ベン・トー 3巻
(集英社スーパーダッシュ文庫 アサウラ)
読書開始三ページ目。
「先生、木和田君が際立ってます!」
ホントにいたのか木和田 輝!!(蝶爆笑)。死ぬほど糞ワロタじゃねぇか。ヒデェ作品だよ(褒め言葉)。読書開始五分にしてすでにカオスの戦場と化してる紙面が最高にイカしてます。遂に姿を現す謎の人物、木和田
輝。爆発する校舎。ポエマーと化す主人公。謎の呪文「トリハフジユー」。そしてセガサターンが空を舞うとき、君は刻の涙を見る!! ………………何故だろう、嘘偽りは一切無いはずなのに、全く内容が伝わってない気がする。
〜あらすじ紹介〜
日々行われる半額弁当争奪戦の世界を知り、HP(ハーフプライサー)同好会での活動を続ける佐藤洋。理想とはかけ離れた二つ名を授かりつつある彼の前に現れる、怪物的な力を持つ双子、沢結(さわき)姉妹。その圧倒的な力によって為す術もなく蹂躙されるスーパーの惨状に、遂に氷結の魔女が立ち上がるが……
今回は展開の妙を称えるべきであろうか。単純に燃え分だけで言うなら前巻の方が燃えたのだが、今作では二転三転する展開と、カタルシスに満ちた決着によって読者を引き込んでいる。伏線とキャラ立てを駆使した収束力は見事という他ない。
あとやっぱり主人公が燃えるよね。男の子はこうでなくっちゃね。強いだけなら敵役や悪役だって強い。格好いいだけならライバルや脇役だって格好良くなれる。だけど”主人公”なら強くて格好良くて、正しくて優しくなけりゃいかんと思う。助けられそうな人間だけを助けるなら他の人間にも出来るが、助けられそうもない人間を孤独と絶望の暗闇から引きずり出してこその主人公だろう。そういう意味では佐藤は強くて格好良くて、正しくて優しい主人公していたと思う-------例えバカで、変態で、メガドライバー(土星人)でもな!
それから忘れちゃいけないのが今回のMVPであり、もう一人の主人公である二階堂だろう。前巻で登場したこいつが、まさかここまで見事な脇役に昇華するとは思ってもいなかった。常に冷静沈着でありながら熱く燃える心を持ち、猟犬の執念と狼の矜持を兼ね備えたクールな熱血漢。オマケにユーモアの精神も持ち合わせていて、そりゃ人気も出るっちゅうに。マッちゃん、惜しい男を逃がしたなぁ。とりあえず二つだけ言えることがあるとすれば、格好良さでは佐藤より二階堂の方が上であることと、それからフラグ立ってるよね? 佐藤のフラグは立てる前から折れてそうだけど。あとこれは賭けてもいいが、『筋肉刑事』最新刊には三階堂というキャラが出る。間違いない、賭けてもいい(何をだ)。
今回初登場の沢結姉妹も中々に強烈。呼吸するかのようにナチュラルに姉妹漫才を繰り広げる辺りただ者ではない(馬鹿者かも知れない)。この二人、絶対アニメ向きのキャラだと思うんだけどなー。『らき☆すた』辺りにゲスト出演しても素で馴染んでるって。とりあえず落ち着け、沢結姉。いや落ち着かなくていいから、正気に戻れ。相変わらず不遇な槍水先輩だが、今回は萌えポイントが高くて大変結構。「シュンとした槍水先輩」かぁ。銀シャリ三杯はいけそう。後輩の面倒見も良くて一生付いていきたくなりそうである。それに引き替えホモ同人作家の株価は、ドイツが誇る急降下爆撃機ユンカースJu78も腰抜かす勢いで急降下して、トホホな感じ。一体どこでどう間違ってしまったんだろうか。実は彼女がラスボスだったといわれても、自分はもう驚きません。
では、諸君。今回の夕餉はメインディッシュが国外逃亡してしまったが、それを埋め合わせるだけの十分なメニューが揃ったと信じてる。存分に味わってくれたまえ。彷徨える双頭の魔犬神仏撃滅(ヘラクレスの棍棒(愚直と不器用のダブル主人公(ツードッグス)。とりあえず槍水先輩、自分はどん兵衛そば派です、一生付いていきます!