2006年映画批評
得点は10点満点です
得点の観点
【1〜4:つまらない駄作】 【5ぐらい:どっちつかず】 【6〜7.9:まあまあ】 【8から9.9:面白い】 【10:傑作!】
| 57.武士の一分 見た日2006年12月17日
この映画の注目はなんといってもキムタクがキムタクじゃなくなるのかという一点です。今までキムタクが演じてきた数々の役はすべて地で演じているような物ばかり。今回は藤沢周平原作の時代劇で演出は山田洋次。果たして今回キムタクは役者としての演技力を見せることができるのか!?結果、やっぱり今回もキムタクはキムタクなんですよ。山田洋次でも染めることはできなかった・・・。でもいいんですそれで(笑)どんなストーリーもどんな演出も俺色に染めてしまう。もう彼は天性のエンターテイナー、スーパースターなのだということをあらためて痛感しました。そうはいっても今回それなりに演技者としての一面も見ることはできました。良かったですよ素直に。そしてキムタクだからなんだろうけど今回山田洋次時代劇最終作にして初めてコメディタッチーな一面を見れて楽しめました。寅さんの山田洋次ならではの作品かな。 得点 9 |
| 56.硫黄島からの手紙 見た日2006年12月15日
クリントイーストウッド硫黄島シリーズ第2弾。とにかく、ほぼすべての俳優が日本人で台詞も全編日本語というハリウッド映画でここまで徹底した日本描写をしたことは賞賛に値します。僕が見た限り、変な日本語をしゃべるやつをはじめとするおかしな日本観はほぼなかったと思います。これはほんとにすごいことだと思いますよ。イーストウッド素晴らしい!だけれども中身的には引き続きイーストウッドの徹底した反戦・非戦描写がこれでもかと描かれています。作戦を批判する兵士、粛正も辞さない堅物の上官、投降を志す兵士、それを無惨にも殺すアメリカ兵、悲惨な玉砕シーン。戦争は嫌だよ、だめだよ、それはほんとにわかる。戦争反対〜!でもねこれほど後ろ向きでネガティブな映画を延々見せられるとさすがにしんどい。イーストウッドのその姿勢は賞賛に値するし映画としても良質なんだろうけど、エンターテイメントとしてどうなんだろう。今回(前回も)ほんとに睡魔と戦いながら見ました。そう考えずにはいられない映画でした。 得点 5 |
| 55.007カジノロワイヤル 見た日2006年12月2日
この作品をどう評したらいいだろう。今回の制作陣の志は原点回帰と硬派な007。その方向性は決して間違っていない。新ボンドダニエル・グレイクの野性味あふれた魅力にこのコンセプトは非常にマッチしている。ボンドが真の007になった瞬間に決めぜりふとテーマが流れるあたりの演出はほんとにくい!でもなあ、僕としてはハチャメチャで荒唐無稽な007の方が好きかな。ネタバレになるので書けないけど、今回あまりにリアル指向で、お約束のあれも、これも、それも見事に肩すかしをくらう。でも悪くないです間違ってないです。ただ今後のシリーズもこの路線で行くとしたらと考えると・・・・、まあいろんな意味も込めて期待しましょう。 得点 8 |
| 54.父親たちの星条旗 見た日2006年12月2日
は〜思っていた以上につまらなかった。全編にわたるクリントイーストウッドの『反戦・嫌戦』の気持ちがあふれ出ている作品な訳だけど、パールハーバーみたいな大駄作にに比べたらそりゃあそういった切り口は評価できる。だけど映画的にはひたすら戦争は愚かだ空しい悲劇だっていうネガティブなことを延々と見させられるので正直うんざり。ストーリーとして盛り上がるところがあるわけでもなく、有名な俳優が出ていないことで見所もない。これならいっそドキュメンタリーにしてしまったほうが面白かったと思う。さすがのアメリカ人も、反戦ムードの中でも耐えられなかったんだと思う。(本国ではあまりヒットしなかった) 得点 5 |
| 53.手紙 見た日2006年12月1日
強盗殺人犯の兄を持った弟、学業・仕事・恋人そのすべてが兄の存在で否定されてしまう悲劇。これでもかと襲いかかる苦難に「わかる、わかるよ〜」という気持ちは沸くんだけど泣くまでには至らない(いや実際には泣いている人大勢いたけど)というのもそのストーリーのあざとさのせいか!?主演の山田孝之・玉山鉄二の二人はがんばっていた特にラストの玉山の泣きの演技は秀逸だ。だけどそれを取り囲む沢尻エリカ・吹越満・風間杜夫等の演技がいかにもあざとい。それに演出が金八先生などの演出家でどうも映画というよりドラマ的。いろいろマイナスなことばっかりあげたけど悪い作品じゃないです。犯罪者の家族にスポットをあてて、真の贖罪とは何かを考えさせられます。そうそう、沢尻エリカはかわいいです(フォロー) 得点 7.5 |
