登録医各位
東北労災病院客員部長制度導入に関してのお知らせ
日頃、当院医療連携につきましては大変お世話になっております。
さて、当院では病診連携の強化と診療レベルの向上を目的に、客員部長および客員副部長の称号を、当院登録医の先生の中からしかるべき適任者に付与申し上げることといたしました。当院との病診連携、そして研修医教育や臨床実習等の指導に協力していただける医療機関等に所属する医療人から選任する制度です。
選定は,各診療部長の推薦に基づき、病診連携委員会の議を経て,病院長が承認することと致しました。下記「東北労災病院客員部長等の委嘱に関する規程」をご一読下さい。
現在、各診療部長にそれぞれ診療領域に関連の深い登録医の先生が推挙され、検討中です。基本的な選考基準としては、
などとし、できれば当院のOBは選択の優先順位を下げることとして、各診療科1−2名としました。 登録医の先生方でご意見をお持ちの方はご一報頂ければ幸甚です。
病診連携委員会委員長 徳村 弘実
東北労災病院客員部長等の委嘱に関する規程
平成21年7月制定
第1条 この規程は,独立行政法人労働者健康福祉機構東北労災病院 (以下「当院」という。)における診療及び臨床教育に協力する院外医師に対する称号の付与等に関し必要な事項を定め,もって診療レベルの向上と臨床教育の指導体制の充実を図ることを目的とする。
第2条 称号の種類は,客員部長及び客員副部長(以下「客員部長等」という。)とする。
第3条 称号付与の対象者は,当院の診療、研修医教育や臨床実習等の指導に協力する医療機関等(以下「臨床指導協力機関」という。)に所属する医師であり、原則として当院登録医であることとする。
第4条
第5条 客員部長等は,以下の役割を担う。
第6条
第7条 当院からの要請により、客員部長等が当院において、診療指導や講演などを行った場合には、所定の報酬を支払うことができるものとする。
第8条 客員部長等の称号の付与は,文書により通知するものとする。
第9条 この規程に定めるもののほか,必要な事項については,別に定める。
第11回東北労災病診連携フォーラム−ろうさい胃腸フォーラム-開催
6月16日 勝山館
外科: 胃癌の腹腔鏡下手術 武者宏昭
特別講演 副院長:大原修一:上部消化管とHelicobacter Pylori
50名を超える登録医の先生方の参加者があり、実りある勉強会ができました。

ご挨拶 院長 三浦幸雄
本日は一日の診療を終えられ、大変お疲れのところ、本フォーラムにご出席いただきまして誠に有難うございます。先生方には、日頃東北労災病院の運営につきまして多大なご支援を賜りまして心から御礼申し上げます。ご案内のように、医療を取り巻く昨今の状況には極めて厳しいものがありますが、皆様のご期待に添うべく職員一同日夜努力いたしております。幸い当院では本年も大原秀一副院長をはじめ気鋭の常勤医19名と5名の初期研修医を新たに迎えることができまして、診療・教育機能のさらなる充実が期待されます。諸先生におかれましては、どうか今後とも本フォーラム共々宜しくお力添え下さいますようお願い申し上げます。
≪プログラム≫
司会 副院長 外科部長 徳村弘実
胃癌に対する腹腔鏡下手術は本邦に胃癌が多いことから、普及しつつあります。腹腔鏡下手術の技術の進歩とともに次第にリンパ節郭清の必要な幽門側胃切除が広範な粘膜癌や粘膜下層癌に対し行われるようになりました。
当科で噴門側胃切除や胃全摘術を含め安定した結果を得ていることは、 本会ですでにご紹介しているところです。しかし、吻合は体外で行うため、小切開創と面倒な作業を要しました。最近、体内吻合することが可能となり患者さんはさらなる侵襲の軽減を得ることができるようになりました。武者副部長は見事に体内吻合を習得しました。今回はその手技と成績を、ビデオを交えお示し致します。
1.『当院における腹腔鏡下胃切除術』
〜体外吻合から体内吻合へ〜
外科 副部長 武者宏昭
