あー……テステス。ただ今マイクのテスト中。アメンボ赤いな、あたたたた。えへんおほん。大変唐突ではあるが、今より地球防衛軍(EDF)の入隊テストを行いたいと思う。なぁに、試験は簡単だ。今から幾つか質問を出す。諸君ら入隊志願者は「YES」か「NO」で答えて欲しい。
質問1:「ワンマンアーミー」とか「一人ジェノサイドフォース」とかいう称号で呼ばれてみたい。
YES:男と生まれたからにはそれくらい活躍してみたいでしょ------質問2へ
NO:そんな物騒な称号は結構です------お疲れ様でした。お帰りはあちら。
質問2:『仮面ライダー』や『ウルトラマン』などの正義の味方に憧れたことがある。
YES:キン○マ付いてる男の子なら当然------質問3へ
NO:夢を見るのもほどほどに------お疲れ様でした。お帰りはあちら。
質問3:背中を預けるに足る仲間がいるなら、肩を並べて命がけで戦ってくれる戦友(とも)がいるなら、宇宙怪獣にだって負けやしない。
YES:(もはや言葉は不要とばかりにマガジンをスライドさせる)-----入隊おめでとう。我々は君を歓迎する
NO:っていうかここまで来てNOなんてあり得ないでしょ!?-----いいからさっさと入隊しておきなさい。悪いようにはしないから
というわけで。ゲームとしてみるならそれほど飛び抜けた完成度を持っているわけではない。正確に言うならシステム的には『1』でほぼ完成された感があり、後はバランス取りと登場ユニット数の調整をするだけだ。
ましてや前二作はあくまで『シンプルシリーズ』(=¥2000)というカテゴリだったからこそ圧倒的なコストパフォーマンスを誇ったが、今作は完全なコンシューマ新作。次世代機に土俵を移したメリットとしてグラフィック面が強化されてはいるものの、それが定価の200パーセント向上を補うほどかと言うと……さすがにちょっと無理がある。単純なコストパフォーマンスだけを見るなら三部作中最低だと思う。「¥2000という値段の割には遊び込める良作」から、「¥6000という値段に比してシステム面での進歩が見られない凡作」へ退化したという見方も成り立つと思う-----
(ここでおもむろにちゃぶ台をひっくり返しつつ)だが、それがどうした?この燃えに燃えまくる最終面の演出の前には全てが無意味。冒頭の質問は伊達でもギャグでもない。モノホンでマジだ。
しかも「BGMが弱い」という欠点を逆手に取り、なおかつXbox360の特性を最大限に生かしたBGM換装システムはまさにコロンブス的大革新と言わざるを得ない。嘘だと思うなら、自分が一番お気に入りの『燃える名曲』をBGMに変更してみるがいい。最終面の燃えゲージが1000%UP(当社比)するのは間違いないから。スパコンだって使い放題だぞ? ……ええいここまで力説しても信じられないのか。(先ほどひっくり返したちゃぶ台をもう一度元に戻すと、その上に茶碗や湯飲みを並べつつ)この大馬鹿----
toraboF(以下F)「馬鹿は貴方です」(と言いつつtoraboの後頭部を踏み倒す)
torabo「へぶろぁっ!……な、何をするか!?」(←ひっくり返そうとしたちゃぶ台とFの靴にサンドイッチにされ、カエルの如く潰れつつ)
F「調子に乗って何度もちゃぶ台をひっくり返さないでください。お茶がもったいないですし、ちゃぶ台も傷むでしょう?」
torabo「馬鹿者! 『ちゃぶ台返し』は燃える漢の必須技能なんだよ! 魂の慟哭なんだよ! 大体俺の燃える熱弁と、ちゃぶ台とどっちが大事だ!?」
F「ちゃぶ台に決まってるじゃないですか。そういう大層な台詞はちゃぶ台より役に立ってから言ってください」
torabo「真っ向正面完全粉砕・ヘルアンドヘヴンVerで存在意義を全否定されてしまった俺の価値って一体ぃ〜〜んぃ〜〜〜んぃ〜〜ん-----」
F「ショックのあまり無駄にエコーしているおつけものは放って置いて。(ちゃぶ台に座りながらお茶をすすりつつ)逆転の発想とも言えるこの『BGM換装システム』によって、『EDF3』は新たな高みに立ったと言えます。プレイヤーとしてゲームを楽しみつつ、プロデューサーとして演出の一端を担うことさえ可能になったのですから。プレイスタイルとBGMの組み合わせ次第で感動巨編もお笑いギャグ映画も思いのまま」
F「もちろんこれは無条件での成功を意味しているわけではありません。思い通りの作品を”創作”しようとすれば、プレイヤーとして抜きんでた力量だけでなく、演出家としてのセンスまでもが要求されるのですから」
F「ですが、あくまで与えられたステージにおいてスコアを追求することがプレイヤーの自己表現だった今までの3Dシューティングと比べれば、より能動的に自己表現が可能になった点だけでも十分評価に値すると思います。ニコニコなどの新しい動画サイトとの親和性の高さを見ても、本作の新しい可能性を証明することができるのではないかと」
torabo「ぃ〜〜んぃ〜〜んぃ〜〜ん」
F「……そろそろ五月蠅くなってきた石化モンスターを回収して引き上げるとしましょうか。いつまでも固まってないで、さっさと帰りますよ、『ちゃぶ台>>>越えられない壁>>>torabo』」
torabo「屈辱的な不等号表示で俺を呼ぶなぁーーっ!! 我々は一人でも多くの同志を待っているぞ! 諸君達が力を貸してくれるなら、俺たち(は無敵だ!!(……Fにだって負けないぞたぶん)」
おしまひ