| 52.フラガール 見た日2006年11月24日
廃坑の憂き目にあう東北の炭坑の町で、町おこしとしてスタートする「常磐ハワイアンセンター」のために奮闘する炭坑娘たちの物語。洋画の「フルモンティ」などを彷彿とさせるそのストーリーは実に笑って泣ける。炭坑の悲哀と再生の物語はストレートに胸に響きます。なんたって演出が過剰すぎず炭坑の町並みを見事に表現した美術も含めて魅せる。カメラワークも切れがあって良い。これは傑作といってもいいんではないでしょうか。ただ難点ということでもないんですけど、ストーリーが多少ベタなところ。まああるていどの方程式は安心感があって心地がいいもんなんだけど、もうちょっとオリジナリティが欲しかったかな。 得点 9.9 |
| 51.ゆれる 見た日2006年11月23日
見事だとしか言いようがない。なにかってこの映画の監督女性にもかかわらず男の兄弟間の愛憎を見事に描いているのだ。仲の良い兄弟が一つの事故(事件)を境に相手への思いや憎しみをぶつけ合う。隠し持っていた心をさらけ出す兄と心を大きく揺さぶられていく弟。その関係と過程が実に痛々しく描かれていく。そしてさらに見事なのが、この物語の柱となっている「兄ははたして故意に突き落としたのか?」というミステリー・サスペンス的要素が兄弟愛の人間ドラマと絶妙に絡み合っているのだ。ラストの驚愕の展開もシャマラン風のどんでん返しとは違い見る者の胸をしめつける。そうそう主演二人(オダジョーと香川照之)の演技もみごです。それにキム兄の存在感もすごい。女流監督西川美和恐るべし。(今年終盤になってやっと満点出ました) 得点 10 |
| 50.ただ、君を愛してる 見た日2006年11月18日
かの広末涼子&松田龍平主演の『恋愛寫眞』のリメイク的映画。あの映画も好きだったんだけど、今回のリメイク、見事に別物の映画になってる。誠人&静流の二人はいっしょだけどキャラが全く違う。誠人の影響で静流がカメラを覚え静流の方がアメリカで写真家として成功してしまうってあたりは一緒なんだけどそれ以外は全くのオリジナル。でもこれ全然嫌じゃない。なんといっても宮崎あおいのキュートな魅力に胸が締め付けられるのだ。そして「いま会い」の市川拓司ならではの味付けが心憎い物語となっています。ただ難点をいえば誠人役の玉木宏が男前すぎる。この物語の誠人はどうも特別二枚目でもなければ不細工でもないって感じのキャラのよう。玉木はそれは一生懸命プラトニック純朴青年を演じているが「演じている」という感じが否めない。まあそれを割り引いても宮崎あおいの演技には胸キュンです(笑) 得点 9.5 |
| 49.アンノウン 見た日2006年11月18日
見る前は「メメント」「ソウ」の再来か!?と期待したんだけどなあ・・・。閉ざされた廃工場の中で目覚めた5人の男。彼らには記憶なく手がかりは5人の中で3人が誘拐犯で2人が被害者ということ、果たして自分はどっち側の人間なのか!?コンセプトは非常に面白そう。確かに最初は誰が誰なのかってあたりで面白かった。ところがである、時間がたつにつれて断片的に記憶がよみがえって真実が徐々に明らかになってくることですっかりだれてしまうのだ。本来この手の映画はラストに向かって緊張感が高まっていかなければならないのに、小出しに事実をあきらかにしちゃうもんだから先が読めてしまう。最後は確かに意外な結末だけどなんかとってつけたような感じ。これはストーリーのせいばかりではない。あきらかに監督の演出力不足。映像も見るものがないし非常にがっかりな作品となってしまった。コンセプトは面白いだけにもったいない。 得点 6 |
| 48.初恋 みた日2006年11月11日
あの府中三億円強奪事件の実行犯は女子高生だったという衝撃的な内容のこの映画、見てみるとこれが実に説得力があるんだなあ。少女みすずの淡い恋心が起こす大それた完全犯罪。十分あり得ると僕は思っちゃいました。序盤は寝そうになるような感じもあったけど、事件を起こすあたりからぐっと引き込まれた。最後も切ない。 得点 8 |
| 47.デスノート みた日2006年11月10日
相変わらず野暮ったい映像は残念なんだけど、脚本はなかなかのもの。あれだけ複雑で長い物語を非常に上手にまとめている。しかも原作のよいところをあまり損なっていない。映画オリジナルの展開も悪くない。そう後は映像センスだけなんだよなあ。所詮金子修介は職人監督なのだ。切れた映像センスを持っている監督が演出をしていれば・・・ただしそうなるとストーリーがおざなりになる傾向が・・・難しいですねえ。 得点 9 |
