基礎知識編
なにはともあれ、フィリピンに渡航を考えているあなた、まずは、フィリピン(フィリピン人の考え方)を理解していないと、
あちらこちらの落し穴にハマッテしまいます。
まずは、基礎知識を頭に叩き込んで下さい。
フィリピン人の生活習慣
一言で言えば、おおらかで物事にあまりとらわれない方々が大半です。
「フィリピンタイム」などという言葉があります。日本のように時間に追われ「セコセコ」していません。
約束の時間に遅れても、まったく問題にしません。「交通渋滞だったから」の一言でかたづけてしまいます。
仮にあなたが、彼女と待ち合わせの約束したとして、約束の時間に1時間ぐらい遅れるのは当たり前だと思って下さい。
約束の時間を過ぎてもいっこうに来る様子もなく、連絡もないので、こちらから電話をすると、「今、タクシーで向かっている。もう少し待ってて!」との返事。でも電話口の向こうからテレビの音やら犬の鳴き声が………。
日本のテレビを見ていると、どの番組もきっかり時間通りに始まります。ところが、フィリピンでは、遅れるのは当たり前!。
たとえば、以前より楽しみにしていた映画番組、「月曜日の夜9時スタート」と、散々CMで流しておきます。その夜の予定をすべてキャンセルし、今か今かと心待ちしていても、10時になってもドラマが終らない。「いつになったら始まるのか?、放送日を間違えてしまったのか?、はたまたチャンネル違いかな?」などと考えていると、ドラマの途中のCMで「今晩9時スタートOO映画」とあるではないか、おいおい今何時だよ?!。
ちなみに、バス、電車には、時刻表というものがありません。
フィリピンの常識・非常識
フィリピンに着いたら、まず、日本の常識を捨てて下さい。次に、見知らぬ人を信用しない事、疑ってかかりましょう。
「日本人=お金持ち」がフィリピン人の常識です。もし、あなたに「オレは日本人で金持ちだ。」という後光がさしている様なら要注意です。
何やかやとお金に羽が生え、虚空の彼方へ飛んで行きます。
また、この国では、日本の様なモラルもありません。いままで日本から出た事がなく、海外は初めてという方は、ストレスからくる心臓発作に気を
つけましょう。
何事にも、余裕を持ち、つねにおおらかな心構えで生活していれば、この国の常識・非常識がわかってくることでしょう。
給料と物価
「フィリピン人の給料は?」、「日本人がフィリピンで働く場合の給料は?」
ご質問にお答えします。
まず、フィリピン人の1ヶ月の給料ですが、一般的な公務員、会社社員ですと、5千ペソ〜7千ペソが普通です。ちなみに、一番高額といわれる、
マニラ首都圏ビジネスエリアのマカティ市での1日の(法律で定めている)最低賃金は、280ペソ(日本円で約560円)。1ヶ月で約7千ペソ(日本円で
約1万4千円)です。
もっともこれは、従業員30人以上の事業所での事、またここで言う従業員とは、正社員の事です。この国では、契約社員ということばがあります。
大手企業やデパートなどで、ほとんどの従業員が、この契約社員です。これは、6ヶ月間の臨時雇用といったもので、賃金を安く抑えています。
(6ヶ月以上連続で雇用すると正社員とみなされ、事業主は、最低賃金等を保証しなくてはならない。)
現地採用の日本人では、大手日系企業の工場長クラスで月に5万ペソ(約10万円)です。通常1万5千〜2万ペソのスタートだと思います。
(これが高いか安いかは、あなた次第!?)
