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― 欲より偉大な愛
カルロス・カスタネダの
マジカル・パス
欲より偉大な愛
カリフォルニア州ロサンゼルス
2006年9月1日、2日及び3日
ワークショップの案内文

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以下は、むかしクリアグリーンのホームページに掲載された、2006年9月にロサンゼルスのカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)で開催され たワーク ショップの案内文です。カスタネダが実際に弟子とこのようなやりとりをしていたのかは定かではありませんが、著作の中に登場する概念を補足説明しているよ うに思える部分があったので、参考までに掲載しました。 |
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女性向けと男性向けの2つ同時開催のワークショップ。
カルロス・カスタネダのマジカル・パス 欲より偉大な愛 カリフォルニア州ロサンゼルス 2006年9月1日、2日及び3日 欲は普通の事柄の中でしか働かない。未知の恐るべき孤独に挑むには、欲よりも偉大なもの「愛」を持たなければならない。人には命のために、策略のために、 神秘のために愛が必要だ。人には消えることのない好奇心とたくさんのガッツが必要だ。 ドン・ファン・マトゥス
「私に何でも聞け! 何でも聞け」ロサンゼルスの食堂で若い男の弟子の前の席に座っていたカルロス・カスタネダが、ランチが来るのを待ちながら言った。 弟子は神経質そうに膝の上のナプキンをいじり回し、誰かに聞かれていないかと見回した。そして、小さな声で質問した。「どうやったらテンセグリティをやり ながら恋愛関係を持てますか?」 「おー、おー、おー」ナワールはほくそ笑んだ。「百万ドルの質問だ」彼は、にやりとしながら冗談を言った。「なぜ自分が準備できていると思うんだ?」 「準備できてる?」弟子は聞いた。「えっと、なぜならぼくはそれが欲しいし、それを望んでいるから。女の子を見るのを止められないんだ。それに、これまで のかなりの期間マジカル・パスをやってきたし、正しい食事をしている。自活できてるし、車も世間並みの仕事も持ってる。今は彼女が欲しいんだ」 「それで、何のために彼女が欲しいんだ?」ナワールは聞いた。「彼女に何をすることを、君の生活に何を持ち込むことを期待している?」 「えっと、彼女にぼくの考えを話せるし、そしたら彼女は無条件にぼくを愛してくれるだろうし、きれいでいてくれるだろうし、性的充実感をもたらしてくれる だろう」 「おう、わかった」腕の距離をとって椅子の背にもたれ掛かりながらナワールは言った。「こんなことを言って申し訳ないが、紳士、君はより以上の、あらゆる もの以上の、特に君にもっとたくさんの注意を払って欲しい思っているように聞こえる。私には君が欲から未知の中へ挑みたいと思っているように聞こえる。欲 は強力なものだ…欲は君を既知のルートに連れて行くだけだろう。例えば君の場合、前の彼女とどうなった?」 「えっと、ナワール、知ってのとおり、お互い疲れてしまったんです」 「君は、君のニーズのためにお互いを利用したのだ。そして一人が終わったら、ドン・ファンが私がやっていたと言っていたことを君もやったのだ。君は彼女を 取り替えた。まるで我々は愛人の頭を新しい頭と挿げ替えているだけのようだとドン・ファンは言っていた。そして自分のことは見もしないで、自分たちの貧 窮、自分たちの欲を他の人にせいにして、我々はこれを何度も繰り返す。 「しかし、ドン・ファンは、欲より偉大なもの『愛』があると私にいった」 彼の系統の見る者たちは親密な恋愛関係を非常に真剣にとらえていた。彼らはそれをエネルギー的な結合 ― 意図することと注意深い準備の結果として見ていた。それらの見る者たちは自分自身に忍び寄った ― 彼らは自分たちの交流、特に親密な交流についての自分たちの考えや期待の完全な目録を作った。 「ドン・ファンが私に話したことを話そう」ナワールはテーブルに寄り掛かりながらささやいた。「『お前に愛することを教えた者』を見ろ」 「ぼくに愛することを教えた人?」弟子は聞き返した。 「君が愛することについての考えを模倣している者を見ろ。母親か? 父親か? 君の反復はどんな具合だ? 人生で父親と関係があったところは再検討したか?」 「はい。多くの点でぼくが彼に似ていることに気付きました。彼が科学への愛着をぼくに与えてくれたんです。同時に、ぼくの見方では、彼は家族の中の王様み たいで、母親は基本的に彼に仕えていました」 「あはあ! そして今、君は君についてその仕事をしてくれる誰かを探している。母親についてはどうだ? 人生で母親と関係があったところは再検討したか?」 「いえ、やってません。彼女はいつもそこにいるので、彼女にあまり注意を払っていません。ぼくは本当に彼女が当たり前に思えるんです」 「素晴しい認識だ。いいスタートだ ― あまり見ていなかった誰かを認識することは。君と君の母親とのやりとりを再検討することや、君の母親と君の父親とのつながりについて目撃したことは、相手 に持ち込んでもらいたいものの手のこんだリストを単に口に出して言う代わりに、新しい恋愛関係に君が持ち込むものに君に責任を持たせるのに優れた立場に君 を立たせるだろう」 「それはつまり、ぼくはこのことを完全に理解できるまで恋愛関係を持たない方がいいってことですか?」若い弟子は首を横に振りながら尋ねた。「一生かかっ てしまいますよ!」 「それはあり得るな」ナワールはほくそ笑んで、椅子に戻った。「これは本当に戦士の任務なのだ。私が薦めるのは、その任務に飛び込んで、石を一つ残らず ひっくり返すように調べ尽くすことだ。それが君の心構えだ」 弟子は、認識したもののこの動揺を落ち着かせながら、黙っていた。 「ドン・ファンが地上で最後に私に言ったことを知りたくないか?」ナワールは言った。「『お前が愛を見つけることを望む』。それは私に対する彼の個人的な 冗談だった。だがしかし、それは世界中で最も真剣なことだったのだ」 * * *
テンセグリティの完全な状態は、緊張と解放との間の(独立性とか依存性よりむしろ)相互依存の過程として描写することができる、とカルロス・カスタネダは 言った。我々の存在 ― 肉体的及びエネルギー的身体 ― や我々の相互作用は、いずれも、この相互依存からその強度と弾力性を引き出す構造、テンセグリティ構造と比較することができる、と彼は言った。 これらの平行したワークショップでは、 ― 女性は女性と一緒に、そして男性は男性と一緒に ― 参加者は、肉体的及びエネルギー的な相互依存の体験を深めるために、ドン・ファンが彼の学生に教えたマジカル・パスの現代版であるテンセグリティを練習し ます。 参加者はまた次のことについての反復の始めとなる忍び寄りの練習も実践します。自分の人とのやりとりに持ち込んでいる個人的な履歴は何か? 男性の場合、自分の母親との関係はどのようなものであったか? 女性の場合、自分の父親との関係はどのようなものであったか? 彼らから何を学んだか? 自分の意図するもの、自分の分担するもの、そして、他の人の分担するものは何か? この探求の援助として、我々は、見る者たちが考えるもっともよい知覚の領域、へその下の領域 ― 女性の場合、子宮の領域、男性の場合、重心と安定性の中心、の意識を拡張し気付くようにするために帯を使います。自分の選んだ色や材質でよいので、幅が最 低で6インチ(約15cm)以上で、体に巻くのに十分な長さの帯かマフラーを持って来てください。 |