| 46.地下鉄(メトロ)に乗って 見た日2006年11月5日
これは地下鉄を使ったタイムスリップものなんだけど実にSFっぽくない。ほぼファンタージーだ。まあ浅田次郎が原作ということもあるんだろうけどどうにも演出の野暮ったさが感じられる。悪くはないんだけど、ヒロインのみちこがああいう選択をした経緯がちょっと弱い感じがする。だからちょっと泣けないのだ。それに堤真一はもういいなあまたかって感じがする。彼の力では客は呼べないなあ。 得点 7 |
| 44.トランスアメリカ 見た日2006年11月5日
性同一性障害のために性転換手術をひかえた父(母!?)親と突然目の前に現れた息子が織りなす奇妙なロードムービー。久しぶりのロードムービーはちょっぴり切なく不思議な雰囲気をもったなかなかの佳作でした。父親探しの旅なのに、隣で運転している女性がまさか父親だとは。いつばれるか(明かすか)けっこうドキドキしながら見ました。父親役をやった女優はすばらしい。なんたって女性なのに性同一性障害の「男性」を演じているのだから。それにまず拍手ですね。 得点 8 |
| 43.ブラックダリア 見た日2006年10月28日
ああ、デパルマファンは好きなのかも知れないけどボクはダメ。見なくても良かった。まあ今回わけはわかりました(笑) 得点 3 |
| 42.ワールドトレードセンター 見る日2006年10月27日
よっぽど「アレキサンダー」の失敗があったのかな。正反対といえるほどの感動ストーリー。そしてオリバーストーンにしては意外な政治色なしの映画。まあ最期は助かるんだなと思うと感動もイマイチでテロの悲惨さはわかるんだけれども映画的新鮮さにとって見たらどうかな。同じ9.11ものだったら「ユナイテッド94」の方がいいです。実に無難な映画です。 得点 5 |
| 41.16ブロック 見た日2006年10月22日
すっかり落ちぶれきった老!?刑事が偶然巻き込まれた、悪徳刑事による証人抹殺未遂事件。主人公刑事は孤軍奮闘で証人を守り抜くというコンセプトは主役がブルースウイリスということもあってかダイハードを思わせるけれども、その行く先はちょっと違う。監督リチャードドナーはアクションに偏重することなくしっかり人間を描いている。ブルースウイリスも迫真の演技でそれに応える。最近この手のアクション映画がなかったので素直に面白かった。最期は泣けます!久々にカタルシスにひたれる映画でした。 得点 9 |
| 40.レディ・イン・ザ・ウォーター 見た日2006年10月14日
なんと壮大な作り話だろうか。そしてまたこれが実に幼稚。娘に寝物語として語ったというけどはっきりいってしょうもない。限界なのかなシャマラン。それにしても今回出過ぎ!イーストウッドじゃないんだからストーリーと演出に専念せい! 得点 5 |
| 39.イルマーレ 見た日2006年9月23日
韓国版(オリジナル)とはだいぶ違う。そもそも、キアヌーリーブスとサンドラブロックって・・・新鮮味がまったくない。劇中では年齢はあかされていないけど、実年齢から考えると42歳の独身同士の恋愛って・・・気持ちが悪いだけじゃない。それぞれ家族の問題も取り上げたりしてキャラクターに深みが出たかどうかしらないけど、それはないだろうって話が多すぎる。伏線バレバレだし、この監督ファンタジーがわかったいない。オリジナルの方がいいです。でもまあラストに関してはこちらの方がいいといえばいいんだけど。 得点 5 |
| 38.X−MEN ファイナルディシジョン 見た日2006年9月15日
今までで一番わかりやすい。今まではリアル指向が強すぎてちょっとわかりづらい部分も多々あった。今回はほんとわかりやすいなあ。クライマックスにむけての盛り上げ方も見事だったし。なんといってもウルヴァリンの立ち位置が安定している。監督変わったの正解でしたね。それにしても新監督のブレッドラトナー。コメディ(ラッシュアワー)からファンタジー(天使がくれた時間)、サスペンススリラー(レッドドラゴン)そしてSFアクションと節奏がないというか多彩(笑)。現代最強の職人監督だな。 得点 9 |
| 37.マイアミバイス 見た日2006年9月9日
あいかわらずマイケル・マンの映画は男臭満点。まるで男子スポーツの部室にいるような男臭さ。潜入捜査の話で悪くはないんだけど、ラブシーンが長すぎる。ねちっこすぎる。序盤ちょっとだれそうになったけど後半なんとか持ち直した。にしても話自体はあまりオリジナリティを感じさせない中身であんまりだな。 得点 6 |