では、気になる物価ですが、この国では、賃金と物価のバランスがとれていません。給料の割に物価が高すぎます。
例えば家賃ですが、マカティ市では、アパートが3千ペソぐらいが平均です。立地条件の良い所ですとベットスペース(寝る場所があるだけ)で
同金額を取られます。ワンルームマンションですと7千から9千ペソになります。電気料金もばかになりません、ちなみに私の住んでいる1LDKで
月に家賃が1万ペソ、電気が3千ペソぐらいです。
「ほんじゃ残りOOペソでどうやって生活するんじゃい!」
お怒りはごもっとも。マクドナルド等のファーストフードで食事をすれば1回50から100ペソ、レストランですと約200ペソ、ちなみに日本レストランでは、
昼のサービスメニューで250ペソ、夕食でご利用の際は最低でも500ペソは、覚悟が必要です。
「ちょっと待ちいやー、仮に給料2万ペソで、家賃が1万ペソ、電気が3千ペソだと残金7千ペソ?、1日当り230ペソ!、これで衣食をまかなえと?、
飲み代は、遊ぶ金は?」
だから言ったでしょ「覚悟が必要だ」と!。
この国で生活している日本人は、仕事一筋のまじめ人間ばかりです???
遊んでいいのは、観光か出張(?)で遊びに来ている方か、お金持ちだけです。
交通事情
なにしろ首都圏の交通事情は最悪の一言です。
道路・信号等ほとんど整備されていません。信号は、あってなきがごとき。道路は、一応舗装されていますが、至る所、穴ぼこだらけ。
また、交通マナーというものはフィリピンでは存在しません。(人の迷惑なにするものぞ、我先にとの自分勝手なドライバー。)
朝夕の通勤ラッシュ時は、弱肉強食の交通戦争となります。もしあなたが、この国で「車を運転したい」とお考えならば、ご忠告します
「やめておきなさい」と。運転出来るのは、元暴走族のつわものだけです。
あなたが歩行者の場合。横断歩道なるものは、見た事がありません。道路を横断する時は、車に気をつけましょう。何しろ歩行者優先などと
言うことばはありません。車を運転するドライバーには、歩行者が犬か猫にしか見えていない事でしょう。
タクシーご利用の際。基本的には、乗車拒否、料金の交渉は禁止されています。でも、
「あー、そっちはやだなー、渋滞しているから。」、
「200ペソなら行きますよ。」と、あの手この手で、自分勝手を貫き徹すタクシードライバーには、ご注意を。
なかには、まじめなドライバーもいます。(てことは、まじめなドライバーの方が少ないの?)
バス・ジープニーのご利用は、言葉の壁を取り除き、災難に遭う覚悟が出来るまで避けましょう。
(使いなれると、とても便利な乗り物です。すべて路線が決まっていて、行きたい所へ低料金で移動できます。また、日本のバスとちがって、
お好きな所で下ろしてくれます。まー、タクシー感覚ですね。)
下町に行けば、トライスクル(サイドカー付のオートバイ)も便利です。
また、公共の交通手段をお使いの場合、朝夕のラッシュ時(特に雨が降っていたり、週末)は、ご注意を。まずタクシーは、つかまらないと思って
下さい。もし、約束でもしているようなら、通常より1時間早く出るか、キャンセルするのが、賢明でしょう。
仕事
この国の人は、仕事についてどう思っているのか?
