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グローバル時代における東アジア自動車産業の再編 フィリピンのアジアハイウェイ路線
公式報告書各国便り「中国農村部における意図せざる環境保全」 『かけはし』第94号、国際研修協力機構,4頁,2009年10月 各国便り「フィリピン」
『かけはし』 第79号、国際研修協力機構,4頁,2007年4月
『アジア太平洋地域における人口・エネルギー・廃棄物 : アジア太平洋の地域コミュニティにおける個人経営体を重視した社会開発と環境保全
−科学研究費補助金基盤研究(C)(2)研究成果報告書 ; 平成15-17年度』 東海大学印刷業務課,105頁,2006年3月
万城目正雄・鳥飼行博共著『開発途上国からの研修生等受入れに伴う実態調査:技能実習生フォローアップ(第6回)調査報告書』国際研修協力機構 ,75頁,2003年3月
『開発途上国の草の根民活論 : 人口・家内工業・廃棄物を巡って−平成13・14年度科学研究費成果報告書』 東海大学印刷業務課,135頁,2003年3月
鳥飼行博・成家克徳・三好敏夫・万城目正雄共著『開発途上国からの研修生等受入れに伴う実態調査:技能実習生フォローアップ(第5回)調査報告書』国際研修協力機構,82頁,2002年3月
高橋彰・鳥飼行博他3名2番目共著『外務省国別評価報告書 フィリピン共和国』外務省経済協力局評価室,91頁,1999年3月
Japanese Evaluation Team (TAKAHASHI,Akira,and Yukihiro TORIKAI et al.) Evaluation of the Japanese Development Assistance toward the Philippines. Ministry of Foreign Affairs, pp.1-48, 1998/09,外務省
文部科学省・科学研究費補助金の報告書
1.アジア太平洋の地域コミュニティにおけるコモンズ管理と草の根民活論(2011) 基盤研究(C)2010-2011
2.アジア太平洋の地域コミュニティにおける個人経営体を重視した社会開発と環境保全(2005) 基盤研究(C)2003-2005
3.開発途上国における個人経営体と草の根の環境ODA(2002) 基盤研究(C)2001-2002
4.開発途上国における個人経営体に対する草の根の環境ODA(2003) 基盤研究(C)1998
5.開発途上国の小規模産業における雇用吸収力と経済援助(1993) 奨励研究(A)1993
6.開発途上国の小規模産業における個人経営体のもつ雇用吸収力と経済援助(1992) 奨励研究(A)1992
7.開発途上国の諸産業における契約形態についての理論的・実証的研究(1989) 東京大学・特別研究員PD「政府開発援助 :
その現状と問題点:日本と欧州連合の場合」 東海大学紀要. 教養学部 28,311-320,1998 (東海大学出版会/東海大学
「地球環境問題の実態」 東海大学紀要. 教養学部 28,1998 (東海大学出版会/東海大学)
「工業化戦略の有効性 : 貿易と国際分業をふまえて」 Effectiveness of Industrial Policies in Developing Economies 東海大学紀要. 教養学部 28,1998 (東海大学出版会/東海大学)
「環境政策と開発戦略に関する研究」 東海大学紀要. 教養学部 26,337-342,19950000(ISSN 03892018) (東海大学出版会/東海大学) 「地球環境問題とその対策 : リサイクル,環境税,国際環境規格,環境ODA」 Economics for Sustainable Development 東海大学紀要. 教養学部 26,1995 (東海大学出版会/東海大学)
「資本進出と経済介入に関する一考察 :
日本の朝鮮経営,ODA,海外直接投資,コンディショナリティーの功罪を巡って」 The Capital Flow to Developing Countries and Japan's Commitment (東海大学紀要. 教養学部 25,69-94,1994(東海大学出版会/東海大学)