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36.グエムル 見た日2006年9月7日 韓国産の怪物映画。これは日本でもハリウッドでもないまぎれもなく韓国印の怪物映画である。海外のクリエーターに怪物を任せただけあって怪物はリアリティ満点。ゴジラなんかと違って実際怪物が日常に現れたらこんな感じだろうなあとつくづく思わせる。家族の物語として描いているあたりも良い。ただ、アメリカ批判あたりシニカルに描いているのは分かるけれど、怪物に襲われる恐怖と全編に流れるコメディ描写の振り幅が大きすぎてちょっとひく。そしてラストはどうかな。まあ韓国らしいなとは思ったけど素直にカタルシスを得ることが出来なかった。 得点 8 |
| 35.ヒストリー・オブ・バイオレンス 見た日2006年9月3日
クローネンバーグ印のバイオレンスはねちっこい。そして痛々しく生々しい。主人公の過去が暴かれることによって家庭崩壊の危機が訪れる。あまりの真実に今の幸せを信じて過去は問わないといいきれるだろうか。生々しいバイオレンス描写のなか、見るものに問いかけてくる。ラストが暗示するものはいったい何だったのか、家族のそして妻の選択は?見終わった後なかなか感がさせる映画でありました。 得点 8 |
| 34.スーパーマン・リターンズ 見た日2006年8月25日
スーパーマンシリーズは1を頂点としてすっかり下降線な作品になってしまったわけだけれども、このブライアンシンガー版スーパーマンはそのリターンズの名の通り確かな手応えとともに僕らの前に帰ってきた。冒頭愛するロイスを助けるために墜落寸前の旅客機を間一髪救い人々の前に姿を現す様はまさに僕らのスーパーマンが帰ってきたという感じで涙が出た。数十年の時を経て復活したスーパーマンはCG・VFXの進歩を経て偉大なスーパーマンの力をまざまざと見せてくれる。素直にスーパーマンって力持ちなんだなあと痛感させられます。もちろんブライアンシンガーはそれだけでなくしっかりとドラマも描いてます。ケビンスペイシーのレックスルーサーも見事。ただああいう展開にしてしまって今後どうすんのかなあと心配になったこともあるけど、次回作を期待しようではありませんか。 得点 9.5 |
| 33.花よりもなほ 見た日2006年8月19日
チャンバラのない時代劇。バッサバッサと切りまくるのが王道の時代劇へのアンチテーゼとも言えるこの作品。情緒豊かなその物語はなかなか好感が持てる。切らなくたって時代劇は描ける。なるほどそれはよく分かった。個性的なキャストにぬくもりを感じるストーリー。なかなか良かったです。でもやっぱり爽快にバッサバッサと切りまくる時代劇が見たい。 得点 8 |
| 32.ローズ・イン・タイドランド 見た日2006年8月13日
始めに断っておきますがこの映画の監督『テリーギリアム』は大好きな監督です。だけどもこの映画にはついていけない。ギリアム版不思議の国のアリス!?良くも悪くもテリーギリアムの映画である。とにかく意味不明、訳が分からん、胸くそが悪くなる。確かに常人には撮れない映画ではあるけどだからといってそれでいいのか?ある意味考えさせられる映画です。 得点 1 |
| 31.ユナイテッド93 見た日2006年8月12日
9.11NY同時テロをドキュメンタリータッチで描いた問題作。ドキュメンタリーとエンターテイメントのバランスをうま〜くとって見事な演出だ。テロに巻き込まれたユナイテッド93便の乗客を思うと心が締めつけられる。窮鼠猫を噛むではないけどあの飛行機に自分が乗っていたらと思うと自分だったらどんな行動をとっていたか。考えると恐ろしいけど考えずにはいられない映画である。あとはとにかく乗客の家族が良く認めたなあ。 得点 8 |
| 30.ゲド戦記 見た日2006年7月31日
親父と比べたらそりゃあケレンミだとかスピード感とか躍動感はない。でも息子には親父にはないものがある(ような気がする(笑))悪く言えば無難な感じもなきにしもあらずだけど、はじめて監督したにしては及第点なのではないか。息子でなくともあの親父を同じ世界で越えることが出来るヤツはいないだろう。比べるのはコクというもの。ああいう静かな演出が出来ることも必要なのでは。まあ確かに、ゲド戦記いうタイトルのわりに肝心のゲドの活躍が足りないような気はするけど(笑) 得点 8.5 |
| 29.日本沈没 見た日2006年7月29日