近年、胃癌の罹患率および死亡率は減少してきていますが、依然として、日本人のがん死因では2番目に多くがん罹患率では最も多いという状況です。当院では2004年4月に改定された胃癌治療ガイドラインに沿って治療を行っております。当科では、1997年2月から2009年5月まで、胃癌に対し、腹腔鏡補助下胃切除術(LAG)を289例に行ってきました。その中の幽門側胃切除において、以前は胃の切離および吻合を体外で行っておりましたが(体外吻合:hemiDST)、2008年3月より本格的に、完全鏡視下にて体内で胃の切離および吻合を行い(体内吻合:デルタ吻合)、良好な成績をおさめております。デルタ吻合は、手術創は小さく、吻合口も大きいため経口摂取量も多く、より低侵襲で術後のQOLも非常に良好です。本日は、LAGの成績およびデルタ吻合の手技の実際についてご提示させていただきたいと思います。
司会 胃腸科部長 濱田史朗
今日はご多忙中の中、当フォーラムにご参加頂きありがとうございます。胃腸科は本年4月から新たに大原副院長を迎え、後期研修医として半田・楠瀬先生が加わり、総勢9名のかつて経験した事のない巨大マンパワーで日常臨床、 地域医療に直往邁進しております。今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻を宜しくお願いいたします。
2.『上部消化管とHelicobacter Pylori』
副院長 消化器内科部長 大原秀一
本年4月から東北労災病院に勤務しました大原です。28年間の東北大学在局中は、内視鏡グループに所属し、上部消化管の内視鏡診断と治療を中心とした消化器疾患の診療、病態研究などに携わってまいりました。現在労災病院では、月曜日から金曜日まで毎日午前中の上部内視鏡検査を担当しており、火・木の11時〜12時は主に紹介・予約患者さんの診療を行っております。
今後も上部消化管を中心とした消化器疾患に関する地域医療・病診連携に貢献すると共に、若手医師の育成などにも積極的に取り組んで行きたいと考えておりますので、今後ともご指導・ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
講演要旨
Helicobacter pylori(Hp)は種々の上部消化管疾患、さらにはある種の全身疾患と関連する事が徐々に明らかとなってきており、除菌療法によりこれらの病態が改善されるというエビデンスも蓄積されつつある。しかし、これらの臨床的事実とは裏腹に、その機序に関しては未だ不明な点が多い。近年最も注目されているのは、日本人にとって非常に重要な胃癌との関わりであり、除菌による胃発癌予防効果を示す新しいエビデンスも発表され世界中で注目された。本講演では、Hpに関する現在までの知見を最新の話題も含めお話する予定である。
平成21年4月より、連携室担当専任職員が3名となり、地域連携に更に邁進し、皆様のお役に立てる連携室になるよう努力いたします。他に,併任職員10名がサポートし更なる充実を図ります。
09.4.1
年末の救急体制についてのご案内
当院では病診連携の一環といたしまして、年末救急体制の強化を図るため、12月27日(土)と29日(月)の日直体制を下記のように医師4名といたします。当院へ紹介救急患者が発生しました時は、お電話にてご一報いただき、当院として可能な限り応需させていただきました。
今後とも先生方との更なる医療連携を推進し、地域医療に微力ながら貢献する所存でございますので、なお一層のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
従来の医師3名日直体制に加え、
平成20年12月27日(土)8時15分〜17時 徳村弘実副院長(外科)
平成20年12月29日(月)8時15分〜17時 赤井裕輝副院長(内科)
※なお、小児急患につきましては 12月27日(土)に小児輪番を行います。29日は他輪番病院をご利用下さい。
・第2回台原生活習慣病の予防・治療を考える会
平成20年11月21日19時 江陽グランドホテル
挨拶 院長三浦幸雄
病診連携講演1:受診勧奨者に対する適切な指導、治療、フォローネットの確立ー病院、医院、行政の新たな連携ー;勤労者予防医療センター部長 宗像正徳
病診連携講演2:循環器疾患診療における病院の役割・医院の役割;循環器科部長 小丸達也 コメント(連携室長)100名近い登録医の先生方のご参加をいただき、2名の演者の内容のある格調高い講演がなされ盛況でした。
患者さんへ:
病診連携とは、地域の医療機関が自らの施設の実情や地域の医療状況に応じて、医療の機能分担や専門化を進めていきます。診療所と診療所、あるいは診療所と病院、あるいは病院と病院が相互に円滑な連携を図り、それぞれの機能を活用することにより、地域の皆様方に継続性のある適切な医療を提供していこうというものです。