「国際資本移動の構造と冷戦後の世界 : 資本供給国としての日本の役割」 The Structure of Capital Flow and The Post-Cold War : Japan's Role as a Capital Supplier 東海大学紀要. 教養学部 24,1993 (東海大学出版会/東海大学)
「政府開発援助と開発途上国の雇用メカニズム」 Official Development Assistance and the Job Creation Mechanism in LDCs 東海大学紀要. 教養学部 23,1992 (東海大学出版会/東海大学)
「契約選択の経済学 : フィリピンにおける漁業契約の内容とその選択」 Economics of Contract Choice : Contracts of the Small-scale Fishing in the Philippines 東海大学紀要. 教養学部 21,1990 (東海大学出版会/東海大学)
日・フィリピン経済関係
日系企業の海外活動に当たっての環境対策 (フィリピン)
フィリピンにおける大気汚染削減とエネルギー政策
フィリピン>工業団地リスト フィリピン日本人商工会議所 リンク集
フィリピン生活事情・物価の話
軍用ジープに新たな命を吹き込むフィリピンの工場
ジプニー (jeepney)
Jeepney
ジープニー の画像
フィリピン名物・ジープニー
マニラで公共交通機関に電動ジープニー導入へ 環境にやさしいジープニー
待望のジープニー路線図が発売
マニラの排ガス対策 :マニラ首都圏では、粒子状物質の21%、窒素酸化物の83%、一酸化炭素の99%、硫黄酸化物の12%が自動車の排気ガスによるものと推定(1990年調査)。
マニラ・オートサロン2009
ジープニーの車窓からフィリピン交通事情
昭和ゴム化学工業所 フィリピンで建築事業/東海工業 日東電工 | フィリピンに販売加工拠点を新設
フィリピン・セブ島及び沿岸域の水質汚染域
における生物生息環境回復事業
黒い斑点に汚れる海岸の石
平成17年度環境再生保全機構地球環境基金助成事業
フィリピン自動車工業会 (CAMPI )によると、年間新車の販売台数は2006年9万9500台、2007年11万7900台、2008年12万4400台、2009年13万2400台、2010年16万8500台、33%増。他方、2005年の自動車販売台数は、タイ は70万台、マレーシア 55万台、インドネシア53万台とフィリピンの9万7000台よりも多い。2005年の自動車生産台数はタイ112.2万台、マレーシア56.3万台、インドネシア 50.1万台、フィリピン 5.3万台。
ルソン島バタンガス州には、バタンガス港 、マニラとつなぐ幹線道路、カラカ火力発電所 があり、工業団地としてもバタンガス・ユニオン工業団地 や150ヘクタールのファースト・フィリピン工業団地 (First Philippine Industrial Park )ある。
◆スラム (Slum ) とは、交通・エネルギー・衛生・教育などのインフラが不十分で、都市貧困層の暮らす居住区である。しかし、外見にもかかわらず、そこは、生半可な知識や偏見を抱いた識者が言うように「公共サービスが受けられない」のではないし、「荒廃状態にある状況」とは言い難い。開発途上国の大都市には、どこでもスラム街といっていい地区があるが、そこは貧しいけれども、住民が必死に苦労して生きている場所であり、草の根の民間活力の感じられる場所である。
◆開発途上国 の人口増加と都市化 の進展に伴って、スラム人口 (Slum population )人口は増加傾向にあり、2007年時点で、10億人はスラム居住者であると推測され、国別では、中国 1.7億人、インド 1.1億人、パキスタン2750万人、インドネシア2680万人、フィリピン 2390万人、ブラジル4570万人、メキシコ1180万人、ナイジェリア4530万人、スーダン1550万人などされる。
スラムの特徴として高失業率 があげられるが、これは正確な表現ではない。なぜならスラム住民で、正規の工場労働者、サラリーマン はきわめて少なく、多くは自らが仕事を作り出している状況にあるからである。