VFXについてはもうハリウッドと比べてほぼ遜色ないでしょ。むしろ日本的でよいとさえ思える。原作とは違うラストのSF的展開と悲劇性は素直に好きです。ところが、監督は薄甘いヒューマニズムにこだわるあまり、ドラマ部分になったとたんテンポが極端に悪くなる。この手のディザスタームービーは螺旋を描くようにラストに向かって転がって行かなきゃならないのに。だいたい柴咲コウのハイパーレスキュー隊員ってのが気にくわない。『め組の大吾』ファンの僕としては特に気に入らない。神取みたいな女子プロレスラーみたいなのならまだしも(それではロマンスは起きないが)柴崎コウみたいな華奢な体でハイパーレスキュー隊員がつとまるか!いくらフィクションでもそこがものすごく説得力がなくて終始気になって仕方がない。樋口真じには期待しているだけに次がんばってもらいたい。 得点 7.5 |
| 28.パイレーツ・オブ・カリビアン〜デッドマンズチェスト 見た日2006年7月28日
Tよりは楽しめました。寝なかったし。ジョニーデップのジャックスパロウは相変わらず素晴らしい。ここ最近一番のキャラクターだと思う。でもやっぱり大味感は否めないし(それがいいんだろうけど)そもそも宝物が“あれ”じゃ争奪戦に対する“ロマン”が感じられない。割とネガティブな理由で宝物を取り合うからなあ。まあ宝物ではないしね。良くも悪くもブラッカイマー印な映画である。(ラピュタの方が数倍良いと思います) 得点 7.5 |
| 27.M:I:V 見た日2006年7月16日
M:Iシリーズの中では一番好き。それはシリーズの中で一番「スパイ大作戦」してるから。今まではただのトムクルーズ一人舞台だったからね。ただ最後が良くない。ラストのくだりミッションではなくイーサンハントのど根性で解決するのは恒例なのかもしれないけど、やっぱり敵は『ミッション』で倒さないと。あれなら、「2」のつきぬけっぷりの方がはるかに良い。要するに全2作に比べて「けれんみ」が足りないのだ。上手に撮ってるんだけどね。個人的には米国ドラマ「フェリシティの青春」のケリーラッセルが出ていたのがうれしかった。まあ、凄腕のエージェントには見えなかったけど(笑) 得点 9 |
| 26.サイレントヒル 見た日2006年7月10日
原作が日本のゲームなわけですが、ハッキリ言って僕はこのゲーム大好きです!その僕の感想としては・・・・良い!主人公を男から女に変えた意図も悪くない。実に忠実に再現されているセットには目を見張るものがある。ちょっとしたシーンでもここゲームであったなあと思わせるところがいっぱいあって感動的。原作がゲームということもあって、アイテムをゲットするシーンなどゲームを思わせるシーンもあって小気味いい。現実と闇の世界を行ったりきたりするシーンも、不気味なキャラクターも良い。実に制作者の原作に対する愛を感じました。ストーリーは多少変更が加えられてるけど、ゲームの新作だと思えば納得。続編につながるようなラストもいい。サイレントヒルは映画か作品としては実に幸せな作品となりました。 得点 9.5 |
| 25.デス・ノート 見た日2006年6月17日
超カリスマコミックの実写映画化!過去の実写化もののへなちょこさを考えると多少不安もあったけど、うま〜くまとまったなかなかの佳作ではなかろうか。原作のエッセンスはほぼ損なわれていない。ストーリーもいじくり回して別物になっていることもなく構成されている。まあ、夜神月に余計な感情をつけているとか、金子修介の職人演出が野暮ったいとか、映画オリジナルの部分は底が浅いとかいろいろあるけれど、おおむね良い!後編への期待も高まる! 得点 9 |
| 24.明日の記憶 見た日2006年6月9日
高年齢層版「私の頭の中の消しゴム」といってもいいくらい、基本的なプロットが似ている。しかしこちらの方が「渡辺謙」「樋口可南子」の熱演によりリアリティがあり、若年性アルツハイマーへのアプローチが重い。こちらに比べると「消しゴム」は美化されていて軽薄なように思えるけど、とにかく「明日の記憶」は重い。悲しい。どちらがいいのかそれはやはり見る人の年齢によるところが大きいように思う。ところで、重い映画でありながらも、意外な人選の堤幸彦はそこはかとなく堤節を出しており。地味ながらいい演出だったように思う。 得点 8 |
| 23.ジャケット 見た日2006年6月3日
メメントやエターナルサンシャイン風の作品でタイムスリップを元にしたSFと聞いて期待したんだけど、思っていたほどではなかったかな。確かに雰囲気がメメント等の低予算映画のようでそれはそれでいいんだけど、肝心のSFの説得力が弱い。タイムスリップの方法と能力に科学的要素が薄いのだ。むしろファンタジーに寄っている。最後もたいして驚くような展開ではないし、僕的にはちょっと物足りない。雰囲気はいいんだけれど。 得点 7 |