その根幹となるのがかかりつけの先生です。
かかりつけの先生とは、日頃から患者様のご自身やご家族の健康、病気に対して相談応じてくれる身近な開業医の先生のことです。かかりつけの先生は患者様の健康状態や病状などを把握し、患者様の健康管理を行います。そしてより精密な検査や入院による治療が必要だと判断された場合、そのかかりつけの先生が病院を紹介し、病院の医師と相談しながら治療を進めていきます。
このようにかかりつけの先生と病院が連携して患者様の治療にあたることで、病院を変わる度に同じ検査を受けるという煩わしさから開放され、より効率的、効果的な治療を受けられるようになります。当院では、この病診連携を進めており、前日までに紹介予約申し込みそして紹介状をお持ちいただくことにより、検査などの手間や費用が余計にかかるということがなくなります。当院を受診される際は、是非かかりつけの先生に事前予約していただき、紹介状をお持ちになりますようお願い致します。
また、”かかりつけの先生を持ちたいけれど、どの先生が良いのか分からない”という方には、当院の医師より紹介することが可能です。どうぞお気軽にご相談ください。
医療機関さんへ:
当院では、先生方からの患者様の入院、外来受診のご紹介、予約(検査・入院)などが円滑に行えるよう、地域医療連携室を開設致しております。従来の電話予約制を改め、平成20年10月1日から紹介患者さんの事前予約制を導入することにいたしました。貴施設から新患患者さんを当院各科にご紹介いただく場合、来院前日までに診察予約時間と診察医師を決定し、来院時の手続きの簡略化と待ち時間の短縮を図ることが目的です。
ご予約の際は、同封致しましたFAX予約申込書をFAXご送信くださいますようお願い致します。調整のうえ折り返し診療予約票を返信致します。
| 東北労災病院地域医療連携室 | |
| 電話 | 022-275-1467 内235 |
| FAX | 0120-772-061 |
| renkei@tohokuh.johas.go.jp | |
東北労災病院病診連携登録医システム実施要領
1.目的
東北労災病院と地域医師が連携を密にして、地域医療の充実・発展を図ることを目的とする。
2.事務局
東北労災病院連携システムの事務局を『地域医療連携室』に置く。
3.登録医の登録
(1)過去に紹介(逆紹介)があった医師及び登録を希望する医師を対象とする。
※平成6年4月1日から実施している「登録医制度実施要領」における登録医に対しても今回あらためて「登録医」の希望を問う。
(2)登録期間については、辞退の申し出等がない限り継続する。
4.紹介患者
(1)事前の患者情報をFAXで送信することにより、受診日の予約ができる。
(2)予約された紹介患者は、迅速に診療が受けられる。
(3)当院は、紹介患者の受診結果、経過等を文書をもって登録医に報告する。
(4)放射線検査(CT、MRI等)・消化器内視鏡検査及び腹部エコー検査に関する予約については、該当する部門に連絡して日時を決定する。
(5)紹介された患者は、原則として逆紹介する。
5.登録医の病院利用
(1)紹介した患者について、担当医の承諾の下に検査・手術・治療等に立ち会うことができる。
(2)紹介した患者について、診察ならびに担当医に対し意見を述べることができる。
(3)院内の症例検討会、研究会、研修会及び講演会等に自由に参加することができる。
(4)医局ならびに図書室を利用することができる。
(5)登録医の来院に際しては、平日は原則として事前に「地域医療連携室」に連絡する。
※来院時間は、原則として午後1時から午後5時までの間とする。
※登録医の来院時は、所定の場所(病診連携登録医室)で受付を行い、診察衣及び所定の名札を着用する。
※時間外・休日の来院時には、事前に病棟責任者に連絡をする。
6.情報の提供、その他
(1)外来担当医等の情報を提供する。
(2)当院のホームページに登録医の医療機関名を掲載する。
(3)正面玄関付近に掲示板を設置し、登録医一覧を掲載する。
※掲示板及びホームページへの掲載については、希望により非掲載とすることができる。
(4)この要領の実施において、要領に定めのない事項及び運用上の疑義が生じた場合は、その都度協議を行う。
(附則)この要領は、平成20年10月1日から実施する。