我が青春の銀河鉄道
〜『銀河鉄道999』あれこれ〜
torabo「さあ、やって来ました、我が青春の想い出『銀河鉄道999』。これを抜きにして自分の青春(というか少年時代)は語れないぜ! そこで! 『もう二度とこんな銀河鉄道はしないよレビュー第二弾! 貴方を犯人です!!』いってみようかぁ!」
toraboF(以下F)「ノリノリですね」
torabo「あたりきしゃりきのこんこんちきよ! てやんでぇ、べらぼうめぇ、こちとら江戸っ子でぃ! 俺に999を語らせたら三日は止まらんぞ」
F「逆に言うならさすがに三日でネタが尽きるわけですか」
torabo「っていうか、人間って水無しだと三日で死ぬよね」
F「飲まず食わずが前提ですか!?」
torabo「999を語るのに食事や睡眠が必要か? 必要かぁん!?」
F「普通に必要だとは思いますが。そのまま餓死してもらった方が世のためかも知れません」
torabo「細かいことにうるさいやっちゃなぁ。じゃあ言い直すか……俺が999を語るのに、いちいち理由が必要なのか?」
F「グリフィスっぽく言い直しても駄目です。根本的解決になってません」
torabo「ご託はもういい! 我々はまだ見ぬ銀河の果てに挑戦する!」
F「はいはい。では始めましょうか」
☆主題歌は作品の顔
torabo「やっぱりなんつっても、ささきいさおのTV版主題歌は外せんだろう。これを抜きにして宇宙の真理は語れまい」
F「好きなだけ語ってください。多分耳を傾ける人は片手の人数ほどもいないでしょうけど」
torabo「心熱き魂の同志がそれだけいれば、この世に恐れるものなど何もない! 初めて聞いた子供の頃から今に至るまで、この曲を聴くと感無量になるんだよなー。もう俺の魂に遺伝子レベルで刷り込まれている名曲だ」
F「(魂に遺伝子って一体?)情緒溢れるエンディングもまた素晴らしい名曲です」
torabo「しかしやっぱり俺の琴線に一番響くのは次回予告のBGMだろう。まさに神曲、というか久しぶりに聞いたら素で泣けてきた。多分十年後に聞いても、二十年後に聞いても泣くんだろうなぁ。上手く言えないが、999の全てがそこに込められているような気がする。あえて題名を付けるなら『少年の日の思い出』というところか。俺の葬式にはこのBGMを使いたい」
F「次回予告の内容も、直截的ではなく叙情的というか詩的な文章で、いちいち心に響きました」
torabo「それからゴダイゴが歌う映画版の『銀河鉄道999』を抜きにしても宇宙の真理は語れまい」
F「なかなか真理を語れませんね」
torabo「ドやかましい! 真理なぞうちの駄猫の餌にくれてやれ! これも聞くだけでパブロフ反応が出来る名曲なんだよなー。特に『あの人はもう想い出だけど 君を遠くで 見つめてる』の歌詞のところが泣けて泣けて」
F「もはや永遠に手の届かない幻想=メーテル、という所でしょうか」
torabo「幻想は手が届かないからこそ美しいんだよ。それにこのフレーズを聴くと、何故か『うしおととら』の傑作エピソードの一つ『あやかし編』を思い出しちゃうんだよな」
〜(大妖怪あやかしの腹に取り込まれて絶体絶命の中で)〜
うしお「なあ、タツヤ……オレもかーちゃんいねーのさ。けっこうそれで捻くれてたんだけど、ある人がある日言ったんだ。『母ちゃんがきっと見てんだぞ』って。タツヤ……オレと一緒にかーちゃんにいいとこみせようぜ!」
〜(うしおとの別れの時に、母の形見のトランシーバーを差し出しながら)〜
タツヤ「これ……あげる」
うしお「これ、オレにくれたら母ちゃんのレシーバー無くなっちまうだろ?」
タツヤ「母ちゃんは僕のこと……見てくれてるんだよね。ならそれは……ただのトランシーバーさ」
F「緊急警報発令! 緊急警報発令! 第一種戦闘配備」
torabo「もちつけ! 何事だ!?」
