〜MUSASHI GUN道レビュー〜
MUSASHIだよ、全員集合
第三話「人類ポカーン計画発動」
さて、今日もやって参りましたGUN道の道は修羅の道。悪鬼羅刹をも恐れさせ、北斗神拳や戴天流剣法すら一目を置かせるその技は、まさに笑死へと至る道。死に至る病。開始五分ですでにツッコミエネルギーが欠乏するその魔道は、もは人知を越えたと言っても過言ではないかも知れません。何しろサブタイトルがいきなり「タクアン和尚」と大きく出た割には、のっけから登場するのはかのデスペラード嬢。しかもDVDパッケージ裏のストーリィ解説には何故か「タク”ワ”ン和尚」と書いてあって、それぐらい統一しろよ------いやそんな些末事はどうでもよろしい。
デスペラード「この辺でムサシを見かけたって言うのに……」
どうやらムサシを追って聞き込みをしている模様の彼女ですが、一体どこから突っこめばいいのやら。ド紫の髪に真っ赤な着物。ロングブーツ。しかもデカイ銃をぶら下げて。オマケに名前はデスペラード。もうここまで違和感全開の衣装だとコスプレを通り越して、新種の罰ゲームか製作スタッフのイジメじゃないかさえ思えてきます。そんな彼女を打倒ムサシの手駒として利用しようとヤシャが登場するのはある意味お約束。
ヤシャ「ムサシの元へ案内してやろう」
デスペラード「あたしはアヤカシなんかの世話にはならないよ!」
……しかしなんですな。こうして二人を並べてみると子供の落書きレベルのヤシャと、イロモノ(キワモノ)全開のデスペラードと。もうちょっとまともなキャラデザは出来ないのかと突っこみたいところですが、コロンブスの卵的発想の展開を以て考えれば、逆にバランスが取れているのかも知れません------何一つまともな点が見受けられないという点において。
いかにも打倒ムサシのために協力してくれそうなヤシャの誘いを断るデスペラード(←何回書いても違和感あるなぁ)ですが、さて、素直に協力すればムサシを倒すのも容易そうなんですけどねぇ。一体彼女は何が気に入らないのでしょうか。やっぱりその落書きみたいな顔でしょうか。自分などは最近すっかり慣れてきて、そこはかとない格好良ささえ感じているのですが。これも日本人が愛して止まない侘び、寂び、萌えの類でしょう。面倒とばかりにあっさりデスペラードを昏倒させるヤシャ。
デスペラード「ふ……不覚」
(爆笑)何とぼけたこと言ってんだ、このねーちゃんは。通常弾が通用しないと判断した彼女は、イギリス教会からもらったゴーストバスター用の銀の弾を使おうとしますが、だからといって相手の目の前でのんびり銃弾を交換しようとして、一撃喰らって失神している様を見ると、もう爆笑するしかありません。あのさー、不覚とか何とか言ってるヒマがあるなら、もうちょっと頭使おうぜ。その紫バリバリの頭は飾りかい? 脳味噌は生きてる内に使おうぜ?
