■イーオン・フラックス
2006年3月1日 ヤクルトホール(新橋)
2006年3月24日 MOVIX周南

 原題『AEON FLUX』。キャラクター原案:ピーター・チョン。脚本&出演:フィル・ヘイ。脚本:マット・マンフレディ。監督:カリン・クサマ。衣装デザイン:ベアトリス・アルナ・パッツアー。音楽:グレーム・レヴェル。製作プロダクション:ヴァルハラ・モーション・ピクチャーズ&MTV映画。2005年、アメリカ映画(製作:パラマウント映画&レイクショア・エンタテインメント)。カラー・シネスコ。DTS&ドルビー・デジタル。上映時間93分。2006年3月11日より全国東宝洋画系にて公開。チェーン・マスターは日劇1。配給&提供:ギャガ・コミュニーケションズ。配給協力:ヒューマックスシネマ。提供:ジェネオン・エンタテインメント。
 出演者は以下の通り。イーオン・フラックス(シャーリーズ・セロン)。汚染された外界から壁で守られた都市「ブレーニャ」の議長トレヴァー・グッドチャイルド(マートン・ソーカス)。議長補佐でトレヴァーの弟であるオーレン(ジョニー・リー・ミラー)。足も手であるシサンドラ(ソフィー・オコネドー)。反政府組織「モニカン」の指導者ハンドラー(フランシス・マクドーマンド)。DNAを管理してるキーパー(ピート・ポスルウェイト)。イーオンの妹ウーナ(アメリア・ワーナー)。トレヴァーの右腕フレイヤ(キャロライン・シケジー)。ウーナの夫であるクローディアス(ニコライ・キンスキー)。評議会の構成員であるジロー(ピーターソン・ジョゼフ)。議長補佐オーレンの手下イナリ(ヤンゾム・ブラウエン)。サーシャ・プリロことクローンとして再生される赤ちゃんウーナ(キーラ・リーリ・ポバンツ)。サーシャ・プリロの父(アナトール・タウマン)。サーシャ・プリロの母(ラヴィニア・ウィルソン)。警備員(ウイリアム・モルツ)。兵士(フィル・ヘイ/脚本)。幼少時代のトレヴァー(ニルス・ドミニング)。幼少時代のオーレン(ボジャン・ヘイン)。壁際の少年(ジャスティン・シェーロ)。少年の母(マリアンヌ・ソネック)。
 原作は『アニマトリックス』にも参加した韓国系米国人アニメ作家のピーター・チョンが、MTVの深夜帯用に制作したアニメーション作品である。深夜アニメであるから、その内容は(良い意味で)イカれたものであった。このイカれ……失礼、マニアックなSFアニメを実写化したのが、日系3世の女性監督である。なんと、SF作品は、これが初めてだとか。原作のエピソードを巧みに取り入れ、トンデモアニメを芸術作品にまで昇華させていた。
 さて、いきなりだが、2006年度レイノス映画賞洋画部門は本作で決まりかもしれない。今のところ今年のベスト1は本作だからだ。それほど、拙者は本作が気に入っている。まず、本作の世界観が好きだ。和のテイストに溢れる未来都市「ブレーニャ」。その上空を舞う飛行船「レリカル」は人間の脳ミソのようなカタチで素敵だ。そんな都市の周囲は人類にとって危険なウイルスに満ちた森である。人類にとって危険な森と言えば、劇場用アニメーション作品である『風の谷のナウシカ』の「腐海」を思い出すが、そこが、また良いのだ。水鏡のような監視施設や、「ブレーニャ」の中枢を守る庭木型の植物兵器の数々に至っては、拙者、シビれんばかりでござる。
 映像的な部分以外にも褒めるところは多かった。特に、クローン技術によって復活した妹との再会と別離のシーンは最高(号泣)。一緒に鑑賞した女性も、この場面で泣いていた。情感溢れる演出は、女性監督ならではだろうか。ちなみに、シャーリーズ・セロンだが、アカデミー賞受賞は伊達じゃなかった。元々モデルで、均整のとれたプロポーションを持つ彼女。かつて、バレエダンサーだったということもあってか、自らアクションをこなしたと聞く。……が、撮影中の事故で怪我し、撮影が一時中断したそうだ。回復後、アクションシーンは全てスタントマンが担当するようエージェントがスタジオに申し入れたらしい。とにかく、シャーリーズ・セロンが最高に美しいので、皆、観るように!!

●おすすめ対象
 押井守作品ファンなら本作に1800円払っても惜しくはないはず。

●一言で言えば……
 実写版『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』!?


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