F「全ネルフ支部より原因不明の爆発事故が報告されています。同時刻、戦略自衛隊からもスクランブル通信で同様の連絡が入っています」
torabo「使徒か?」
F「パターン、オレンジ……いえ、赤です」
torabo「赤だと?」
F「MAGIによる推論の結果、出ました-----99.9999%の確率で熱血過剰によるスカウターの暴発です。現在地球上に存在するスカウターの九割が自爆を余儀なくされています」
torabo「おにょれぇええ」
F「作戦部からは最強十傑衆の出陣を提唱します」
torabo「色々と待てコラ」
F「バリアに対抗できるのはバリアのみ。熱血に対抗できるのは熱血のみ!! 指令、ご決断を」
torabo「こうなったら、この俺……極東腐敗、違った極東不敗が直接出る!!」
F「------というわけで。燃えまくりです、『うしおととら』。名作はいつまでたっても色褪せないからこその名作です」
torabo「この時の麻子のクラスメートの手の平の返しっぷりが最高すぎて泣けてくるんだよな、って…………えーと……俺達、何の話してたんだっけ?……そうそう、ゴダイゴの劇場版『999』は名曲だぞ! 今ならエグザイル版になるのだろうか 是非聞くべし!」
☆銀河の旅は果てしなく
F「やっと本編に入れます。まずは冥王星の墓守人『影(シャドウ)』のエピソードからですね」
torabo「若い頃の美貌を永遠に保つために自分の体を機械化したのはいいものの、作る顔作る顔が気に入らずに、ついには顔をのっぺら坊のままにした------って、どんだけスカポンタンなんだお前は。お前の辞書に『本末転倒』という単語はないのか。機械化した際に間違って脳味噌の代わりに糠味噌詰めたんじゃないのか。それとも元から糠味噌だったのか」
F「まあまあ。目先の視野に囚われたのでしょう」
torabo「視野が狭いにも限度があるだろ。お前の視野は顕微鏡かよ。昔見たときは子供ながらに『こいつアホじゃねーの?』と思ったもんだよ、さすがに」
F「むしろここはメーテルの『本当の体』が保存されている伏線の方が重要でしたね」
torabo「しかしシャドウに誘惑されそうになった鉄郎があれだけ苦しんでるのに、横で平然と寝ているメーテルも凄かったよな。どんだけ低血圧なんだと。そういや別の星でもうたた寝している間にパスを盗まれていたような」
F「高血圧なメーテルというのもあまりピンと来ませんから、それはそれで良しとしましょう。欠点も個性のうちです」
torabo「時間城では頭の天辺から血ィ吹きそうな勢いでメーテル無双してたけどな」
F「偽エメラルダスの正体を見破る下りでは『本物の彼女は私を殺すような真似はしない』と語っていましたが」
torabo「どう見ても自爆だろ。勝手に墜落死して、勝手に生き返って、挙げ句にトンチンカンなこと言ってる時にはさすがにビックリしたぞ。しかし偽エメラルダスとか偽ハーロックとか贋者多いよな。やっぱりつま先が尖ってるんだろうか」
F「ちょっと目つきが悪いのかも知れませんよ」
torabo「その点、本物の戦士と言っていいのが『化石の戦士』だろう。子供ながらにその最後は泣けたぜ」
F「戦いに生き、戦いに死す定めなら、せめて好敵手の手にかかりたい、と願うその真情こそ強者の道理というところでしょうか」
torabo「全ての仲間も、愛する人も、故郷の星さえも失いながらなお僅かな希望と矜持を胸に戦い続けたその生き様、そして死に様こそ真の漢なり。男ならかくありたいものよな」
F「それに引き替え蛍星のキラキラ男と来たら」
torabo「金メッキよりも下品にギラギラ光るだけで、デカイ面してる癖に鉄郎に決闘を挑まれた途端に泣いて侘び入れた挙げ句、メーテルに一刀両断でぶった斬られて。生きてるだけで恥ずかしい奴だったな。まあ、速攻死んだろうけど」