その頃我らがムサシはタクアン和尚に弟子入り志願をしたものの、案の定断られて拗ねてる始末。
ムサシ「こ、これは?」
そしてムサシは大徳寺の一室で、天井や壁に刻まれた無数の弾痕に驚いて立ち上がります。そりゃ見ているこっちもビックリですよ。お前ら部屋の中で実弾練習していたのかよ。いやそれ以前に銃弾だらけの壁をちゃんと修理しろよ。いやいやそれ以前にどんな銃の練習をしたら天井に穴が空くんだ? 謎は深まるばかりでございます。
ムサシ「もうアンタがタクアン和尚だってのはバレてるんだ!」
タクアン和尚「もうタクアンはここには帰ってこない。今ここにいるのは------柴漬け和尚じゃ!!」
( ゜д゜)ホ゜カーン…………………はっ、いかん。一瞬意識が飛んでしまった。しかし恐るべきはGUN道か。銃を抜かずしてこちらを無力化してしまうその手腕は、まさに鞘の中において勝敗を決する居合いの達人の如し。タクア-----柴漬け和尚の恐るべき力量の一端を垣間見た気がします。
ちなみにこのあと、どうしてタクアン和尚がGUN道から足を洗った顛末が語られます。どうやら佐々木小次郎に負けたのが原因なようで。別に負けたからって辞めなくても良いような気もしますが、「負けた方がGUN道から足を洗う」という約束で一騎打ちをした様子です。一体何をどう転んだらそんな条件になるんでしょうねぇ。普通に考えれば「俺の子分になれ」とか「GUN道の奥義を教えろ」とかの方が役に立ちそうですけど。そんなに佐々木小次郎はタクアン和尚が嫌いだったんでしょうか。あるいは全く逆転の発想で、「敬愛する和尚をこんな恥ずかしい大道芸から引き離してやるべきだ」と思ったんでしょうか。それは余計なお世話かと思いますが(お前もな)。
ちなみにこのあとはヤシャに操られたデスペラードが侵攻してきたり、デスペラードにとりついていた妖怪蜘蛛が実体化したり、その妖怪蜘蛛が無敵属性っぽかったりするのですが、正直言って死ぬほどどーでもいいので割愛します。いやホントにどーでもいいですから。何が凄いって、この蜘蛛の性能や経緯なんかよりもそのネーミングセンスですよ。DVDパッケージの裏に彼女?の紹介が載っていました。
----デスペラードはアヤカシ女王蜘蛛モンスター・ガンダダーンに操られていた。
……ガンダダーンですよ、あなた。ザムザザーとかゲルズゲーとかの同型機かと思っちゃいましたよ。そういえば見た目も似てるなぁ。それに無敵の防御力という特殊能力は陽電子リフレクターと通じるところがあるような気もするし。なるほど種シリーズの次世代型モビルアーマーはアヤカシファクトリーで開発されていたというオチなんですね。妙に納得しました。
そして今巻ではこれを語らないわけにはいきません。我らが柴漬け和尚が体現するGUN道の(多分)奥義である『GUN道の舞』。デスペラード嬢と対峙する中で、柴漬け和尚は僧侶の銃を手にすると何やら怪しげな踊りを始めます。
僧侶1「あ、あの舞は……」
僧侶2「復活だ。タクアン和尚様がGUN道の舞を復活されるぞ!」
( ゜д゜)ホ゜カーン
僧侶「佐々木小次郎に負けて以来封印されていた、導師のGUN道の舞!」
( ゜д゜)ホ゜カー-ン
僧侶「GUN道奥義、賢者の舞!」
( ゜д゜)ホ゜カー--ン……………………………………………………はぁッ! いかん、危うく意識が飛んでしまうところでした。GUN道の舞、ですか。果たしてその舞にはどんな意味があるのでしょうか。そもそもその場で足踏みしているだけなので、率直に言わせてもらえば舞どころか踊っているようにさえ見えません。どちらかというとアフリカ原住民の大猟を祝う踊りに似ている気がします(アフリカ原住民の皆様、済みません)。これを舞というならラジオ体操は国宝級の舞踏でしょう。佐々木小次郎との決闘で誓ったGUN道放棄を何故今更辞めたのかも分からなければ、この舞?が何の効果を持つのかも分かりません。いや、確かに視聴者たる自分はドミニク・ザ・サイクロプスの凶眼の如く強制失神させられましたが、肝心のデスペラード嬢に効果が無いのでは意味がないかと。あるいはこれがかの高名な「不思議な踊り」なのかも知れません。
柴漬け和尚はそのまま容赦なくデスペラード嬢を叩きのめすと(そんだけカチ殴ったら顎が砕けてるんじゃ)、とうとう姿を現した真の敵ザムザザー-----じゃなかったガンダダーンと対峙します。ま、この戦い自体は死ぬほどどーでもいいのですが。何しろ戦う前にしてすでに勝敗は決していたのですから。不思議なおど------GUN道の舞を踊られてしまった段階で、アヤカシ側の敗北はもう決定しているのです。第四話では一体どのようにこの戦いをまとめてくれるのか、それを期待して視聴することにしましょう(本音としてはGUN道の舞の解説をして欲しいのですが……)
第四話に続く