スラム街の居住者を中心に貧困者が、少ない元手で自営的に零細な仕事を起こしているのが、都市インフォーマル部門 である。具体的には、食品など材料を安く買って加工したり、小さな袋に分けたりして、露店で売る転売、路上で客を待つ靴磨きや荷物運び、商店やタクシーやバスの客引き、駐車する車の番人など、さまざまな職を自ら生み出している。この特徴は、小規模な元手で行う自営的サービス業という点であり、高失業率 といった主に会社の正規雇用を念頭に置いた概念で図ることはできない。
リサイクル
Recycle
資源リサイクル
Alminium Industry
フィリピンのメトロマニラから飛行機で1時間半でセブ州 (人口350万人)の州都セブ市 (人口82万人)につく。ここにある工場制手工業 を営むアルミ再生家具工場を見学し、聞き取り調査を行った。 上の写真は、回収した廃アルミ、アルミ屑 で、ここにいったん保管してから、融解炉で溶かして再資源化する。 工場制手工業 とは、資本主義的生産の初期形態の一であって、農村家内工業 と機械制大工業との中間に位置する。生産手段を有する経営者(当初は資本家とおなじ)が、手工業者を雇用し、分業に基づく協業によって労働集約的技術 (labor-intensive industry )を採用して製造業を営む。産業革命初期の資本主義的生産形態では労働集約的技術が主流だった。
セブ島工場にあるアルミ再生炉 。「外国人技能実習制度」を担うJITCO 国際部の万城目氏とともにセブ市 の家具工場で聞き取り調査を行った。
農村家内工業 の鍛冶屋と同じように、労働集約的技術 を用いる工場制手工業 (Manufacture )である。
セブ市の航空写真/地図
セブ島 には、政府によって整備された工業団地Mactan Export Processing Zone とMactan Export Processing Zone もあり、電気製品・部品、カメラなども製造されている。
他方、セブの地場産業 は、ギター製造業 や貝殻加工工場 などが有名である。そして、アルミ製品 やリサイクル産業 も興味深い。
廃アルミの融解炉
crucible furnace
労働集約的技術 を用いる工場制手工業 (Manufacture )といえるアルミ再生家具工場では、廃アルミを回収し、これを融解炉で再資源化(リサイクル)して、再生アルミニウム合金のインゴットを作る。融解炉には、アーク炉( arc furnace )、誘導電気炉( induction furnace )、るつぼ炉( crucible furnace )やキュポラ (cupola )がある。 るつぼ炉 は、坩堝を加熱し、投入物を溶解する。単純な構造で小規模作業に適し,薪炭など燃料からの不純物混入も防止できる。古くは製鋼にも使用されたが、今日では融解温度の低いアルミ,銅,軽合金,特殊金属の溶解に使われる。
セブ島工場にあるアルミ再生炉 に使用する「るつぼ炉 」( crucible furnace )。この坩堝炉 は、熱源は電気ではなく、薪炭を燃焼させて熱を回収する。インドでも、このような坩堝炉 から溶けた真鍮をすくい出し、型に流し込んで、ドクラの鋳込み製品 の製造が行われている。
労働集約的技術 (labor-intensive industry )を用いる工場制手工業 (Manufacture )の再生アルミ製調度品製作所。「るつぼ炉 」(crucible furnace )で廃アルミを溶解し、インゴット (ingot )に成型する作業を再現していただいた。 インゴット (ingot とは、圧延,鍛造などの加工をする前に金属材料を溶製して一定の単純な形に鋳造した原料鋳塊
のこと。
アルミニウムの製造工程
ボーキサイト bauxite→アルミナ(Al2O3):採掘したアルミニウムの原料であるボーキサイトを、苛性ソーダ NaOH(水酸化ナトリウム )で溶解、アルミン酸ソーダ液をつくり、そこからアルミナを抽出する。日本では2008年3月,昭和電工 (資本金1405億円)、日本軽金属 (Nippon Light Metal Company, Ltd)、住友化学 (2015年の設備投資1,038億円)のアルミナメーカー3社が環境問題から2015年までにボーキサイト国内精製から撤退 と報じられている。(2008/3/7 日本経済新聞)アルミナ (アルミナ Al2O3→アルミ二ウム(Al):ボーキサイトを砕いて、溶かして、析出抽出して、精製して、焼き上げ酸化アルミニウム(アルミナ :Al2O3 )を溶融氷晶石で電気分解し、アルミ地金を製造。 アルミニウム(地金)→製品素材:地金を原材料として鋳造・圧延・押出・鍛造など加工をし、製品素材に成形する。