現地で仕事をした事がある方でしたら、誰でも疑問に思った事でしょう。
仕事に対する考えも日本とは大違いです。なにしろ家族最優先のお国柄です。
「家族が病気なので休みます」、「子供の誕生日なので、」、「ちょっと家族の急用で、」などなど。そのくせ、始業時間には遅れるは、終業30分まえ
には帰る準備を済ませ、終業チャイムを待っている状態。5分も過ぎると事務所には、誰もいません。残業など頼む時は決死の覚悟が必要でしょう。いくら上司が頼んでも、「私のボスは社長だけ!」てな態度をとられ、なかなか聞き入れてもらえません。
また、仕事をせず、ぶらぶらしている「ごくつぶし」が多い事!。聞けば、「スタンバイしている」との返事。
自分の気に入った仕事でないと働く気がないご様子。また、収入がなくても、親戚や友人の家に居候を決め込んで、食べさせてもらっているケースも多い様です。要は、この国の人間はわがままなんですね。(助け合いの精神も賛否両論でしょう。)
あなたがフィリピンで仕事をしたいと考えているのなら、次の点に注意して下さい。
日本も不景気で職探しはたいへんでしょう。しかし、この国ではもっと困難です。手に職を持っている方でしたら、その経験を生かせる会社を
見つける事です。そうでない方は、まず英語が話せないと厳しい状況です。現地の会社では、高級取りの日本人(現地のフィリピン人に比べて)を
雇う余裕はありません。よほど能力の高い人でないと難しいでしょう。
職がなく、日本へ帰る方も大勢います。なかには、職もなく、帰国する費用もなく、こじき同然の人もいます(事情も十人十色ですが)。
そうならない様、下調べをされてから来比する事をお勧めします。
宗教
カトリック教徒が、大半を占めています。熱心な信者が多く、日曜日には、必ず教会に行く様です。また、クリスマス等のキリスト教に
まつわる行事は、フィリピン国内どこでも、盛大に行われます。
また、仕事でミスをしたり、けんかをしたり、道徳的な間違いを犯しても、その場ではあまり反省はしません。日曜日に教会に行き、そこで「ざんげ」をし、キリスト様に許しを請うのです。そして許してもらうのです。毎週毎週反省しているのですね。(その割には進歩がないと思いますが)
あなたの部下がミスを犯し、反省の色がなくても、日曜日には教会でちゃんと反省しているのです。理解してあげて下さい
ことばの壁
フィリピン国民の語学力には舌を巻くばかりです。尊敬しています。国語はタガログ語ですが、公文書は、すべて英語です。また、小学校に入れば英語の勉強もスタートします。私立の学校では、どの授業も英語で行う所があるほどです。
フィリピン共和国ということからもわかるように、この国は多数の民族で構成されており、様々な言葉があります。その違いは、日本語と英語ぐらいにかけ離れています。
民族語(田舎の言葉、例えばイロカノ、セブアノ、ビザヤ、パンパンガ等々)、タガログ語、英語といった具合に通常3カ国語を理解します。さらに、日本語、スペイン語、中国語を使いこなす方も大勢います。(頭の構造はどうなっているやら?)
では、タクシーに乗って英語で行き先を言ってみて下さい。あなたの英語は相手につたわりますか?ホテルでは?デパートでは?会社内では?…
あなたの心の内が、相手に伝われば、あなたは英語の達人です!。
しかしながら、ほとんどの日本人場合、相手に伝わりません。ジャパニーズ・イングリッシュでは、イントネーションの違いから、なかなか理解してくれません。例えばタクシードライバーに「ロハスブルバードにある、トレーダースホテルへ行ってくれ」と言っても、「なに?なに?」と理解してくれません。
しつこく話している内に「あー、トレーダースホテルね」と。(さっきから同じ事を言ってるだろ、なんでわからねーんだよ)..あまりいらいらしないように..
すべてにおいて、このようなケースが多々あります。なぜか? ひとつは、あなたの英語力の問題、またひとつには、相手にこちらの話しを理解する気がさらさらない場合、最悪のケースは、相手が英語を話せない場合です。英語圏のお国柄にも関わらず、英語を話せない方も大勢います。
大学を卒業していれば、まず通じますが、高校中退(日本の中学です)、小学校さえもろくに行っていない方もいるのです(ほとんどが家庭の事情で)。また、英語はやはり外国語です。より深いコミュニケーションをとりたい方、英語力が乏しい方は、タガログ語をおぼえましょう。
少しはお役に立てたでしょうか?
以上、基礎知識編でした。
「おいおい、どこが基礎知識やねん!。正式国名は?大統領は?政治体制は? GNP、インフレ率、失業率、対ドル為替レート、日本からの投資動向、貿易動向なーんにも書いてないぞ。責任者呼んで来い!。」
失礼しました。細かい資料は、ほかで調べて下さい。私にもわかりません。
では次に体験談も含め、もうちょっと奥まで覗いて見ましょう。