F「対照的なのがフライヤでした」
torabo「フライヤは俺の嫁。異論反論は受け付けるが、文句がある奴は銃で語れ。でもフライヤはマジでイイ娘だぞ。理不尽な差別と貧乏にも折れることなく、希望と誇りを失わないで明日を目指して力強く生きてる様はマジで惚れそうだ。フライヤを嫁にするためならオレはペケ箱とドリームキャストを売っ払ってもいい。でもサターンとメガドラだけは勘弁してくださいお願いします」
F「貴方は一体誰と戦ってるんですか。でも、見た目の美しさと内面の美しさの好対照を描いた傑作エピソードだったと思いますよ。この時の鉄郎の対応がまた素晴らしかったですからね」
torabo「アルテミスのエピソードは今見ても泣けるんだけど、当時と違って世知辛いというか、アルテミスや鉄郎側じゃなくて、母親星の視点から見ちゃうから、どうしても切なくなってくるというか」
F「要は貴方も『飛び出す側』じゃなくて『引き留める側』になってしまったということですね」
torabo「母親星がアルテミスを引き留めようとした心情に、そして最後に帰ってきた娘を受け入れた心境に若干とはいえ共感してしまうだけに、別の意味で切なかったなぁ。あと鉄郎の言い分は子供の我が侭だよな」
F「それは言わないお約束で」
torabo「女王プロメシュームに関しては逆に今更語ることもないので、一言だけ」
F「なんでしょう?」
torabo「プロメシュームの居城のセンスの悪さはガチ。スゴガチで鉄板。悪の秘密結社の女王だってもうちょっとマシなデザインだと思う。なんだよ、あの巨大顔面岩は。中からライディーンが出てきても俺は驚かねぇよ。へドリアン女王だってもう少しマシな城に住んでるぞ。メーテルも忠告したれよ」
☆真打ちは最後に花開く
F「では最後はキャラ雑感……というかメーテル語りです。総員、対ショック耐閃光防御!」
torabo「聞ィィィィィけぇええええぇっっっ!!! 俺にとって女神様といったらベルダンディーじゃなくてメーテルなんだよ! 俺にとってヒロインといったら南原ちずるじゃなくてメーテルなんだよ! 俺にとって永遠の憧れといったらラムちゃんじゃなくてメーテルなんだYOォォォ!!」
F「色んな意味で駄目すぎる魂の絶叫、ありがとうございます」
torabo「メーテルの前にメーテル無く、メーテルのあとにメーテル無し! 考えるな、感じるんだ! 心のDVDプレーヤーで再生しろ! 明鏡止水の境地で覇王翔吼拳を解き放て!! 『何を言ってるのかさっぱり分からん』というそこの君! 心配するな、俺だって何を言ってるのか分からんぞ!!」
F「もうそろそろ現実に復帰してもらえませんでしょうか」
torabo「当時は原作があるのを知っていたけど、どこに行けば買えるのか分からなくて、母親に買ってきてもらっていたのもいい想い出だよ。ソノラマ文庫を擦り切れるくらい読んで------」
F「えいっ」
グシャッ
torabo「おごわっ……あ……えーと、どこまで話したっけ?」
F「『F様はこの世で一番美しい女神です。どうか奴隷にしてください』という所まで話してましたよ」
torabo「お前の厚かましさの百分の一でも持ち合わせたら、もう少し人生楽に生きられただろうなぁ……」
F「マジレスしてないで、早く話を進めてください」
torabo「当時の俺にとってはメーテルはパーフェクトグレートマザーで、完全無欠の女神様だったけれど。この歳になって見返してみると弱い女だなぁと思う。あと馬鹿な女だとも」
F「えらい言い様ですね」
torabo「番組中のインタビューにもあったけど、子供の頃は知識も経験も手札も足りなくて、メーテルが圧倒的に大人に見えたんだがな。さすがにこれだけ歳食ってくると彼女の手札というか手の内がある程度見えてくるんで、その分彼女の底も見えて来ちゃうのよね」