アルミナ (Al2O3 )は、セラミクス、耐火物、陶磁器、研磨剤、断熱材、砥石、触媒、ガラス、フラックスなどに使用され、水酸化アルミは、医薬品、凝集剤、難燃剤に使用される。
労働集約的技術 (labor-intensive industry )を用いる工場制手工業 (Manufacture )といえるこのアルミ製調度品製作所では、アルミ缶,アンテナ,アルミ塊を炉で融解する。溶けたアルミニウムをかき混ぜて,取り出す。 労働者1人当りの資本・設備の比率、すなわち労働の資本装備率が低い技術を労働集約的技術 (labor-intensive technology )と呼称し、対照的に、資本装備率が高い技術は資本集約型技術 (capital- intensive technology )という。
労働集約的技術 (labor-intensive industry )を用いる工場制手工業 (Manufacture )といえるこのアルミ製調度品製作所では、廃アルミ回収 をして、原料となるアルミインゴット (Aluminum Ingot )を作る。これは、再生資源 である。 セブ島に対する外国資本の進出は、整備されたインフラ につりあって巨額であるとは言い難い。そこで、鳥飼研究室では、外資や政府支援の地域活性化ではなく、地元企業の雇用、市場自由経済の重要性に目を転じてみる。廃品のアルミニウムをリサイクルして家具を製造している地元中小工場を取り上げて、その雇用、技術を再検討してみた。
再生アルミニウム
Aluminum Ingot
労働集約的技術 (labor-intensive industry )を用いる工場制手工業 (Manufacture )といえるこのアルミ製調度品製作所。ここでは、古くから知られているサンドキャスト の作業が行われている。「外国人技能実習制度 」を担うJITCO 国際部の城目氏とともにセブ市の家具工場で聞き取り調査を行った。 ◆外国人研修・技能実習制度 とは、日本で使われている技術(技能やワザを含む)を開発途上国に技術移転するために、外国人研修生・技能実習生を日本に受け入れる制度である。しかし、研修生・技能実習生を、日本人の嫌う3K職場 で低賃金労働として利用している、「労働者」ではないので、最低賃金や労働法の保護を受けることができないという批判があった。そこで、外国人研修生・技能実習生の人権保護、法的地位の安定のために、2010年7月1日、技能実習制度が改正 され、「労働者 」としての保護も受けられるようになった。
出来上がった再生アルミニウム地金・インゴット (Aluminum Ingot )。 アルミ地金 は、純度や成分を基準にして、普通純度地金、高純度地金、合金地金に分類される。 ◆普通純度地金は、純度99.0〜99.9%で、板材、押出材、鋳造品、鍛造品、線材、箔などはこの普通純度地金で鋳造される。
◆高純度地金は、純度99.95%以上で、融解したアルミニウムを、再度、電解法や偏析法で精製して作る。
◆合金地金 は、アルミニウムに他の金属を添加した地金で、再溶解して鋳造品などの製造に用いる。
アルミ地金 は、形状や用途を基準にすれば、インゴット(一般原材料用鋳塊)、スラブ (圧延用に調整された鋳塊)、ビレット (押出用に調整された鋳塊)に分類できる。 インゴットとは、加工メーカーが目的に応じて自由に溶解して使えるような形状寸法にしたアルミニウム塊のこと。普通純度地金、高純度地金、合金地金もインゴットにして取引される。通常の地金は、重量20kgだが、展伸加工工場向けには、500kgと700kgの大きなインゴットもある。 上の写真は、冷却,固形化した後,砂の中で固まったアルミニウム のインゴット を掘り起こす作業。このリサイクル した再生資源を原料として砂型鋳造 (サンドカスト )により家具部品を成形する。
冷却,固形化した後,砂の中で固まったアルミニウム のインゴット を掘り起こしたところ。インゴット とは、金属、非鉄金属などを製錬(せいれん)後に型に流し込んで固めたものを指す。プラスチックでは、発泡スチロールなどの使用済みプラスチックを溶かして、立方形の型に流し込み、固めたものをインゴットという。インゴットは、ダイカスト(Die Casting )に多用される。
