鳥取共生動物市民連絡協議会公式サイトINDEX2009/保護活動/虐待

保護活動の中の虐待

@ 安ければいいのか・・?劣悪・低料金の不妊・去勢手術

 きわめて稀ですが、不妊・去勢手術を数千円で引き受ける動物病院があります。
「CCクロ」のフォーラム(掲示板)上、匿名ゲストさんと運営者側のTAROUさんの
間で、その問題についてやりとりが交わされました。
 匿名ゲストさんは、施術によって猫達の具合がおかしくなるのを心配しつつ、低
料金を諦めきれずにいます。両者は両立しません。

 保護活動の基本は個人飼主の基本と同じです。「飼わないのも動物愛護」という
キャッチ・コピーは、飼養する条件が整わなければ、ペットを飼うという自分の楽
しみを諦めることを意味しています。不妊・去勢手術費用の自己負担が無理なら、
お金のかからない愛護活動は他にあります。

 猫は生き物です。愛護の名の元にプロクルーステースの寝台にかけることは止め
て下さい。


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CCクロ「フォーラム」より転載

気になること… #25 
Guest_ゲスト 
  犬についてではなく申し訳ないのですが、
  動物福祉関連で気になる事があります。

  現在神戸市内で野良猫のTNR(野良猫の繁殖防止のため避妊去勢手術をし、地
 域猫化させる活動)を頑張ってらっしゃる病院についてです。
  この病院には、民間病院のモデルケースとして全国に良い見本を示してもらいた
 い、広がって欲しいと思っています。(福岡市のように市保健所が全額負担でTN
 Rするのをまねることは、他自治体では容易ではありませんよね)

  ですが、「安いから、野良猫用だから手術をおろそかにしていい」ということは
 決してないと思います。
  結果として繁殖防止にはつながるものの、手術の質に問題があり(特に現在担当
 の医師は失敗率が高い、一般的施術内容と異なる)、術後に問題が起こることが多
 いのです。
  そして病院側は具体的な手術内容の問題(技量だけでなく、経営者のコスト管理
 の問題があるよう)を認めても、改善してくれる様子がないようです。

  なくなってほしくはない、でも改善してくれる様子がない。
  この場合、どこに相談したら業務改善を図ってもらえるきかっけを作れると思わ
 れますか?
                           投稿日時: 2009年3月27日 

TAROU
Re: 気になること… #24 
登録日:2007年11月9日
投稿: 106 ゲストさん
  ご投稿ありがとうございました
  どのようなことでもご関心を寄せてくださることはありがたいことです

  微妙な問題ですが他の団体様か個人の方にご相談はされましたでしょうか?
  このフォーラムを選んでくださったのはなんとなくでしょうか?

  獣医師個人や動物病院についての苦情等は原則地元獣医師会にご相談されること
 が最適とは思いますが この動物病院については獣医師会会員さんではないと言う
 ことでご回答いただけないかもしれません

  その場合は日本獣医師会にお話くださることがよいと思います
  私も個人としては あなたのお考えは基本的には正しいと感じます

  過去にある地域で浮浪猫の不妊手術をして海岸等に「放す」ということをされた
 ことがあり、子猫にまでも同様のことをされたために哀れな末路をたどった例もあ
 りました
  その海岸では幾多の猫の死骸が出た事実もありました

  「放す」事が遺棄とされるのか、殺処分を逃れさせて生かすための方法なのかは
 価値観の差で分かれることになると思います
  いずれも携わる人が決めることになり、個々のケースにもよりますし、生死か幸
 不幸か、どちらかに重きを置くのかは決めがたいことですね

  私の40年のボランティア経験では浮浪動物が幸せな生涯を全うしたということは
 見られませんでした

  どのような例においても携わる「人の心を救う」ことが第一になっているように
 思います
  動物からの答えを得られないのでやむをえないことではありますが、人は自らの
 正しいと思う行為で、時には他の人や動物を苦しめ不幸にしていることが多いので
 はないかと感じています

  家族動物のみではなく、多数の飼い主のいない動物については医療費が安いから
 と言うことも大切な要件ではありますが 、そのことが動物を苦しめる原因となっ
 ていたのであれば真に助けたとはいえないのではないでしょうか

  『CCクロ』では譲渡に際して新たな飼い主様にも迎えていただく動物も、周辺社
 会も共に喜んでいただくことを大切にしています
  譲渡基準が厳しいとの批判があることも承知していますが、行政機関が主体とし
 て関わる譲渡であることは厳しくなければならないと思っています

  「助ける」という大義名分が不適切譲渡に陥ることであってはならないのではな
 いでしょうか
  そのような例での譲渡の結果は飼い主様も動物の問題行動に悩まれ、虐待するつ
 もりではなくても結果的に不適切飼育として動物も哀れな状況に於かれていた実例
 を沢山見てきました

  動物に関わる人々が常に新たな知識を得て、動物の福祉について考えていただけ
 れば、遺棄や不適切飼育に苦しめられる動物は少なくなると思いますが、とても難
 しいことでもあります

  なぜ低い技術でも、安い費用であるが故にあまり糾弾されることがされないで利
 用者が多いのか
  多くの犠牲を払って不妊手術をさせられる人々が必要なのか
  不妊手術という大きな犠牲を払ってなお「放す」という名目の元に、愛されるこ
 とが殆ど無い状況に遺棄される羽目になるのか

  【安易な飼育開始と放棄が動物も人をも不幸にする-S.Ma】

  動物との共生が始まる前に良き助言が必要なのだと感じます

  「可哀想」と言う意味をもう少し深く考えて、あなたのように優しさと理性が並
 行できる人々が増えますように祈ります

  的確な答えではないかもしれませんが、単にこの動物病院の問題にとどまらず多
 くのことを含む問題でありますので少し踏み込んで書き込みさせていただきました
  みなさまでお考えくださるとありがたいことです 

  長い文となりましたことすみません S,Ma
                           投稿日時: 2009年3月28日 

Re: 気になること… #16 
Guest_ゲスト TAROU様

  丁寧なご回答、本当にありがとうございます。
  そして返信が遅れましたことをお詫びいたします。

  私がこちらのフォーラムに投稿した理由は、動物福祉に関心を寄せる方々が訪問
 されるHPだろうと思い、皆さんがこの問題についてご存知なのか、もしご存知でな
 ければこのような問題があることを知っていただきたいと思ったからです。
  ご提案ありがとうございます。日本獣医師会への問合せを検討したいと思います。

  TAROU様のおっしゃることは理解できます(わかったつもり、かもしれませんが)。
  野良猫に不妊手術をすれば繁殖は防げる。
  でも相当数に施さなければならず、広域でみると対費用効果が悪すぎる。
  また、術後の管理が出来ないので野良猫自身の身体的リスクも大きい。

  野良猫殺処分数減のための根本的な解決方法は、適正な飼育規範の啓蒙、普及が
 一番、ですね。
  それも一番効果が早いのは国が規範を決め、虐待や遺棄に対する罰則強化を行う
 こと。

  でも今生きている野良猫達の命をあきらめたくありません。
  だから微力ながらTNR活動のお手伝いをし、地域猫となった子達へのエサやりを
 続けていこうと思います。