| 22.GOAL! 見た日2006年6月2日
見事に絵に書いたようなサクセスストーリー。対してひねりのないストーリーに試合の臨場感を描く演出はちょっと物足りない気もするけど、まあ単純に楽しめるかな。逆につっこみどころ満点でそれはそれで楽しい。ある意味続編が楽しみになってしまうのである。 得点 8 |
| 21.海猿LIMIT
OF LOVE 見た日2006/05/26
この映画は見事銃や悪人がいなくても『ダイハード』を撮ることができることを証明した快作である。それにつきる。ハリウッドに比べたらスケール感は足りないのかも知れないけど、やはり映画はストーーリーなんだということも証明している。ラストカットなんかホント「ダイハード」なんだけどなあ。制作陣は意識したと思うんだけど。それにしても日本映画の勢いはすごい。ハリウッドはネタ切れだし、韓国は似たような話ばかり。これからは日本映画の時代なのかもしれない。 得点 9 |
| 20.ダヴィンチ・コード 見た日2006/05/20
今年最大の超話題作の登場。満を持して見たところそれはそれで面白かった。でもそれは無難という域を出ていないという感じ。というのも。プロモーションがやりすぎなのだ。まあ最後の真相やどんでん返しなどは明かしていないけど、ほとんどの要素をテレビの特番や宣伝チラシにネタバレしまくっているので、面白さも半減。それでもロンハワードの演出は見事だし。謎解きの過程も面白い。でもそつがないっていう域を出ていないんだよな。最後の展開もビックリするほどでもなかったし。 得点 8 |
| 19.デイジー 見た日2006/05/18
香港人監督、韓国人俳優、舞台はオランダという夢のコラボレート作品。で、結果的には悪くはないけど良くもないという感じ。悪くはないというところは監督の演出。「インファナルアフェア」のアンドリュー・ラウの演出はキレがあって小気味いい。良くもないという所は「猟奇的な彼女」のカク・ジェヨンの脚本。彼の脚本は相変わらずあざとくて底が浅い。「猟奇的〜」や「ラブストーリー」あたりまではよかったがもううんざりだなという感じ。チョン・ウソンはかっこいいんだけれども、やっていることはほとんどストーカーだと思うと感情移入できない。あれで感動できる女性の人いるんだろうか?かっこいいからゆるしちゃうのか? 得点 7 |
| 18.ナイロビの蜂 見た日2006/05/14
映像は見事、アフリカが舞台の映画なわけだけれども、画面一杯に描き出されている極彩色の映像美に見とれてしまう。ただ、話は社会派サスペンスで、作品的にはいいとは思うけど僕はちょっと2時間耐えられなかった。 得点 7 |
| 17.アンダーワールド・エボリューション 見た日2006/05/3
この映画が好きだったのは、現代社会の裏で展開されている不死者の戦いがスタイリッシュに描かれているところだったんだけど、今回はすっかりゴシック調が強化されていていったいいつの時代の話なんだろうかという映画になっている。それはそれでいいののかもしれないけど僕はちょっと残念。終始モンスターバトルばかりで、マッチョ脳的な物語もイマイチ惹かれない。ケイトベッキンセールは可愛いんだけどね。 得点 7 |
| 16.V・フォーヴェンデッタ 見た日2006/04/23
映像タッチはよい、世界観もまあまあ、ただ面白くない。なんで面白くないのか分からないけど面白くない。圧倒的なファシズムに対抗する謎のテロリスト。僕はもっと華々しく暴れ回るVを想像していたけどどうもそうでもない。ナタリーポートマンのからみはどうもだれる。哲学的なセリフやストーリー、アクション映画というよりは社会派な部分を大事にしようとする制作者の意図はわからんでもないが、僕の好みではないなどうも。好きな人は好きなんだと思います。 得点 3 |
| 15.雪に願うこと 見た日2006年4月8日
東京国際映画祭グランプリ受賞、納得の傑作といってもいいのではないでしょうか。秀逸なのは役者の演技はもちろんのこと、北海道の張り詰めた寒さが画面に映し出されていること。無駄のないシンプルさが光っている作品です。ただ、キョキョンの賄い婦役は無理があるような・・・。 得点 8 |
| 14.サウンド・オブ・サンダー 見た日2006年3月26日
もうこれはいうことなしのB級SF映画。原作が50年も前のものだけでにお決まりのタイムトラベルものだけど、B級だけに楽しめる。あれだけのことであそこまで歴史が変わるのもビックリだし、現代に戻ってから徐々に影響が出てくるって設定も正直?だけど、B級だからいいのだ。お金がかかってるんだかかかっていないんだか分からないところもグー。 得点 8.5 |