アルミインゴット (Aluminum Ingot )を鋳造する鋳型 (いがた)は、鋳物を鋳造するときに、溶かした金属を注ぎ入れる型のこと。砂型・金型がある。歴史的には、古代から砂や石を鋳型として、青銅像、祭祀道具、鐘が製造されてきた。現在のアルミカスト でも広く使用されている。アルミニウム合金 は軽く、強度があり耐食性に優れており、用途も広くあらゆる分野で使用されている。 このような再生アルミ家具工場は、農村家内工業 に類比できる工場制手工業 であり、初期資本主義 (early capitalism)の状況を髣髴とさせる。そこで見られる労働集約的産業 は、労働生産性が低く、労働者の賃金も低く「遅れている」技術しかないと批判されることが多い。しかし、現代の日本で大学生の就職先がサービス業に限定され、ものづくり・製造業の現場での雇用がほとんどない現状に思い至れば、このような発想が単純すぎることがわかる。技術は、簡単化すれば、資本=労働比率(労働の資本装備率)で表すことができ、それは資本レンタル=賃金比率という要素相対価格で決まってくる。高賃金国では、資本節約的技術(労働節約的技術)が、低賃金国では労働集約的技術(資本節約的技術)が採用される傾向がある。
砂型で製造した「砂型鋳造 」は、紀元前4000年から行われている歴史的な伝統技法であり、日用品・武器・祭祀道具などが作られてきた。現代でも機械部品など様々な砂型鋳造 が作られている。砂型鋳造は、砂で作った型に溶融金属を流し込み成型する鋳造法で、アルミニウム合金 では19世紀末頃から実用化されている。特徴は次の通り。
1.大きな鋳物の成形が可能である。 2.型作成コストが金型に比べ安価である。
3.短時間の準備期間で作成することができる。 4.冷却スピードが遅いため金型鋳造などに比べ大量生産に適さない。
サンドキャスティング
Sand Casting
砂型鋳造 (Sand Casting )で、家具の台座を製造しているところ。砂型鋳造 では木型と呼ばれる原型を砂で象って砂型を製作し、溶湯を流し込んで鋳物を製作する。砂型は製品の形状により複数に分割して製作する。これらは、資本節約的技術 (capital-saving technology )を最小しているといってよい。
再生アルミ製調度品製作所は、たくさんの労働者を雇用する労働集約的技術 (labor-intensive technology )を実装した工場制手工業 (Manufacture )として見ることができる。作業工程が機械化していないから「遅れている」といった誤解は、低賃金の労働者の供給が豊富な開発途上国の労働市場を考慮していない点で、非合理的であり、ビジネス感覚の欠如が垣間見える。
砂型鋳造 (サンドカスト:Sand Casting ))では木型と呼ばれる原型を砂で象って砂型を製作し、溶湯を流し込んで鋳物を製作する。砂型は製品の形状により複数に分割して製作する。 これは工場制手工業 の一形態であり、資本主義的生産の初期工場である。農村家内工業 から発展したともいえるが、後には資本集約的技術を体化した機械制大工業が興隆する。生産手段を有する経営者(当初は資本家とおなじ)が、手工業者を雇用し、分業に基づく協業によって労働集約的技術 を採用して製造業を営む。産業革命初期の資本主義的生産形態では労働集約的技術が主流だった。
砂型鋳造 のアルミ・キャスティング(Aluminium Casting )は資本節約的技術 (capital-saving technology )を使用している。砂の中の家具部品は,掘り起こされる時に蒸気を上げる。 砂型鋳造 (サンドキャスト )は、非鉄金属(アルミなど)鋳物の生産方法の中で、生産性が高く、1つの金型で何回も繰り返し使用することが可能である
1867年カール・マルクス (Karl Marx :1818-1883)『資本論 』では、投下労働量に応じて商品価値が決まるとする労働価値説 (labour theory of value)を提唱した。そして、資本家は労働者から剰余価値 を搾取 を搾取して、資本蓄積を永遠に続けるという資本の論理論 を展開した。セブ島の工場制手工業にも搾取 されているワーキングプア (失業者ではなく働く貧困層)が存在するのかどうか?