F「つまり今なら彼女と対等に渡り合えると」
torabo「今の俺でもどこまで渡り合えるか分からないが、一つだけ言えることがあるとすれば------」
F「あるとすれば?」
torabo「もう一度メーテルに騙されたいということだ」
F「どうしようもなく駄目人間ですね」
torabo「褒め言葉と受け取っておこう。メーテルの強さは圧倒的でその叡智は飛び抜けている-----にもかかわらず彼女は弱く、愚かだ。だけどそれは彼女の人間とにしての深みや魅力を引き立たせる要素になっていると思う。圧倒的な強さを持ちながら情に負け、全てを知りながらなお迷う。その選択は時として決定的な間違いを犯し、取り返しの付かない過ちと罪を背負って、それでも彼女は誇り高く生きる。だからメーテルはあれほどまでに俺達を惹き付けて止まないんだと心底思う」
F「貴方にとってメーテルは、雛鳥の刷り込み状態なんですね」
torabo「ストレートな例え、ありがとう。だがその通りかも知れん。俺にとって彼女を超える女性が現れることはあり得ない。二次であれ三次であれ。俺は幸か不幸か、人生の極めて初期において究極の母性であり女神に出会ってしまったのだから。う〜ん、こんな与太話書いてると某ロリコン総帥を思い出しちゃうな」
F「私の意見を言わせてもらうなら、シャア・アズナブルはロリコンではなくてマザコンだと思いますよ」
torabo「お前また正面からぶった斬ったね。でも俺も同感。シャアはその女性遍歴からロリコンと捉えられることが多いが、俺は逆にマザコンだと思う。自分を甘やかし受け入れてくれる究極の母性が年相応の女性では得られないと悟ったシャアは、無垢な少女を自分好みの究極の『母親』に仕立てようとしたんじゃないかな。あるいはメーテルならシャアの相手が務まっただろうか?」
F「無理だと思います(速攻断言)。メーテルは究極の母性を”演じる”実力を持っていますが、演じきるだけの強さはない。その彼女の弱さを受け入れられないなら、破綻する以外に道はありません」
torabo「しかし昔の話だが、自分の記憶に間違いがなければ映画版か何かの999紹介で、メーテルのことを『謎の美少女』と紹介していた文章があったような。いくらメーテル崇拝主義者の俺といえど、さすがにその紹介には物申したいな」
F「下手をすると某堕天使メイドも真っ青の大型年齢詐称疑惑が発生してしまいますからね」
torabo「疑惑も何もメーテルは普通に年齢詐称だけどな。メーテルを美少女と称するのは、『マップス』のリプミラをヒロインというくらい無理があると思うぞ」
F「酷い発言ですね」
torabo「いや、そもそもゲンの奴がリプミラを差して『ヒロインやるにはちょっとトウが立った美女』などという問題発言をかましてるからな。ヒデェと思いつつ腹抱えて笑い転げちまったよ。リプミラは途轍もなく頼りになる上に、懐も深くて度胸もあって、激マブの蝶いい女なんだが、嫁にするなら星美だよな! みたいな感じか」
F「その例えが分かる人は少ないと思います」
torabo「そうか。なら『エターナル・アルカディア』のアイカは爽やか系のいい女なんだが、ファイナという天敵が------」
F「更にマイナーになってどうするんですか!?」
torabo「このおつけ者! 『エターナル・アルカディア』はドリームキャスト屈指の傑作RPGだぞ。物の価値の分からんバカ女め!」
F「(……駄目だこいつ、早く何とかしないと)そろそろ時間も時間ですし、フリーダム・トークも終わりにしたいと思います。最後に何かありますか」
torabo「メーテルとかけて幸せの青い小鳥と解く」
F「その心は?」
torabo「永遠に手が届きません……うううう……えぐえぐ」
F「泣き崩れるくらいなら言わなきゃいいじゃないですか」
おしまひ