| 13.スピリット 見た日2006年3月20日
ジェットリーのアクションは相変わらずキレキレ、本当にかっこよい!ところがイマイチのれないのはストーリー展開のせい。当然ラストの異種格闘技戦がクライマックスになるはずでそれに向けて盛り上がっていくはずなんだけど、その4試合のうち3試合が始めに描かれちゃっている上にわりとあっさり決着がついてしまう。最大の見せ場が途中の料亭での戦いで、それはそれで凄いんだけど、その後は農村での改心を経て戦いのスケールが尻すぼみになっちゃってるのだ。中村獅童は吹き替えなしで素晴らしい動きをしていた。3節昆(字が違うかな)が出てきてジェットリーファンはニンマリ。なんだけどそれだけに残念。 得点 7.5 |
| 12.歓びを歌にのせて 見た日2006年3月12日
スウェーデン発の感動映画。病に倒れたマエストロは一人故郷に戻りひっそりと生きることを誓うのだが、その村の人々との交流を経て音楽のすばらしさに目覚めていく。実にヨーロッパ作品らしい感動ものでいい映画だとは思うけど好み的には△かな〜。この映画のみそとしては主人公が再生するばかりでなく、様々な理由で閉鎖的になっていた村人の心を音楽で開いていく過程なんだと思う。 得点 7 |
| 11.ナルニア国物語〜ライオンと魔女〜 見た日2006年3月11日
どうあったって「ロードオブザリング」の二番煎じになってしまうのはいたしかたないこと。それにしてもこの正統派ファンタジーはファンタジー映画として充分に及第点の出来であります。原作読んでないからわからないけどナルニアの方がより子ども向けなのかな。大人の僕としてはやはりロード〜の方がハードでよい。あらためて比べるとピータージャクソンって趣味が悪いね(だから好きなんだけど)子どもはこっちの方が気に入るんだと思う。 得点 8.5 |
| 10.力道山 見た日2006年3月10日
韓国映画が描く日本のヒーロー力道山の真の姿。ジャパンバッシングな映画かと思ったけどそうでもない。怪しげな日本語をしゃべる役者もいなくほぼ日本人キャストで固められた役者陣といい、多少韓国っぽい雰囲気を醸し出しながらも忠実に日本が表現された美術といい逆によくまあつくったなと思うほど気合いが入った作品。特にソル・ギョングの役作りはすばらしいの一言。セリフは多少なまりがありながらほぼ完璧に日本語のイントネーションを表現している。こういう役者が日本にいないんだなあ。そして演出に関しても。こういう映画が日本で撮れないなんて悲しすぎる。悪い所をあげるならば、韓国映画特有の「語りすぎ」があってちょっと長く感じる。さいごも尻つぼみな感じでちょっと残念。それにしても演出の視点が変われば主人公の見方も変わるんだなあといういい見本の映画。バリバリのヒーロー映画にもなりえただろうに。 得点 7.5 |
| 9.ジャーヘッド 見た日2006年3月2日
主人公が一人も殺さない戦争映画。今回は湾岸戦争を舞台にしてるわけだけれども、とにかくシニカルに戦争を皮肉っている映画であります。頭が空っぽってことで海兵隊のことを「ジャ(炊飯器)ーヘッド(頭)」とよび、今のアメリカの軍隊や若者を赤裸々に描いたあたりはは妙に納得してしまうような映画。にしても長かったかな僕には。 得点 7 |
| 8.シムソンズ 見た日2006年2月24日
実在した常呂町出身のソルトレークオリンピック、カーリング日本代表チームをモデルにした映画。これが青春映画としてなかなか面白い。地元が舞台になっているっていうひいき目を差し引いても上手くまとまっているのではなかろうか。ローカル色満点でそこがまたいいし、大泉洋は実にいい味を出してる。ストーリーは完全にハリウッドパターンだけどそれだけに安心して見れるでしょ。さわやかな後味を残すなかなかの作品。 得点 9 |
| 7.プロミス 見た日2006年2月17日
「つまらん」と一言ですましたいぐらいの駄作。なんたってストーリーが酷い。いったい誰を中心にして、誰に感情移入すればよいかまるでわからない物語。なにをいいたいのかがまったく感じ取れないのである。中途半端なCG、演出、アクション、撮影全てセンスなし。真田広之が非常に可愛そう。結局、チャンイーモウやアンリーがうらやましかっただけなのね、この監督。 得点 3 |
| 6.ミュンヘン 見た日2006年2月11日