家具の加工工程
processing
鋳造で成形された家具の底板脚部分 。 サンドカストの成形は、表面が円滑でなく、ざらつきがあるが、精密部品や機械部品のように誤差が小さいものでなければ、実用上問題ない。また、サンドダイカスト後に、鑢をかけたり磨いたりして仕上げ加工を行うことで、見栄えもよくなる。工芸品の製作では、石膏型を使うこともある。石膏鋳造は蝋や蜜蝋など高温で溶解する原料で作成して、原形を石膏で塗り固めた後、原形を除去して原料を流し込む。
砂型鋳造 のサンドキャスティングによって仕上がった廃アルミニウム 再生利用のテーブル脚部。機械でバリを削り取る資本節約的作業 (capital-saving technology )がみられる。 この工場には、フィリピン から、日本のJITCO 「外国人技能研修」を利用して、日本の工場で1年間の研修を受ける人々もいる。再生アルミニウム 工場と同じ敷地内にある。JITCO 国際部の万城目氏とともに,聞き取り調査を行った。
中国のメーカーやサプライヤーが提供する廃アルミニウム商品 の一覧もwebsiteで公開されている。
仕上げ工程
smoother
再生アルミニウム を原材料とした各部品の余剰バリ を機械で削り取る労働集約的技術 。
工場制手工業 とは、資本主義的生産の初期形態の一で、農村家内工業 と機械制大工業との中間に位置する。生産手段を有する経営者(当初は資本家とおなじ)が、手工業者を雇用し、分業に基づく協業によって、労働集約的技術 を用いる製造業を営む。産業革命後に興隆する機械制大工業では資本集約的技術が導入されるが、最初の資本主義的生産形態では労働集約的技術 が主流だった。
塗装作業。無償あるいは安価に買い取った廃品のアルミニウム 、鉄を再生利用し、家具や各部品を製造した。手間のかかる作業=労働集約的産業 であるが、低賃金労働が豊富なために、リサイクルが盛んに行われている。 リサイクル には、経費のほかに、手間と時間がかかる。
現地の屑鉄を原材料とした再生アルミ家具工場は、労働集約的技術 (labor-intensive technology )を体化しており、従来は、局地的市場 (ローカル・マーケット)、地産地消 に向けて生産されていたが、21世紀初頭には、フェアトレード (Fair trade )にも繋がるような海外輸出も始まってた。
サンドペーパー で家具を磨き上げる労働集約的技術 。サンドペーパー の作業には女性労働者が多い。 再生アルミ製調度品製作所は、たくさんの労働者を雇用する労働集約的技術 (labor-intensive technology )を実装した工場制手工業 (Manufacture )として見ることができる。作業工程が機械化していないから「遅れている」といった誤解は、低賃金の労働者の供給が豊富な開発途上国の労働市場を考慮していない点で、非合理的であり、ビジネス感覚の欠如が垣間見える。
金属を再生利用した家具をサンドペーパー で磨く。作業も労働集約的に行われ、椅子をひとつずつ丁寧に磨き上げている。 労働者1人当りの資本・設備、すなわち労働の資本装備率が低い技術を労働集約型技術と呼称する。反対に資本装備率が高い技術は資本集約型技術という。 労働集約的技術 は、農林水産業など第一次産業、商業・流通・サービスなど第三次産業で普及している。機械化を進めることが、第二次産業・製造業に比較して、困難なためでもある。しかし、「欧米に比べ、零細経営が多いため、労働集約型産業 からの脱皮にはほど遠いのが実情」といった表現は、資本集約的技術の進展こそが文明の深化であるといった単純な進歩論の反映であり、批判的に扱うべきである。
鉄の業を丸めてスプリングを作ったり、金属を切断する作業もある。 再生アルミ製調度品製作所は、旺盛な労働者需要を有する労働集約的技術 (labor-intensive technology )をもった工場制手工業 (Manufacture )である。作業工程が手作業であり、機械化していないことをもって「遅れている技術」とする見解は、豊富な低賃金の労働供給がある開発途上国の労働市場を無視しており、非合理的であるだけでなlく、ビジネス感覚が欠如している。
カトリック教会
Basilica of Santo Niño
フィリピン人の多くは、カトリックである。セブの守護聖人は「サント・ニーニョ」(Santo Niño de Cebú :幼きイエス)である。サント・ニーニョ像は、マゼランがもたらしたものともされ、フィリピン最古の教会・サント・ニーニョ教会 (Santo Niño Curch)に安置されている。
再生アルミ家具工場は、労働集約的技術 (labor-intensive technology )を体化した工場制手工業 である。作られた家具は、当時ですら、局地的市場 (ローカル・マーケット)、地産地消 だけでなく、日本に輸出されていることが、日本からの発注書の存在から確認できた。
セブ市のサント・ニーニョ教会 (Basilica of Santo Niño )の祭壇正面のファサード。教会となりには八角の平屋があり、なかにマゼランクロス(The Cross of Magellan )がある。
サント・ニーニョ教会 の中庭にあるキャンドルサービス。 。 カール・マルクス (Karl Marx :1818-1883)『資本論 』では、資本主義の本質は、「資本(capital)が無限に自己増殖する価値運動である」とし労働価値説 に基づき、資本家は労働者から剰余価値 を搾取 して、資本蓄積をすすめるとの論理を展開した。セブ島のような再生アルミ家具工場に、資本の論理 が成立しているであろうか?
