| ● 朝市の 胡桃溢れる 目籠かな |
| ● 葉が落ちて 鳥の忘れた 柿ひとつ |
| 秋うらら 花を求めて 山に入り |
| 晩秋の 夕陽を映す 山の襞 |
| 雪里に 灯りがともる ふたつみつ |
| 雪解けの 水に流そう こぞの借り |
| 雪の峰 ふもとに寄り添う 家三軒 |
| 冬篭り 隣の新婚 気にかかり |
| 湯気混じる 雪見の酒と 露天風呂 |
| 代馬の 嶺から駆ける もがり笛 |
| 冬の陽の 猫三匹の 暖かさ |
| 凍てる朝 きのうの轍が まだ残り |
| クラス会 箸が触れ合う ちゃんこ鍋 |
| ● 若菜摘み 子等の小さな 手に余り |
| 温室の 花の色香に 春想う |
| 駒光る 岩木の山の 北桜 |