ミュンヘンオリンピックで実際に起きた、イスラエル選手を襲ったテロ事件。その報復のために一人の男が暗殺者となる。愛国心故に任務に赴く彼に降りかかる現実。スピルバーグは相変わらずの演出巧者で、くらいテーマの中にエンターティメントとしての躍動感もしっかりと加味して最後まで魅せる。そこにはただ単に暗殺者の愛国心やサスペンスアクションを浮き彫りにするばかりでなく、このテロに対する報復合戦の空しさ恐ろしさを浮き彫りにする。人類とは度し難いほど愚かだなと言うことを痛感させられる映画となっている。まあ、基本的には楽しませると言うよりは考えさせる系の映画なので気持ちよく映画館を後にするという感じではないんだけどね。 得点 8 |
| 5.単騎、千里を走る 見た日2006年2月3日
あのチャン・イーモウと高倉健の夢のコラボレートである。それは期待せずにはいられないでしょう。ところが結果的には肩すかし的な感覚が・・・。というのも設定があまりにも安易で不自然な部分が目につくのです。高倉健のたたずまいよろしくシンプルでいいとも言えなくもないのですが、どうも気になる。ネタバレになるのであまり書けませんが、断絶状態の息子のために単身中国へ行くというこの話。日本的には死んでから行くもんじゃないかとか、無骨な漁師の老人という役である健さんがとても携帯やデジタル機器を使いこなせるとは思えないとかちょっとあげるときりがない。それでも、チャンイーモウの演出は秀逸で、中国の大地に立つ健さんは実に絵になる。それにしてもあのモノローグはいただけない。あんなものいらない。モノローグなんてなくたって健さんの演技で十分わかる。要するにやたらと説明的で鼻につくのだ。悪くないけどすっきりしないそんな映画になっているのが残念と言えば残念。 得点 8 |
| 4.フライト・プラン 見た日2006年1月29日
アメリカ行きの飛行機に同乗したはずの娘がフライト中に消えた。必死に探す航空機エンジニアの母親だが、娘の姿形は無く、見た者もいないという。ましてや搭乗記録もなく娘は始めからこの飛行機には乗っていないという情報がもたらされる。果たして娘のことは母親の妄想なのか!?なにかの陰謀か!?といった物語のコンセプトは実にいい。面白い。だがしかし、あまりにもありえないんだよなあ。まあ夢オチじゃなかっただけでもよしとしましょうか。とにかく、ジョディフォスターの存在感が際立つ映画であります。彼女じゃなかったらやばかったかも。 得点 8 |
| 3.博士の愛した数式 見た日2006年1月27日
『メメント』が公開されてこの方、記憶障害のある人を描いた映画はけっこう多い。『私の頭の中の消しゴム』しかり『君に読む物語』しかり(まあ認知症だけど)メメント以外は記憶障害に陥った人とその周囲の人々の悲しみが描かれていて、『死』とは違った哀しみの形を模索しようとしているのかな。この映画も80分しか記憶がもたない博士のの悲哀を元にしながらも、家政婦とその息子との暖かいふれあいが描かれている。家政婦(と息子)とクライアント(博士)との間には、家族のような愛情が生み出される。血のつながった家族ですらその絆がもろくなってきている現代、記憶障害というファクターで結ばれたこの擬似的家族の物語は素直に暖かい。後はラストの盛り上がりか。静かに幕を閉じていくその演出はちょっと物足りなさを感じるんだけれども、それもこの映画が醸し出している優しさの一つなのかな。 得点 7.5 |
| 2.THE 有頂天ホテル 見た日2006年1月14日
三谷幸喜の作品は面白いけど映画向きではない気がとてもする。いろいろ物語が入り組んだり、豪華なセットを舞台にしてめまぐるしく展開するわりには薄っぺらなのだ。ありえない展開や楽屋落ち的な話も、テレビや舞台なら許せるけど、映画で見るととても嫌な気持ちになる。最後の大団円もなんとなく落ち着きました増したって言うゆるい感じがどうもすっきりしない。面白いんだけどね。 得点 7 |
| 1.男達の大和 見た日2006年1月12日
靖国参拝だ、憲法改正だなんていっている昨今、度直球の戦争映画をやる意義はなにか?太平洋戦争の正否は別として、この映画には当時己の命を真摯に捧げた崇高な若者達の姿が描かれている。それを人は戦争賛美だと言うかもしれない。けれども、戦争に命を捧げた若者達の魂は純粋で静謐であったことは間違いない。そうでなければあまりにも哀れだ。この映画はもちろん反戦の意味が込められている。それが逆によくやる反戦映画の手法で野暮ったい。最後の玉砕シーンは日本としてはなかなか圧巻。(まあスピルバーグが演出したらもっと凄いだろうなとは思うけど)パールハーバーなんかに比べれば遙かに意義のある戦争映画である。 得点 8 |