セブ島の景観
Air photo
セブ島観光 は、海のリゾートが中心だが、島全体は山がちで、丘陵地帯の傾斜地は、傾斜農地 になっている。このような土地利用を、大分県玖珠郡九重町の農業 や琵琶湖沿岸のローカルコモンズ と比較すると興味深い。
セブ島 東部海岸部分。沖積平野には、水田と住宅地が広がる。
1867年カール・マルクス (Karl Marx :1818-1883)『資本論 』では、投下労働量に応じて商品価値が決まるとする労働価値説 (labour theory of value)を提唱した。そして、資本家は労働者から剰余価値 を搾取 を搾取して、資本蓄積を永遠に続けるという資本の論理論 を展開した。セブ島の再生アルミ家具工場に、搾取 されているワーキングプア (失業者ではなく働く貧困層)がいるであろうか?
セブ島の沖積平野 の水田。水路の近くや農地の境目には、樹木が残されている。これは、薪炭 などバイオマスエネルギー として利用するため。
ここで紹介したような再生アルミ家具工場は、農村家内工業 、工場制手工業 など封建制度から資本主義が形成されるまで過渡期に生まれた資本主義、すなわち初期資本主義 (early capitalism)の状況を髣髴とさせる。そこで見られる労働集約的産業 は、労働生産性が低く、労働者の賃金も低く「遅れている」技術しかないと批判されることが多い。しかし、現代の日本で大学生の就職先がサービス業に限定され、ものづくり・製造業の現場での雇用がほとんどない現状に思い至れば、このような発想が単純すぎることがわかる。技術は、簡単化すれば、資本=労働比率(労働の資本装備率)で表すことができ、それは資本レンタル=賃金比率という要素相対価格で決まってくる。高賃金国では、資本節約的技術(労働節約的技術)が、低賃金国では労働集約的技術(資本節約的技術)が採用される傾向がある。
大学
University
アルミ再生工場での聞き取り調査。 JITCOが支援する外国人研修生を送り出している現地企業を訪問。「外国人研修生」を日本に送り出せれば、技術移転といった狭い範囲以上に、日本人との交流することが労働者の励みになる。 このようなリサイクル関連産業は、資本節約的技術 (capital-saving technology )で、男女が従事できる仕事として、地方の重要な雇用機会となっている。他方、労働集約的技術は、労働生産性が低く、労働者の賃金も低く「遅れている」技術であると「安易な文明論」は批判している。しかし、開発途上国の就業構造やや日本で大学生の就職先を考えてみれば、雇用吸収力や雇用機会を度外視したこのような安易な発想が誤りであるとがわかる。
大学での講義「開発経済学」「環境協力論」「環境政策機廖峇超政策供廚蓮∋続可能な開発を、開発途上国、地域コミュニティの視点も含めて、分析する授業です。俗説とは異なる議論も展開しています。
持続可能な農業、特に、アグロフォレストリー、柴刈り、森林適正管理、バイオマス利用について専門的に知りたい場合は、著作一覧(アジア途上国の開発と環境保全)紀伊國屋書店 を参照してください。『地域コミュニティの環境経済学−開発途上国の草の根民活論と持続可能な開発』2007年、多賀出版 では、熱帯林の減少と地域コミュニティによる適正管理の有効性を、ローカルコモンズの視点で検討しました。『社会開発と環境保全―開発途上国の地域コミュニティを対象とした人間環境論』2002年、東海大学出版会 では、再生可能エネルギーの開発を論じたうえで、薪炭生産、用材生産、焼畑、企業的フロンティア開発という森林減少の要因を比較しました。二冊とも、発行部数1000部以下の学術図専門書です。前者は文部科学省の助成、後者は東海大学総合研究機構の助成を受けて刊行した「非商業的書籍」です。価格も本体5500円と高価です。公立図書館、大学図書館などで、希望入架してもらうことをお勧めします。 テキストの『開発と環境の経済学―人間開発論の視点から 』東海大学出版会 は、これらの研究の端緒になった著作です。
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