医療の目的:病や不調に悩む患者さまを楽にすること
そのやり方には下記の2通りがあるという考え。
本治 …病態を根源から正すことにより症状を取り去ること
困った症状が出ない体にすること
標治 …とにかく目の前の症状を取り去ること
困った症状を取り除くこと
治療に際して、これらのどちらかが優れているかという事は、
場合によって使い分けられるべきもの。
ただ投薬を行う当事者はどちらを行っているかをはっきりと意識するべきです。
●養生について
病にならないための日頃の注意事項、生活上守ったほうがよい、とされる事柄
我々の願望は正反対→やりたくない事ばかり
・東洋医学の考え方
養生ができない結果として招かれたトラブルに薬を用いる
→だから、薬を使うまえに養生をせよ!
ほとんどの人にとっては『耳が痛い…』これも仕方がない。
我々はそういう生き物です。
●体質改善
漢方薬による治療を『体質改善』と表現する向きがある。
しかし、体質改善とはそれはそれは大変なこと。
それこそ養生でもしなければ、到底実現しない大事。
いくら薬を駆使したところで『体質改善をしてくれ』とはムリな注文である。
漢方治療にはかげないのない価値がある。
しかしそれを取り違えてはいけない。
「お手軽に副作用の少なくて済む薬」だから価値があるのではなく、
「 本当によくなる方法を知っている」
ところに価値があるのだと考えて欲しい。
もしその事に気が付かなければ、漢方薬はただの「使い方が難しい厄介な薬」になってしまう。
●美食について
「美食」とは美味しいものを食べること。
これがキライだ!という人はいないであろう。
食べることが人生のMOTIVATIONになっていることは否定できるものではない。
だから「美味しいものは食べちゃダメ」と言われても
「そうですか」
とはならない。
でもそれがどうゆう結果をもたらすかを自身で覚悟することは大事なこと。
これは薬においても同じことで、辛い症状が手軽に楽になるなら、それを否定できる人はまずいないが、
どうゆう結果をもたらすかについて考えることを忘れてはいけない。
美味しいものを食べれば「もっと美味しいもの」
が食べたくなるのは事実である。それが人間の性というもの。
薬についても同様、同じように考えるのは大事なことだと思う。
【浅岡 俊之先生 東京漢方入門講座より】
ではどうやって漢方の治療をしたらいいだろうか? next
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